けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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ストレスからくる疾患 9. 四逆散

2008-02-28 12:34:24 | 東洋医学全般
四逆散(しぎゃくさん)
これも大変重宝する漢方方剤です。

簡単に言うと、胃潰瘍の予防、治療と、インポテンツの薬です。
この薬を柴胡剤基本の証にあった方が飲むと、たいていその翌朝にモーニングエレクション(いわゆる朝立ち)がみられます。
これは自分の意思と関係なく行動を起こさせるバイアグラとはコンセプトが違います。専門用語では脾虚肝実証という状態で、消化器系のコントロールが弱くなっていて、血液を貯蔵したり、めぐらせたりする東洋的な意味での肝の機能が実するといって、詰まったような状態を緩和する方剤です。

これで結果的に消化器系が整って、筋や腱をつかさどる肝の機能がよくなり、腰周りが温まるので元気になるわけです。対応可能な病名を並べて見ますと、胃、十二指腸潰瘍、胃痛、胃酸過多、下痢、肩こり、性欲減退、勃起不全となります。

トイレで朝一番の放尿の際、「よお!元気だね。自分はいま健康なんだ!」と実感できるので素敵です。

日本伝統鍼灸漢方
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