伊集院光の百年ラヂオ 10/1は、寺山修司さんと吉永小百合さんの
ダイアリー「二十歳」
なんと、寺山修司さんが30歳、吉永小百合さん20歳のときの作品。
吉永小百合さんは、昭和20年(1945年生まれ)
なので、彼女の人生は、戦後の昭和史とつながります。
30歳の才能ある寺山修司さんが作ったラヂオの物語を、
20歳になった吉永小百合さんが読む。
戦後のいろんな事件や世相、歌、そんな音源が、
1945年から1965年まで静かに、短く流れる。
聞いていて、なぜか記憶がよみがえるというか、哀しいような気持ちになり
引き込まれました。
「時には母のない子のように」を明るく読む吉永小百合さん。
まったく質の違うカルメン・マキの物悲しい歌声。
音源を聴いた後、伊集院光さんも、「言葉がありませんね。このまま黙っていたい」とおっしゃっていました。
「このようなラヂオ番組を、いま作れるか、
百年後に残せるこのような番組を、いま自分たちは作れるか」と自問自答しておられました。
質の高い、ラヂオ番組。
小説が、年月によって淘汰されるように、
ラヂオの番組も、淘汰されるのでしょうか。
あるいは、その時代に合うようなものだけが、軽薄であっても喜ばれるのだろうか。
古いものから、何を学ぶか。
面白ければいい。。。という価値観。
音は、音楽は、時空をこえて魂に響くことを、再確認しました。
光 (高谷学さんからお借りしました)
電柱が並んでいるのは、宮澤賢治の童話の世界を思います。