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生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

トスティ マレキアーレ

2016-01-26 23:11:09 | トスティ
 2月14日(日)の午後、五反田文化センター音楽ホールにて、大人の学芸会”冬の本会”があり、T氏のギター伴奏でトスティのマレキアーレと最後の歌、クルティスの忘れな草、以上の3曲を歌う予定です。トスティのマレキアーレは合唱を始めた1970年代からその存在を認識していて、真面目に取り組みたい曲であり続けていたのですが、最初についた声楽教師のA先生はマレキアーレは(おそらく早口言葉が好きではなかったのではないかと想像していますが)お好きでは無かったようで、何度か自分からレッスンでお願いしたいと言ったことがありますが却下されていました。その後マレキアーレ以上に歌いたい歌がいくつも出来て、いつしか歌いたい曲のリストの下位に埋没しておりました。今般、ギター伴奏による伊太利名曲集という楽譜集を入手して、ギタリストのT氏に伴奏をお願いし、選曲も任せたところマレキアーレが逆提案されてきたという次第です。

 トスティの作品といえば、日本で声楽のレッスンを受け始めると、コンコーネの50番とイタリア古典歌曲集から始まって、その次に取り上げられる定番中の定番がトスティの歌曲ということになっていると思います。そのトスティの作品の中で、女声はともかく男声に歌われる曲としてはマレキアーレはかなり上位に位置するのではないでしょうか。世界3大テノールの共演CDにも入っていたかと思います。ところで日本でトスティの歌曲集といえば畑中良輔先生監修の全音楽譜出版から出版されれいる楽譜集だと思うのですが、全音のトスティ歌曲集に収録されているマレキアーレの歌詞が歌われているものを聞いたことが全くありません。

 何かと頼りになる梅ヶ丘歌曲会館のトスティのマレキアーレを見ても、複数の歌詞で歌われている様だと記載されていますが、色々聞いた中で古くから歌われているようであるところの歌詞を取り上げて、日本語訳を紹介されています。ところでその梅ヶ丘歌曲会館に収録されている歌詞も、畑中良輔先生監修の全音版の異なる歌詞も、どちらも作詞家はサルバトーレ・ディ・ジャーコモとなっています。さらにそれぞれの日本語訳を比べても、殆ど同じ内容に思われます。どうやら同じ歌詞の方言バージョンと標準語バージョンなのでしょうか。

 ところでギター伴奏による伊太利名曲集という楽譜に収録されているマレキアーレの歌詞は、畑中良輔先生監修の全音版と同じだなと思ってよく見ると、ギター伴奏による伊太利名曲集も畑中良輔先生監修となっていました。

 ということでパヴァロッティも歌っているよく聞くバージョンと、畑中良輔先生監修バージョン、それぞれの歌詞の歌い出しのところを紹介します。

 Quanno sponta la luna a Marechiare, pure li pisce nce fanno a ll'ammore

Quando sorge la luna a Marechiare, perfino i pesci tremano d'amore

 と、まあ、こんな感じです。

トスティの歌曲で好きな歌 L'alba separa dalla luce l'ombra 暁は光から

2015-09-06 23:31:27 | トスティ
 昨日のレッスンでやっと歌い出しの前の息の流し方のヒントを掴んだ私ですが、その感覚をしっかりと覚えさせるために、それまでのレッスンでは全く歌ったことのなかった日本歌曲やカンツォーネを歌いました。さらにしっかりと歌い出しの前の息を流す感覚を覚えるために、アップテンポで明るく、流れるような曲を歌いましょうということになりました。K先生から例えばトスティならLa Serenata と言われました。確かに歌いだす前にしっかりと息を流しておくと声がかなり明るくなります。ブリリアントな音色です。La Serenata はぴったりでしょうね。でもトスティの曲の中でも La Serenata は全くピンとこない曲です。若い時、青春時代の全ては自分のためにあると思えるような充実した時であれば良いのかもしれませんが、もはや人生の折り返し点を大部以前に通過してたそがれている私には全く似合わない曲だと思っています。K先生にして見れば特にLa Serenata にこだわりは無い様で、トスティで歌いたい曲はないか?と聞かれ思わずでたのが L'alba separa dalla luce l'ombra です。トスティらしくピアノ伴奏はほぼ三連譜で占められていながら歌の旋律は八分音符刻みですね。歌詞の邦訳を読むとかなり婉曲表現を巧く使っていますが、なかなか性愛的なことを謳っているようです。

