先週の土曜日に久々に映画鑑賞に赴いた。
この映画はテレビや新聞紙上でご存知の方も多いと思いますがアメリカ映画で
題名「ダンケルク」です。ダンケルクとはフランスのドーバー海峡に面した港町の名前です。
史実に基づいた映画で、1939年9月1日にドイツ軍はポーランドに侵攻を始めた。同盟関係に
あったイギリス、フランスはドイツに宣戦布告し第二次世界大戦の勃発です。
1940年5月10日、ドイツ軍はオランダ、ベルギー・ブリュッセル、フランスに侵攻した。
そこで連合軍(フランス・ベルギー・BEF(イギリス陸軍の遠征隊)はかねてから予定していた
ベルギー領内のデール川沿いに防衛線を構築する迎撃作戦「Dプラン」を発動し防衛を固めた。
ところが、ドイツ軍の侵略計画にそれまでの戦車部隊の通過が不可能と考えられていた
アルデンヌ森林を通って西方に侵攻し、そのまま英仏海峡を目指して西進することで「Dプラン」の
裏をかき連合軍の背後を遮断するものだった。「Dプラン」に従い北上していた連合軍は背後を
ドイツ軍に遮断されるとは思っていなかった。その後、ドイツ軍の攻防や危機的状況にある連合軍の
戦略等をするも結局は逃げられず、背後は海(英仏海峡)のダンケルクに追い込まれてしまった。
「袋のネズミ」となった連合軍その数40万人であった。
ここまでのドイツ軍の戦いは巧妙であったが、作戦に誤りがあった。
それは、地上部隊の犠牲を減らすために空軍の空からの攻撃に切り替えて降伏させようとしたことだ。
これを幸いに、この40万人の将兵を救出するために、海峡を隔てたイギリスから民間の小舟など
850隻が救出作戦に向かった。これに対し、空からの攻撃してくるドイツ空軍のメッサーシュミットに
対しイギリス空軍のスピットファイヤー3機が勇敢に戦う。
やはり戦争映画であり戦艦の撃沈シーンや爆発、浸水する船内の惨状は多々あるがこの映画はその一部分
防波堤:一週間~海岸の浜辺で救出船を待つ将兵
海 :一日の出来事~救出に向かう民間船、沈没船からの救出、不時着機あらのパイロット救出等
空 :イギリス空軍三機の攻防とパイロットの空中戦での息の詰まるパイロットの表情等
などに焦点を合わせ、106分という戦争映画としては短い中に、戦場で戦う将兵の心を描きだしている。
「百聞は一見に如かず」一度機会があればご鑑賞されてはいかがですか。
尚、コメント文章の一部と写真は購入したパンフレットから引用しました。
パンフレットの表紙
桟橋で空からの攻撃におびえる無防備の将兵
将兵を救出する海軍からの徴用民間船
今までの多くの戦争映画は鑑賞したが、指揮官の采配振りや戦車や戦艦が爆発炎上するすさましい情景が
多くあったが、この映画は、音響や描写等監督のクリスト・ノーランのハリウッドの天才が挑んだ
戦地で戦う兵士の心を描いた最高傑作だと思う。