昨日に引き続きサティの1886年に作曲した「3つの歌曲」の2曲目、「Elegie」です。この「3つの歌曲」に収録された3曲はいずれもLentという遅い速度で、3曲が3曲ともピアノ伴奏は2分音符で和音を鳴らしているだけです。1曲目の「Les anges」は♯2つのD-durで音域はト音記号の第1線のEから第5線の上に張り付いたGまで、2曲目の「Elegie」は♭3つのEs-durで音域はト音記号の第1線のEsから第5線に串刺しにされたFまでの9度と、音程的には特に広くはありません。むしろ狭いと言っても良いくらいでしょうか。
Elegieといえば悲しい歌=悲歌とも言われ、圧倒的に短調の曲が多いと思います。サティのElegieは短調の和音を叩いてはいるのですが、音の重なりが薄く短調らしさを強調しません。ただただ穏やかに進行していきます。この曲を聞く限り、ジムノペディなどのサティの面影は浮かびません。この曲を歌うには先ず歌詞の内容を把握しなければなりませんが、梅丘歌曲会館に邦訳が公開されていないとなると、仏語の歌詞から英語訳に辿り着いてそれを邦訳する必要がありますが、太平洋に比べ3分の1しか面積のない大西洋を隔てているヨーロッパとアメリカの文化交流の密度は高いものがあるので、フランス歌曲の英訳サイトはこれまでに幾つか見つけています。英訳さえ手に入れば仕事柄英語には堪能(TOEIC750です)なので、歌いこなすのは時間の問題だけになると思います。
繰り返し聞いているうちに、これまで抱いていたサティのイメージと離れすぎていることからますます歌いたいと思う様になっています。何らかの公開ステージで歌う機会ができればこのブログの上でアナウンスさせて頂きますので是非聴きにいらしてください。「Elegie」といえばマスネーの作品が有名だと思います。マスネーの「Eegie」は確かに聞く者の耳に切々と訴えるものがあります。一人称の歌として歌い手の思い=悲しみがストレートに迫ってきます。それに比べるとサティのこの「Elegie」は一人称の歌ではなく、三人称の歌、客観的に冷静な観察者が離れたところから悲しさを説明しているような印象です。それだけに聞き手に悲しさを伝えるのが難しいのではないかと感じます。しかしそれが出来たときにはより普遍的な時間と空間の広がりを越えることが出来るのではないかと思っています。やはり歌は歌詞を歌うものですね。
ところでサティは「Elegie」という曲を少なくとももう一曲作曲しているようです。梅丘歌曲会館にサティのもう一曲が取り上げられています。しかし歌詞が異なるので私がここで紹介した「Elegie」とは別の曲だと思います。梅丘歌曲会館で紹介されている方の「Elegie」も音源を確認して紹介させていただきたいと思っています。
Elegieといえば悲しい歌=悲歌とも言われ、圧倒的に短調の曲が多いと思います。サティのElegieは短調の和音を叩いてはいるのですが、音の重なりが薄く短調らしさを強調しません。ただただ穏やかに進行していきます。この曲を聞く限り、ジムノペディなどのサティの面影は浮かびません。この曲を歌うには先ず歌詞の内容を把握しなければなりませんが、梅丘歌曲会館に邦訳が公開されていないとなると、仏語の歌詞から英語訳に辿り着いてそれを邦訳する必要がありますが、太平洋に比べ3分の1しか面積のない大西洋を隔てているヨーロッパとアメリカの文化交流の密度は高いものがあるので、フランス歌曲の英訳サイトはこれまでに幾つか見つけています。英訳さえ手に入れば仕事柄英語には堪能(TOEIC750です)なので、歌いこなすのは時間の問題だけになると思います。
繰り返し聞いているうちに、これまで抱いていたサティのイメージと離れすぎていることからますます歌いたいと思う様になっています。何らかの公開ステージで歌う機会ができればこのブログの上でアナウンスさせて頂きますので是非聴きにいらしてください。「Elegie」といえばマスネーの作品が有名だと思います。マスネーの「Eegie」は確かに聞く者の耳に切々と訴えるものがあります。一人称の歌として歌い手の思い=悲しみがストレートに迫ってきます。それに比べるとサティのこの「Elegie」は一人称の歌ではなく、三人称の歌、客観的に冷静な観察者が離れたところから悲しさを説明しているような印象です。それだけに聞き手に悲しさを伝えるのが難しいのではないかと感じます。しかしそれが出来たときにはより普遍的な時間と空間の広がりを越えることが出来るのではないかと思っています。やはり歌は歌詞を歌うものですね。
ところでサティは「Elegie」という曲を少なくとももう一曲作曲しているようです。梅丘歌曲会館にサティのもう一曲が取り上げられています。しかし歌詞が異なるので私がここで紹介した「Elegie」とは別の曲だと思います。梅丘歌曲会館で紹介されている方の「Elegie」も音源を確認して紹介させていただきたいと思っています。