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風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

百人一首の解説書

2022-12-07 18:47:07 | 文学

百人一首は、いまもお正月に「かるたとり」のようにしているのでしょうか?

高校の時、百首全部覚えるようにという宿題が、夏休みにでました。

そのおかげで、なんとなく馴染みがあります。

 

すでに百人一首を入れた箱は、どこかへ消えてしまっていますが、

6月に出す、朗読CDに百人一首の解説を2首くらい選んで読もうかと思っています。

 

それでよい解説書を探しています。

まずは、図書館で検索してみたら、、、、、あるわあるわ。。。

どれがいいのかは、やはり手に取ってみないと分かりませんので、

早速10冊ほど予約。

いいなと思う解説書が見つかったら、それを買おうと思っています。

 

古くから百人一首を取る選手権もあります。

ずっとずっと愛されている歌なのですね。

 

 もみじいろいろ  (野口勝利さんからお借りしました)

  そろそろ紅葉もおしまいのようです。

  日本の四季、美しい自然、やすらぎの時


本『楢山節考』 深澤七郎 作

2022-11-18 21:18:40 | 文学

古い、古い 本 『楢山節考』 昭和32年2月1日発行 定価240円 中央公論社

読みました。

子どものころに見た映画の原作を、この歳になって読む。

不思議な感じがします。

 

信州の寒村での慣習、、、姥捨て。

 東北の こけし(子消し)をも連想する。

 人減らしをしなくては、その村の存続ができない。

 家族が生きるために、姥捨て(おじいさんも、おばあさんも)山へ捨てられる。

 

このような現実があった、そういう時代があった。

 

では、現代はそれがないと言えるか。

 送迎バスの中に取り残された小さい子。

 家で最期を迎える老人は、少なくなっている。

 食べるものがない、、、子ども。

 孤独を感じている老人。

 

***作家 伊藤整さんのあとがきの最後のページのことばを引用します****

「・・・しかし、ユダヤ教の中にある犠牲の意識は、キリスト教のイエスの十字架の意識として、

人間愛としての犠牲の形に変化して、現実に近代ヨーロッパの中で生きている。

これは死を単純な人間の無とせずに、他人の実在の根拠として、

有に転化させる構造となるであろう。・・・・・・

*****************************************************************************(この考えをすべて肯定できない私がいる)

 おりんさんの死は、犠牲なのか。

 わからないことが、たくさんあるのがこの世。

 チョコレートコスモス (野口勝利さんからお借りしました)

  コスモスも、いろんな色が作られているのですね。

  

 

 


『最後の挨拶』 小林エリカ

2022-11-10 19:58:19 | 文学

この本も、高橋源一郎の飛ぶ教室で、紹介されたもの。

図書館への返却期限がきてしまって(もちろん延長済みで)、まだ半分も読んでいませんが、

小林エリカの父である翻訳家、小林司の脳溢血から死、、、

末娘がつづる、ファミリヒストリー。

シャーロックホームズの翻訳を夫妻でしていた。

なので、ロンドンのホームズが、ときどき出てくる。

文体は軽く、リズムがあり面白い。

 

表紙も作者のものとかで、なにか、メッセージを発しているのだけれど、

私には理解しかねる。

また、予約して、続きを読まねばと思います。

 

 大空の白い雲は、大地のうえに(よしみさんからお借りしました)

  帯広の冬はもうじき始まるでしょうか。


深沢七平 「楢山節考」の驚き

2022-10-31 11:22:18 | 文学

いつも私は、月曜日の朝に、聴き逃しで「飛ぶ教室」を聴くのを楽しみにしています。

今朝は、古い名作『楢山節考』が取り上げられていました。

2回映画化されています。1958年と1983年。

子どものころ、両親に連れられてこの映画を見ました。1958年版木下啓介・脚本、監督。

そのときの鮮烈な印象は、ずっと忘れられませんでした。

おりんさん(田中絹代)が、石のかまどの角で歯を砕く場面の、口元の血の色。

山道を、息子に背負われて登っていく姿。

 

