goo blog サービス終了のお知らせ 

生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

プーランク 「仮面舞踏会」 作品60 Le bal masqué

2016-06-19 22:17:23 | プーランク

 最近は落札率が落ちてはいるものの、ネット上での声楽CDのオークションサイトは毎日渉猟しています。数日前から気になるCDがありまして、すなわちディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウの「優しき歌~フランス歌曲集」というものなのです。収録曲はフォーレの「優しき歌 作品61」、ラヴェルの「マダガスカル島民の歌」とプーランクの「仮面舞踏会」です。この内プーランクの「仮面舞踏会」については聞いたことが無かったというよりも、その存在自体を知りませんでした。

 少々調べてみたところ、室内オーケストラとバリトンもしくはメゾソプラノによるカンタータという位置づけの様です。全6曲からなり、全曲で20分ほどの作品です。ということで歌曲ではないので楽譜の歌曲集にもCD等の歌曲集にも収録されることは殆どないため、知らずに通りすぎてしまう人も多いだろうと思います。曲想はアヴァンギャルドでコミカル、アップテンポですね。そちらサイドのプーランクらしさがふんだんに現れていると言えましょう。「ルイ・アラゴンの二つの詩」になぞらえるとすると、1曲目の「C」ではなく、2曲目の「Fetes Galantes」の様な曲想です。

 ペトルッチ(IMSLP)のサイトに楽譜は公開されてはいるものの、フルスコアもヴォーカルスコアも見当たらず、器楽のみの編曲版のみがアップされているようでした。ネットの動画サイトでは複数の音源がアップされており、なかには映像としてヴォーカルスコアを表示してくれているものもあります。日本ではあまり馴染みのない曲ではないかと思いますが、こんな曲もあるんだということで興味のある方は是非動画サイトで聞いてみて頂ければと思います。

 ということで動画サイトで確認出来たため、オークションのCDについては入札を見送ることにしました。


コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。