ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

ロボットに恋してもいいの? 新たな倫理問題、AIの発達で 暴力・性・プライバシー… 研究者らが原則の試案

2016-03-09 23:23:42 | NewsPaper
映画『AUTOMATA』を鑑賞したこともあり
この話題は気になったものです…


本日の日経産業新聞から1面からこの記事をピックアップ
『ロボットに恋してもいいの?
 新たな倫理問題、AIの発達で
 暴力・性・プライバシー…
 研究者らが原則の試案』

動画投稿サイトのユーチューブに
ヒト型ロボットについてのある動画が公開されました

2足歩行ロボットをひとりの男が棒で突き飛ばし
持っている箱を叩き落とす…

倒れても自ら立ち上がる姿に賞賛があがったり
男の行為を非難するコメントがあったりと
賛否両論になっています

人間の手によって作り出したロボットを
ヒトとして捉え、人間と同じようにみなすか
いわゆるロボットについての倫理というのは
未だ発展途上にあるといえるでしょうか

アイザック・アシモフ氏のSF小説から
ロボット工学の3原則が有名な理念として挙げられます

第1条 人間に危害を加えてはならない
第2条 命令に服従しなければならない
第3条 第1,2条に反しない限り、自己の身を守らなくてはならない

あくまでロボットは人間のアシスタントを行う
自主独立したものと云えるでしょうか

そんなロボットが人間のパートナーを亡くした方への
恋愛対象の代わりになるのかは、まさに
倫理観を揺るがすことと云えるでしょうか


…とまだまだ議論の余地はおおくあり
記事としても議論を尽くす必要があるとしています

新技術が生まれると、その便利さとは表裏一体に
倫理観が問われていくのがこの世界と云えるでしょうか
人によって折り合いの付け方は様々でしょうが
人間に寄り添う技術であってほしいと願うばかりです

電子お薬手帳 効能高く 4月に診療報酬改定、普及へ…

2016-03-08 23:17:42 | NewsPaper
電子お薬手帳がいよいよ
普及していくかもしれません…


本日の日経産業新聞から1面からこの記事をピックアップ
『電子お薬手帳 効能高く
 4月に診療報酬改定、普及へ』

個人の服薬履歴をネット技術で記す
「電子お薬手帳」の利用が広がりそうだ
という記事

通常のお薬手帳は患者ごとに薬の種類や量
アレルギー情報を記す紙の冊子

薬の併用や副作用を防ぐ効果はあるが
厚生労働省の調査によると必ず持参する人は
3割にとどまるのだとか

紛失リスクもあり、スマホを使い
クラウドで更新・確認できれば
忘れたり、なくしたりするリスクはなくなる

薬局側のメリットとしては、患者の服薬歴を
見落とす事がなくなり、患者に合った服薬指導が
できれば、リピーターが増えると分析しています

4月から紙の手帳に記入する場合と同様の診療報酬が出るようになるので
紙からの切替を促す動機づけにもなるんだとか


といったことから、商機は広がるとみて
ITベンダーや調剤薬局を運営する企業が
提携などしてアプリをリリースしています

アインHDとNTTドコモによる「アインお薬手帳
日本調剤からは「お薬手帳プラス
ソニーからはICカードタイプの「harmo
…といったところ

それだけビジネスチャンスがあるとにらんでいるわけですね
システム側に蓄積されていくデータも膨大であり
セキュリティを維持していく必要もあるわけです

漏洩リスクを排除しつつ、いかに情報の価値を
最大限引き出せるかが勝負どころ
どのサービスが一歩抜きん出るか、みものであります

自宅・外出先で「テレワーク」 レノボ、日数制限なくす 日本国内4社全国の拠点で…

2016-03-07 23:45:50 | cinema
日本IBMからの文化があるのか
気になるものです…


本日の日経産業新聞から3面の総合欄からこの記事をピックアップ
『自宅・外出先で「テレワーク」
 レノボ、日数制限なくす
 日本国内4社全国の拠点で』

レノボ・ジャパンやNECパーソナルコンピュータなど
中国レノボ・グループの国内4社は
4月から、自宅や外出先で働く
「テレワーク」の活用基準を緩和する
という記事