 この曲、原調のままでは High Asが連続するところがあって、今の私では歌いこなせません。全く歌えないというわけではないのですが、無理して喉を締めないと High As は出せないので、非常に耳障りな苦しい声になってしまいます。「この曲は以前から歌いたいと思っている曲ですが、High Asがあってちょっと高いのです」というと、さすがにK先生は発声で出すだけならHigh B♭まで出るものの美しい声で歌うのはHigh G までであることを良くご存知なので、「2度下げれば歌えますか?」との御下問です。「はい、2度下げて良ければ歌えると思います。先生は頭の中で移調してピアノ弾けるんですか?」「楽譜通りに弾けるか弾けないかはともかく、頭の中で移調はできます。」とのことで、次回までに L'alba separa dalla luce l'ombra をさらうことになりました。本日暫く触っていなかった全音のトスティ歌曲集を引っ張り出してきて、スキャナーで読込んで、カワイのスコアメーカーの自動認識モードでパソコン音源を作成しました。以前のヴァージョンに比べるとスコアメーカーの自動認識モードの正解率は向上していますが、やはり3連譜の自動認識は苦手の様ですね。特に印刷楽譜で最初の1小節だけ3連譜であることの表示がしてあって、2小節目以降は3連譜表示が省略されていると、省略されたところはほぼ100%の確率で3連譜とは認識してくれず、個々の3連譜単位で3連譜であることを認識させる必要があり、手間が掛かりました。せめて小節単位でとか、区間を指定してその間は全て3連譜として認識させるようなコマンドを用意してくれてあればと思います。

 とは言え一度楽譜として完成させられれば、簡単なコマンドで好きに移調出来るなど、メリットも大きいです。原調がEs durなので長2度下げるとDes durとなり♭が5つ、短2度下げるとD durで♯が2つ、D durでも歌えるとは思うのですが、今日は音源作成に手間取って実際に歌う時間は殆ど無く、D dur で行くか Des dure で行くか、全く答えが出せていません。来週末歌いこんでみようと思っています。

G.A.Cesareo   Paolo Tosti   La Serenata   トスティ  セレナータ

2014-11-02 19:59:14 | トスティ
 日本で声楽を勉強すれば、100人が100人、1,000人になれば999人はトスティを勉強しますよね。勉強の教材と言うだけでなく、コンサートピースとしても好きな曲が幾つかあり、いずれこのブログで取り上げる積りではいました。一方でトスティの曲でも全くピンとこない曲もあり先生から薦められても何とかいなしてやらずに済ませた曲もあります。全然ピンとこなかったのがこのトスティのセレナータです。

 パヴァロッティやカレーラスの音源は何度も聞きました。また声楽発表会で他の声楽を勉強している男声が歌うのも複数回聴いています。私がピンと来ない最大の理由は、本場ヨーロッパではトスティというと芸術歌曲よりややポピュラー音楽的と評されていると聞きますが、特にこのセレナータの曲想が前奏からしてポピュラー音楽の雰囲気を強く感じてしまうからでしょうか。また、セレナータと言うからには思い人に愛を届ける歌だと思うのですが、トスティのセレナータに限って言えばどうしても愛のささやきには思えません。

 さて、昨日のレッスンは出張レッスンで、受講生が輪番でレッスン会場を確保して先生にお越し頂いています。希望すれば他の受講生のレッスンも見学できます。新参の私としては当然兄弟子のレッスンには興味がありますので、また姉弟子のレッスンであっても参考になることは種々ありますので、極力見学させてもらうようにしています。ということで昨日は兄弟子がトスティのセレナータを歌うのを見学させてもらいました。先生曰く、「絵(=情景)が見えて来ない」ということで、歌詞の説明が始まります。イタリア語に堪能な様で歌詞の意味を憶えているのではなくイタリア語を日本語に訳して説明してくれている様なのです。畑中良輔氏編の全音楽譜出版社のトスティ歌曲集1の巻末の訳詞を読んでも情景が把握できませんでしたが、先生の説明を聞いていると目の前に情景が浮かんできます。兄弟子の歌にも説得力がどんどん備わってきます。

 トスティは歌ってみたいけれどまだ歌っていない曲がいくつもあるので、セレナータを歌う優先度は先生から薦められない限りは高くはありませんが、人が歌うときの聞き方はこれまでと大きく変るように思います。むしろ自分なりに情景を把握したので、歌い手自身が自分の情景を持たずに歌っていると、聞き手に情景が伝わって来ないと、駄目評価とさせて頂きましょう。