ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

はてな 企業対象サービスに進出…

2014-09-17 23:16:13 | NewsPaper
現在、新婚旅行にて北海道に来ております
過ごしやすい気候かと思っていたら
雨が多くてなんだかなぁ…といったところです


さて、本日の日経産業新聞から、6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『サーバー異常 すぐ発見
 はてな、クラウド向け
 CPUやメモリー 使用率などグラフに
 企業対象サービスに進出』

ブログやブックマーク共有サービスで有名なはてなが
企業向けにクラウドサーバの管理システムの提供を始める

という記事

はてなといえば、個人向けサービスを提供し
広告収入が主な収入といったイメージがありましたが
いよいよ企業向けサービスに乗り出すというわけですね

さてこのサービス「マカレル」ですが
(鯖[サバ]を英語で“マカレル”と云うそうです…)
サーバの稼働状況を視覚的に把握し、異常やふぐあいを早期に発見できるというもの
サーバの負荷が急激に高まったり不具合が発生すると
グラフが通常とは異なる動きをすることで、役割ごとに
複数のサーバで動いているシステム内で異常を見つけやすくするというもの
このあたりは、はてならしくシンプルで分かり易いものを
追求しているといったところでしょうか

クラウドサーバの管理システムということですが、通常はクラウドサービス側が
管理システムを用意していますが、その会社のサービスでしか利用できないわけです
今回のはてなの管理システムでは、複数のクラウドサービスを横断的に管理できる
というのが特徴のようです

これは、自社サービスの管理のために開発してきた技術を外部に提供することで
そこから新たな収益源に育てていくといった狙いからきているようです

なるほど、クラウドサービスを利用することで出てきた課題から
独自の技術を開発し、それがビジネスになると判断できれば
社外に打って出るということですね

さて、このサービスは管理するサーバが5台までは無料で
6台以上は1台当たり月額2000円の使用料が発生するというもの
無料サービスでは24時間分しか表示できないが、有料にすれば
1年分を見ることができるというもの

まずは、今年度中に無料サービスも含めて100社への導入を目指すとのこと
シンプルながらもピンポイントにお客さんが望みそうなサービスのように感じます
最初は広告利用していた企業に営業をかけていくのでしょうか

あくまで“はてな”らしいサービスをどこまで貫き
収益を多様化していくのか興味深く見守りたいものです