レノボ関連4社は従来もテレワークを許可していたが
「週1回」「週に3回」など日数制限があった

特別な働き方という意識が強く、テレワーク経験者は
全体の1/3にとどまっていたようです

そのため、本社の社員に限って、テレワークの日数を
制限しない試みを始めた
結果として、上司と部下のコミュニケーションが
むしろ密になったという予想外の効果が出たのだとか

「原則として前日までに申請する」「業務の開始時と終了時に
上司に連絡を入れる」といった運用指針を取り入れ
「その日に進める予定の仕事と、終えた仕事を上司に伝える
ようにしたことが良かった」とのこと

オフィスの場合、いつでも話しかけられるという安心感から
逆にコミュニケーション不足を招いていた可能性がある
ということです


オフィス勤務とテレワークによる勤務では
それぞれに一長一短はあるでしょうが
長年のオフィス勤務が作り出したデメリットを
テレワークによって解消できるのであれば
テレワーク導入のメリットは大いにあった
といえますね

対象範囲を全国の拠点に広げようとしており
国内約2千人のなかで、生産・保守、コールセンターなど
出社が必要な業務以外には日数を制限しない形で導入予定

同業他社にどこまで影響を及ぼしていくのか
状況は把握しておきたいものです

脳にもウエアラブル 計測進化、広がる応用領域…

2016-03-04 18:05:06 | NewsPaper
また一つ、未来が現実に…
という記事でしょうか


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『【サーチライト】
 脳にもウエアラブル
 計測進化、広がる応用領域』

日立ハイテクノロジーズが2月に発表した
ウエアラブル型の脳計測装置「WOT-HS」


http://www.hitachi-hightech.com/jp/about/news/2016/nr20160224.html/より

脳科学の産業応用を狙った商品の一つ

人が考えたり感じたりした際の脳の血流量を
「光トポグラフィ」と呼ぶ手法で測定し
マーケティングや商品開発に活かす

頭に装着するウエアラブル機器の場合
毛髪があるとうまく測定できず、測れる部分は
毛髪のない前額部にほぼ限られていたとか

今回の機器では、毛髪のある側頭部でも
脳活動を測定できるようにした

前額部では主に思考や記憶に関する脳活動を計測する
側頭部では言語や聴覚に関する活動を測れる
そこから、教材の開発につながるのだとか

現在は正式には計測できないが頭頂部まで可能になると
運動や触覚に関する脳活動を計測できるため
体が動かない人の意思疎通やリハビリの進捗評価などに
応用できる可能性まであるのだとか

さらには、念じるだけで機械を動かす
「BMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)」までをも
視野に入れているとのこと


あくまで、研究を進めるための計測についての記事ではありますが
今後、脳機能の詳細が明らかになると、その知見を
医療や産業に応用する動きが活発化するとみられているようで
まだまだ遠い未来が現実になった時、どのような世界になっているのか
今から興味津々です

