レイナルド・アーンの「クロリスに」という歌曲を聞いて、自分でもフランス歌曲を歌いたくなり、現在「クロリスに」を含むアーンの歌曲を4~5曲ほど歌える様にしています。5月の演奏会ではイタリアオペラ、ヴェルディの「リゴレット」からアリアと重唱が候補となっているので、フランス歌曲までは歌えないだろうと思っていたところ、先生よりアーンの「クロリスに」とフォーレの「夢のあとに」を歌ってはどうかと言われました。フォーレの「夢のあとに」は、フランス歌曲を代表すると言っても過言ではない作品で、言われるまでもなく自分でも何時でも歌える様にしておきたいと思っている曲です。しかし先生から指名されると正直逡巡してしまう部分があります。
それは歌詞の内容です。夢の中で思いを寄せる相手に手を引かれ、光の中を飛び回り、目が覚めると思いを寄せる相手はいない、あの素晴らしい夢をもう一度返してくれ、という様な主旨です。人生も後半にさしかかりドップリ黄昏ているオジにとっては全く違和感を感じることなく歌える内容とは言い難くはありませんか??? トスティにも「夢」という秀作がありますが、トスティの「夢」の方がまだ現実的な内容で、しかもトスティの「夢」は長調ですがフォーレの「夢のあとに」は短調で貫徹しています。日本では初等義務教育の音楽で長調は明るく楽しい曲、短調は暗く悲しい曲という刷り込みがされるので、日本人は長調は明るい短調は暗いと思っているが、ヨーロッパの人たちにとっては長調だから明るいとか短調だから悲しいと言うイメージは日本人ほど強くない、という話を聞いた(読んだ)記憶があります。
フォーレの「夢のあとに」は短調で始まりそのまま最後まで短調のままで歌われますが、歌詞の内容は必ずしも日本人のイメージする暗く悲しいものではないように思います。それから旋律は大変美しく、器楽独奏に編曲されて様々な楽器で演奏されてもいます。ピアノの伴奏は淡々と8分音符を重ねるシンプルなもので、前奏が僅か1小節、後奏は2分音符の和音のみ、間奏はなし、徹頭徹尾歌が主役です。技巧を聞かせる歌でもなく、最も良い声で歌い続ける技術こそが「夢のあとに」では求められると思います。この意味では本当にチャレンジングな曲ですね、特に今の私にとっては。相手にとって不足はありません。本番では聞いてくれた方々をうならせる様な歌唱をして見たいものです。そういえば本番ではリゴレットも歌うんだった!!! 一部でフランス歌曲、二部でリゴレットにして貰わないと、リゴレットを歌ったあとでフランス歌曲なんて歌えません!!!
☆★☆★☆
今後の予定です。
・5月31日 声楽家団体横浜ピッコロ第8回定期演奏会
・6月10日 市民オペラ「リゴレット」合唱参加
・6月11日 市民オペラ「リゴレット」マルッロ
それは歌詞の内容です。夢の中で思いを寄せる相手に手を引かれ、光の中を飛び回り、目が覚めると思いを寄せる相手はいない、あの素晴らしい夢をもう一度返してくれ、という様な主旨です。人生も後半にさしかかりドップリ黄昏ているオジにとっては全く違和感を感じることなく歌える内容とは言い難くはありませんか??? トスティにも「夢」という秀作がありますが、トスティの「夢」の方がまだ現実的な内容で、しかもトスティの「夢」は長調ですがフォーレの「夢のあとに」は短調で貫徹しています。日本では初等義務教育の音楽で長調は明るく楽しい曲、短調は暗く悲しい曲という刷り込みがされるので、日本人は長調は明るい短調は暗いと思っているが、ヨーロッパの人たちにとっては長調だから明るいとか短調だから悲しいと言うイメージは日本人ほど強くない、という話を聞いた(読んだ)記憶があります。
フォーレの「夢のあとに」は短調で始まりそのまま最後まで短調のままで歌われますが、歌詞の内容は必ずしも日本人のイメージする暗く悲しいものではないように思います。それから旋律は大変美しく、器楽独奏に編曲されて様々な楽器で演奏されてもいます。ピアノの伴奏は淡々と8分音符を重ねるシンプルなもので、前奏が僅か1小節、後奏は2分音符の和音のみ、間奏はなし、徹頭徹尾歌が主役です。技巧を聞かせる歌でもなく、最も良い声で歌い続ける技術こそが「夢のあとに」では求められると思います。この意味では本当にチャレンジングな曲ですね、特に今の私にとっては。相手にとって不足はありません。本番では聞いてくれた方々をうならせる様な歌唱をして見たいものです。そういえば本番ではリゴレットも歌うんだった!!! 一部でフランス歌曲、二部でリゴレットにして貰わないと、リゴレットを歌ったあとでフランス歌曲なんて歌えません!!!
☆★☆★☆
今後の予定です。
・5月31日 声楽家団体横浜ピッコロ第8回定期演奏会
・6月10日 市民オペラ「リゴレット」合唱参加
・6月11日 市民オペラ「リゴレット」マルッロ