けれど、今日驚いたのは、私が映画で、息子(45歳)がお母さん(69歳)を迎えに行ったと思い込んでいたように、

ゲストの伊藤比呂美さんも、18歳ころ見て、ずっと息子が迎えに行ったと思っていたということでした。

 

私はなんだか切ない気がして、原作は読んでいませんでした。

しかし伊藤弘美さんは、原作を確認し、また1983年版の映画も、再確認したが、迎えに行ってなかったと知ったそうです。

 

私は、息子が迎えに行って、そのことを村人から非難されて、

泣く泣くまた山へ連れていった、、、と、ずーっと思い込んでいました。

 

どうも、今日の話では、雪が降ってきて、母親が「自分が山へ行く時には雪が降るよ」と言っていたことを思い出した息子が、

山に残してきた母親にそのことを伝えに行った・・・のでした。

 

そろそろ、勇気を出して、原作を読む時が来たのかもしれません。

高橋源一郎さんによると、とても音楽性のある文章だとか。

 

中央公論新人賞の1956年第1回の受賞作で、選考委員たちに衝撃を与えたという。

 ちなみに、その時の選考委員は、三島由紀夫、伊藤整、武田泰淳。

 

姥捨て伝説、、、そして最初に紹介された映画

「PLAN 75」早川千絵 監督・脚本、 主演 倍賞千恵子

2022年6月公開。近未来映画で、2025年75歳になると生死が選べる制度「プラン75」が

 国会で承認されたという・・・・想定。

 

*****早川監督は*****

「自己責任論がはばをきかせている日本の社会において、

社会的に弱い立場にいる人々への風当たりが強く、

どんどん不寛容な社会になっていっていると感じていました」と語る。

“不寛容”は、コロナ禍においてより一般的な問題意識になってきたところがあるものの、

それ以前から顕在化していた。

********************

 

問題作といわれるこの映画、

 あなたは、ご覧になりましたか?

  ご覧になりますか?

   ご覧になれますか?

私は映画館では、無理。

 水面に映る夕陽 (eriさんからお借りしました)

  この写真は、2回目かもしれません。

  夕日が見たくて。

 


原田マハ 『本日はお日柄もよく』

2022-10-26 18:02:36 | 文学

かなり前にお借りしていた原田マハさんの、

『本日はお日柄もよく』を、やっと読み始めました。

T子さんの娘さんのC子さんが、「きっと気に入ると思うからと」、貸してくださった本です。

図星でした!!

内容・筋が面白いし、文章力がすごい。

 そこで思い出したのが、

古今和歌集の序の「言の葉 種」(ことのはぐさ)という言葉。

スピーカーズコーナーの最後でよく語られます。

 とても素敵な言葉だと、私も大切にしています。

なんと、主人公の女の子の名前が、「こと葉」、そのお兄さんが「詩歌」。

俳人の祖母が名付け親とか。(孫の名前で楽しんでいる)

 

洗練された日本語を話す人は、少なくなったのでは・・・と思います。

古語、雅語と言われる言葉は、意味が分からないことも多い。

 

以前にも書いたかもしれませんが、「奥義」は、昔は「おうぎ」と読んでいました、

でも、そのように読める人が少なくなり、「おくぎ」になっています。

「重複」も、「ちょうふく」と読める人が少なくなり、「じゅうふく」が、大きな顔をして広がりつつあります。

 

「掌」は、「たなごころ」ですが、手のひら、手のうちがわ、、、と言われないと、どこのことかよくわからない。

 

『本日はお日柄もよく』、読み始めたばかりですが、

引き込まれています。

 

図書館に予約するのを控え、この本に全集中いたします。

 (鬼滅の刃は、全く読んでいないのですが・・・)

 秋の味覚 葡萄と松茸  (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)

  松茸山の近くに住んでいたことがありました。

  いまは、スーパーで見るだけ・・・です。