顧客と画面共有し応対 コールセンター向け TIS…

2016-03-03 19:15:30 | NewsPaper
画面共有による応対が一般化すれば
便利になっていきますかねぇ


本日の日経産業新聞から7面のデジタルトレンド欄からこの記事をピックアップ
『顧客と画面共有し応対
 TIS コールセンター向け』

TISが、消費者が閲覧中のPCやスマホの
画面情報を共有しながら、電話応対できる
サービスを始めたと発表した
という記事

「クロスチャネル・コミュニケーション支援サービス」
なる名称にて、コールセンター向けに提供し
音声だけでは伝えにくい内容の問い合わせに対応しやすくする

利用企業は、問い合わせを受け付けた際に
消費者が見ている画面のイメージをオペレーターに共有

閲覧者の画面にコメントを入れて返答するといった
対応が可能になる

https://www.tis.co.jp/news/2016/20160302_1.htmlより

PCメーカーのコールセンターではこういったものを
よく聞いておりましたが、広く一般向けに対応した
サービスを展開するといったところでしょうか

PCの画面とは大きさの異なるスマホの画面で
どこまでわかりやすく実現できるかは
気になるものです

利用料は電話の応対件数による従量課金で
標準的なコールセンターの場合、月額数万円程度だとか
別途、初期費用が150万円から

2016年度に10社への導入を目標にしているとのことが
初期費用から推定するに少人数で導入して展開していくには
この辺りが妥当な数字でしょうか

ひとまずどこまで遠回しに消費者に浸透していくことになるのか
楽しみにしたいものです

月面探査ロボ向けソフト ジグソー アイスペースと研究…

2016-03-02 19:32:49 | NewsPaper
月面探査ロボ向けソフトだなんて
どれだけニッチな市場なんだと思いますが
今やっておくと“おいしい”ものなんでしょう


本日の日経産業新聞から面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『月面探査ロボ向けソフト
 ジグソー アイスペースと研究』

ソフト開発のジグソーが宇宙開発ベンチャーのispaceと組み
月内にも月面探査に使う小型ロボットの研究開発を始める

という記事

センサーなどを活用して障害物との衝突を避けながら
カメラを使い効率的に月面の状態を調べられるようにする

ジグソーは自動運転車向けの基本ソフト(OS)の開発などで
培ったノウハウを応用

アイスペースが2018年以降に実現を目指す月面探査で活用する
ロボット向けのソフトを共同で開発する

構想ではロケットに手のひらサイズの小型ロボットを載せて
月に上陸させ、地形や水資源などを詳しく調査する

表面の凹凸や障害物などをセンサーで検知し
高性能カメラで画像やデータを収集する仕組みを作る


なんだかベンチャーとはいえ国内にこのような企業があるのは
大変に興味深いことだと感じます

“映画で見るようなことが現実に”なんて言葉を
例のごとく言ってしまいますが、国内からでも
実現できるのは、なんだか将来が楽しみになってきます

アイスペースは2016~2017年に月面の無人探査機(ローバー)の打ち上げを予定
打ち上げを成功させ資金調達に弾みをつけ、2018年以降の月面探査を実現する
考えを持っているようです

果たしてどこまで実現できるのか
その報告を楽しみにしたいものです

自治体向け防災システム アナログ停波帯で スマートバリュー…

2016-03-01 23:29:55 | NewsPaper
アナログテレビ放送停波帯の活用事例として
実用的なシステムといえるでしょうか


本日の日経産業新聞から面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『自治体向け防災システム
 スマートバリュー アナログ停波帯で』

携帯電話販売大手のスマートバリューが
大阪マルチメディア放送と組み、3月から
自治体向けに新たな防災システムの販売を始める

という記事

アナログテレビ放送の収量で空いた周波数帯を使う
「V-Lowマルチメディア放送」を使って災害発生情報や
避難情報を配信できる

自治体の担当者が新システムに情報を入力すると
数秒後に指定した地域に文字や音声で情報が届く

放送方式なので回線が込み合うことがなく
裕司の差異も安定して情報を届けられるのがメリット

郵便番号に相当する細かさで送信地域を指定でき
土砂崩れが起きた地区など局地的に情報を配信できる

受信機を設置すれば既存の防災行政無線が聞こえづらい
屋内や社内でも情報を得られる


アナログテレビ放送は終わりましたが、長年使われていた
周波数帯はそれだけ安定したものであったのですね

そのあたりを有効活用すれば、適材適所に
便利なシステムが開発されていきそうです

システム導入料は連携させるシステムや人口、地域など
条件によって異なる
月額利用料は数十万円を想定
近畿圏を足がかりに全国での展開を目指すとのこと

災害が起きなければ無用なシステムではありますが
いざという時のためにどこまでシステムを構築すべきか
議論があるでしょうが全国に広まってほしいものです