J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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岡山シーガルズ74

2017-03-16 01:00:56 | 岡山シーガルズ

 生観戦レポです。
 先日、神奈川県大和市の大和スポーツセンターで開催された、V.チャレンジマッチの岡山対上尾の入れ替え戦に行ってきました。普段乗る事のない相鉄や小田急の電車に乗ったので、ちょっと面白かったです。試合会場は駅から歩いて10分と近かったですが、何とも年季の入った体育館でした。岡山のちょっと郊外に行ったらどこにでもあるような建物。でも、交通アクセスもいいし、たぶん昔からこういう大会で利用されている場所なんだろうと思いました。
   
 館内はジップアリーナより少し狭目。その分選手が近いので良かったです。入場するとすでに練習時間に入っていました。今回の席は奥側のいわゆるゴル裏席。古い施設らしくちょっと照明も暗めでしたが、両チームの応援席は最初からヒートアップしていました。岡山の2F応援席はほぼ満席。ウィンディーのお面をかぶった学生さんが大勢いました。シーガルズジュニアや、大阪国際滝井高の学生さん達で占めていたのかな。応援量は完璧に岡山が勝っていました。前日にDAZNで予習していたので、大体試合の内容は頭に入っていたつもりでした。でも、前日の勝利で当ブログも含めて岡山全体に楽観した空気があったのではないでしょうか。

       
 1セットを岡山が取れば俄然有利になる状況で、1セット目を落として0-1。接戦だったためか、この時は「1セット取られたか」というようにまだゆとりがありました。しかし、2セット目を落として0-2になってざわつき始める。まあ、1セット取れば有利・・・ちょっと待てよ、おいおいマッチポイントじゃないか。0-3になったら、よく考えたら試合終了で3-4で岡山の降格決定じゃないかと気付く。我ながらちょっと油断していました。
 前日はミスの多かったカルデロン選手も、他の選手もミスが少なく、アタックは徹底してカルデロン選手に集めていました。つまり、上尾さんは勝利に徹していました。岡山はよく拾うが、攻撃が弱い。ふわっとした攻撃ばかり。何で強いボールを打たないのかと何度も思う。第1、第2セットがいずれもデュースになって、ともに24-26の接戦を落としましたが、ここで取れなかったのが敗因ですね。粘り強さを最後でキープできなかった。勝ちきれなかった。5点差くらいリードしたセットもあったのに、追いつかれる結果。前日とは全然違う雰囲気でした。
   
 あと、気になったのが河本監督の采配。前日は試合の流れを変えるような選手交代がありましたが、この日は余り動きませんでした。まるで途中から降格を受け入れたような表情に見えました。3セット目は17-25であっさりと落としてしまい、降格が決まってしまいました。
 試合では泉選手が目に留まりました。結果はともかく、山口選手が出ていない場面でチームを引っ張る姿勢を感じられました。また、最後の最後で、吉田選手が途中出場してきました。解説では「プレイングマネージャー」「ここ一番での切り札」と紹介されていました。最近全く出場シーンを観ていなかったために、「まさか、最後の記念出場?」と思ってしまうくらいに複雑な心境でしたが、出場早々に得点を決めていました。目の前では短い時間ながら、監督とカルデロン選手の胴上げシーンがありました。
   
 昨日の山陽新聞の「シーガルズ降格へ 第2戦まさかのストレート負け」というタイトルの記事の戦評です。
 1セット取れば残留の可能性があった岡山は立て続けに3セットを失うまさかの敗戦。警戒していたカルデロン選手のスパイクが守備を打破。スペースを狙って打ち込まれ、反応できずに見送るシーンも。残留へのプレッシャーか動きが硬く、初戦の守備ができていたらと悔やまれる展開。相手エースを勢いづかせて、第1、第2セットともデュースの場面で決定打を浴びる。
 攻撃面でもレフト側が抑えられ、得点を伸ばせない。あと1点が遠く、勝機がありつつも掴めず。今季レギュラーラウンドで解決できなかった課題が最も大事な試合で再び露呈。
     
 この日のスコアボードは何と布製のもの。日本全国どこの体育館にもありそうな、極めてマイナーなスタイル。これって、予算的なものなのか、それとも降格したらこういうものだぞ、1部のチーム、これでいいのかと鼓舞されているのかと妄想してしまいました。
 ショックでしたね。その日はしばらく放心状態で、気持ちが宙を舞っていました。結果もそうですが、9勝1敗と2009年以降に生観戦した大一番の試合で負けた事が無かったので、自分のジンクスで勝てなかった事も非常に悔しかったです。個人的な部分なので、しょうがないのですが、余りにも負けなかった時期が長く、前日で勝っていて楽観視していた分、ショックも深かったです。これで大一番の戦績は9勝2敗となりました。シーガルズさん、ジンクスを発揮できなくてごめんなさい。その後の第2試合、PFU対デンソーの試合をちょっと観て、町田へ向かったのでした。
   
 今回の降格劇については、簡単に言えないと思います。実は2011年にダントツの最下位になったのに、東日本大震災で入れ替え戦が中止になり、降格を免れた過去があります。思えばこの時に一度降格していたのかもしれません。この時期に河本監督は一度総監督に退き、別の若い監督が就任していましたが、いつの間にか河本監督に戻っています。ネット上の論調でも監督交代説が出ています。バレーはサッカー等他のスポーツと比べて、監督がオーナーを兼務し、「監督のチーム」という状態をよく見かけますが、責任を取って、指導者が交代になるのも必要ではないでしょうか。スポーツに限らず、長過ぎるのは風通しが悪くなり、成長が止まる傾向が見られるし、岡山は選手がはしゃぐシーンが少なく、規律が厳しすぎる印象もありました。
 チームを改造するのはこのタイミングしかないと思います。改革できなければ、このまま2部暮らしが続いてしまうような気がします。あくまで個人的な主観ですが、関係者の皆さん思い切って大きく改造してはどうでしょうか。
 あと、一つ安心材料をお届けします。Jリーグでは2部から1年で1部に復帰し、そのまま1部で優勝したチームがあります。1年で1部に復帰したチームは上位に食い込むケースが多くないので、岡山も「1年で1部復帰」が今後大きなテーマだと思います。 
   
 最後に、今年もシーガルズからバースデーカードが届きました。入会時に希望した吉田選手の手書きのメッセージですが、いつもらってもうれしいものです。このブログの当初の頃、10年近く前から応援している選手ですが、今回プレーしている雄姿を見れて良かったです。少しでも長くプレーして欲しいですね。2部に降格したストーブリーグに入りますが、シーガルズはどうなってしまうのでしょうか。とても気になります。

コメント
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