かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

足踏み中の春に冬鳥たちに会いに行く

2024-03-05 19:16:17 | 日記

二十四節気の「啓蟄」の日。昼も気温が10度に満たぬ寒い日が続く。ウグイスもまだ耳にしていない。青葉の森にも10日ばかりご無沙汰である。今夜から明朝にかけて雪だという。今年のなごり雪はまだ先か。週間予報によると、来週になると暖かい日が続くらしい。足踏み中の春も一気に押し寄せるのだろうか。日曜日に、またシメ君たちに会いたくなって西公園に出かけたが、人出が多いためかどこかに移動したのか、姿が見えなかった。

代わりに行ってといっては失礼だが、松の木の上で小さな「ヒガラ」くん/さんを見つけた。ヒガラは雌雄同色なのでヒガラくん/さんと呼ぼう。大好きなシジュウカラの仲間のいわゆる「カラ系」の小鳥であるが、普段はもっと標高のある山地や亜高山帯で過ごすらしく、青葉の森程度ではほとんど出くわさない。ただし、冬の間は平地林や公園にもやってくるということから、この日の出会いになったようだ。下からのぞくと、この小鳥の特徴である「黒いヨダレカケ」が見えた。しかしすばしこいのでなかなかレンズに収まらない。動画で撮影したものを0.25倍に速度を落としてやっと、器用に松の実を探して器用に食べている能力を見て取れる。松ぼっくりって落ちないで小鳥さんたちに冬の糧を提供してくれていたんだ。

    

昨日の月曜日、こりずにまた西公園付近をブラブラしていると、いたいた公園の芝生に5、6羽のシメさん/くんたちが仲良く何やらエサを啄ばんでいた。しきりに土をつついては何かを食べているから、たぶんこれから芽を出そうとする柔らかな草の芽か、土に落ちた木の実のようなものを見つけながら食べているのだろう。シメたちは、孤独ではなかったんだ。何組かのカップル同士で集団生活しているみたい。そんなグループ同士が、別のグループとある日、ある時一斉に合流して北へ旅立つのだろうか。

ベジタリアンのくせに強面のシメたちだが、それでも♂♀並んでみると、メスは何だか少し優しい表情をしていることがわかった。

    

      頭の色合いが薄いのが♀さんだ。少し優しそう。

 

      

        こちらは、頭に少し茶が入っているから♂くんだろう。精悍な顔だ。

 

 

こちらは、お一人様のツグミくん/さん。地上の捕食行動は「だるまさん転んだ歩き」で、素早い歩行が急に止まるので、カメラワークが難しいな。こちらは止まっては地中に何かを見つけ啄んでいるようで、あるいは何か虫のようなものの居所をつきとめて食べているのだろうか。こちらも動画を1/4倍速にしてやっと行動形態が分かってくる。

 

 

今日は、広瀬川沿いを歩く。冬鳥のカワアイサのカップルが仲良く浅瀬を航行している。男子は美男子、女子は美女、どちらも均整の取れたスタイルで、頭といいクチバシといい色合いも素敵だが、特に女子は褐色の頭部に冠羽がふさふさと風になびいていておしゃれだ。まるで、西洋のセレブのようだ。

 

    

        カワアイサ♂

 

    

      カワイアイサ♀

 

さあ、冬鳥の皆さん!みんないつ旅立つのかな。あったかくなる来週かな。南風よ吹いてくれ。

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