ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

運行情報 無償で公開…

2014-09-01 19:20:19 | NewsPaper
9月になりました…
なんだかあっという間の8月のようにも感じたのですが
過ぎゆく夏は最後まで追いかけたい
なんて思うこともあります…


さて、本日の日経産業新聞から、7面のデジタルトレンド欄からこの記事をピックアップ
『運行情報 無償で公開
 東京メトロ アプリ開発を促進』

東京メトロが列車の運行情報を無償で公開する
という記事

...と書くと、え、ソレってどういうこと!?
って思うのではないでしょうか

そもそも、運行情報って有償だったの!?
とも思ってしまいます…

これは、企業などの情報を誰もが使いやすい形で提供する
「オープンデータ」の一環で、国内の鉄道事業者としては
初の出来事だそうです

といっても、無償で公開したからってどんないいことがあるの!?
ということが気になりますよね

運行情報を無償で公開した後には、PCブラウザやスマホアプリ上で
利用できるアプリのコンテストを開催するのだとか

普通や急行などの列車の種別や、ホームと駅間の2区分で列車が
今どこにいるかといった情報を1分ごとに配信
以前からウェブで公開していたバリアフリー設備や運賃表といった情報も
アプリ開発に利用しやすいようにデータ形式を変えて提供するとか

そこから乗客の利便性を高めるアプリの開発を促すようで
おもしろい取り組みと云えるのではないでしょうか


鉄道会社にとっては大切な情報で、たしかにこれまでは有償で
提供していたというのは理解できますしそれらを無償で公開するというのは
大いなるチャレンジのようにも感じます

とはいえ、東京メトロ側にとっては無償で公開するメリットは
どこにあるのでしょうか

少し考えてみましたが、これまでだと電車遅延といった利用者にとっても
重要な運行情報はいち早く入手して行動に反映していきたいものでしたが
時と場合によってはなかなか最新情報を入手できない時もあったかと思います

それらが1分ごとに配信されアプリに利用されていけば
利用者にとっても結果的に嬉しいことになります

運行情報というものがいつでもどこでも利用することができるのならば
その鉄道会社には信頼感が増しますし、その鉄道会社をよく利用するように
なっていくのかもしれません

ということは、運行情報を無償で公開するということは
結果的に鉄道事業の収入を高めていくことにつながっていく
ということになるのでしょうか


なるほど、一見コレははどういうことなんだと思いましたが
結果的に鉄道会社にとっておもしろい将来を見据えた取り組みと云えるでしょうか


ちなみに、勘の良い方はこのような取り組みである人物が思い浮かびませんか??
以前私がここでも取り上げたことのあるTRONの坂村健さんが設立した
YRP ユビキタス・ネットワーキング研究所がアプリ開発コンテストに協力し
坂村さん自身もコンテストの審査員を務めているようです

坂村さんが関わっているということは、結果的に興味深いアプリが受賞して
世の中にいいアプリが浸透していきそうなので今から楽しみですね