昨日、ショッピングのついでに神戸大丸ミュージアムで開かれている兵庫が生んだ巨匠「小磯良平 東山塊夷展」に行ってきました。この展覧会は、兵庫県立兵庫高等学校創立100周年特別記念として開かれたもので、小磯良平も東山魁夷も兵庫高校の卒業生です。二人の作品が30点ずつ、計60点。小さな展覧会でしたが、二人の画家の個性の違いがよくわかって、なかなかおもしろかったです。小さな展覧会、ディナーじゃなくて、おいしいケーキとコーヒーを飲んだような気分になって、これはこれでいいものです。
人物画と風景が。この二つの作品は、兵庫高校のOB会である武陽会所蔵です。
群像と自然。小磯良平の絵を見ると、ヒューマニズムというか人間一人では生きられないんだよっていう思いが伝わってきます。東山魁夷の絵を見ると、自然の前で凛として立つ魁夷の姿が目に浮かぶのです。この人は、とても孤独だったのだと思うのです。
西洋画と独自の日本画。小磯良平の右端の絵、マネの「草の昼食」を思いだしてしまうのです。小磯良平が高校時代に大原美術館に行ったとき、ゲランの「タンバリンを持つイタリア女」に口づけをしたというエピソードが残っているそうですが、この人にとって、ヨーロッパというのはずっとあこがれの対象だったと思うのです。東山塊夷の道の絵、自分にしか書けない日本画を描いていくのだという決意のようなものが、伝わってきます。
小磯良平と東山塊夷。僕の好みで言えば、東山塊夷です。
人物画と風景が。この二つの作品は、兵庫高校のOB会である武陽会所蔵です。
群像と自然。小磯良平の絵を見ると、ヒューマニズムというか人間一人では生きられないんだよっていう思いが伝わってきます。東山魁夷の絵を見ると、自然の前で凛として立つ魁夷の姿が目に浮かぶのです。この人は、とても孤独だったのだと思うのです。
西洋画と独自の日本画。小磯良平の右端の絵、マネの「草の昼食」を思いだしてしまうのです。小磯良平が高校時代に大原美術館に行ったとき、ゲランの「タンバリンを持つイタリア女」に口づけをしたというエピソードが残っているそうですが、この人にとって、ヨーロッパというのはずっとあこがれの対象だったと思うのです。東山塊夷の道の絵、自分にしか書けない日本画を描いていくのだという決意のようなものが、伝わってきます。
小磯良平と東山塊夷。僕の好みで言えば、東山塊夷です。