J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

選手・現場の声47

2017-02-18 00:59:48 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 今日、ちょっと目を引くコラムを見つけました。今、Jリーグは韓国人GKに席巻されているという内容。
           
【川口能活が語る韓流GKブーム。「日本人との差は跳躍力と……」:Number Web】
 Jリーグに韓国人GK韓流ブーム到来か。'09年にセレッソ大阪のキム・ジンヒョンがブレイクして以来、韓国人GK増加の波がピーク。今季のJ1で韓国人GKが在籍しているクラブは5/18という数。
J1:札幌:ク・ソンユン、鹿島:クォン・スンテ、川崎:チョン・ソンリョン、C大阪:キム・ジンヒョン、アン・ジュンス、神戸:キム・スンギュ
J2:群馬:ハン・ホドン、松本:ゴ・ドンミン、岡山:イ・キョンテ、愛媛:パク・ソンス
 総勢10人。数だけでなく、うち7人が身長190cmを超える大型GKで、J1に限れば、アン・ジュンスを除く全員が韓国A代表経験選手。質とサイズを備えたトップ・オブ・トップの韓国人GKが集結。なぜJクラブは韓国人GKを獲得するのか。韓国人GKは、日本人GKと比べてどこが優れているのか。以下はJ3相模原の元代表GKの川口選手のコメント。
〔相手を威圧し、味方を安心させる冷静さと闘争心〕
「絶対に止めてやるという気迫や闘争心は、GKにとって絶対に必要なもの。闘争心を見せることで、シュートを打つ側にもプレッシャーがかかると同時に、味方の選手には安心感を与えるような雰囲気を醸し出すことも重要。川崎のチョン・ソンリョン選手は、冷静さと闘争心を併せ持っており、日本人GKが見習うべきところ。ギラギラ感のある日本人GKの登場を期待。昨季ブレイクした鹿島の鈴木選手のような選手が、どんどん出てきてほしい」
〔シュートに対してワンステップで届く跳躍力がある〕
「フィジカルに関しては、日本人GKよりも韓国人GKのほうが優れている。体の大きさや強さではなく、身体能力という意味でのフィジカル。例えば韓国人GKには、シュートに対する跳躍力があり、厳しいコースにシュートを打たれても、ワンステップのジャンプで手が届く跳躍力を備えているからこそ、対応できる範囲が広い。単純にパワーもあるから、キックの飛距離も出る」
 確かにチョン・ソンリョンやキム・ジンヒョンは、難しい体勢からでも相手最終ラインの背後までロングフィードを蹴ることができ、飛距離と滞空時間の長いボールだから、その間に味方は全体のラインを押し上げる事が可能。
〔日本でも育成年代からフィジカルを鍛えるべき〕
「もちろんロングキックの飛距離が出なくても、それはチーム戦術によってカバー可能。J1鹿島の曽ヶ端選手は、キックの飛距離はそれほど出ないが、ロングフィードを蹴る場合には、チームとしてサイドへ蹴ることを徹底し、そこに空中戦の強い選手を置くことで解決。昨季、キックの飛距離だけを考えたら、チームは曽ヶ端選手ではなく櫛引選手を使っていたはず。曽ヶ端選手にはキックの飛距離を補って余りある技術や経験があり、チームはそれを優先。
 GKのベースとなるのは、この技術や経験とセンス。背が低くてもクロスを最高点でキャッチできる技術やセンスを備えていることの方が重要。この細かなポジショニングやシュートストップの技術、センスに関しては、日本人GKと韓国人GKに大きな差はないので、日本でも育成年代からGKとしてのフィジカルを鍛えるようなトレーニングが必要」
〔「Kリーグでプレーしてみたい」と思っていたが……〕
 川口選手は韓国人GKの能力を高く評価する一方で危機感も。J1磐田のカミンスキー選手を含めれば、J1の18クラブ中6クラブの正GKが外国人選手である事は、日本人GKがトップカテゴリーの試合を経験できなくなることを意味。韓国も同じ問題に直面していた時期があるとか。川口選手が磐田時代、チームメイトのイ・グノ選手(当時)に「将来、Kリーグでプレーしてみたい」と言うと、「残念ながらKリーグではプレーできない」と返答。
 韓国は外国人GK登録禁止のレギュレーションを設定。'90年代、Kリーグでは多くのクラブがロシア人選手に正GKを任せる事になり、その結果、韓国人GKのレベルが低下。この状況に危機感を抱いたKリーグでは、'09年から外国人GKの選手登録を禁止。この環境下で育った韓国人GKが現在、Jリーグに大量流入。このまま韓国人GKが増え続ければ、日本がかつての韓国と同じ状況になる可能性も。
「韓国では中学生の年代から各チームにGKコーチがいて、専門のトレーニングを受けている選手が多いと聞く。日本もサッカー界全体のプロジェクトとして、GKを育てる環境をつくる必要がある」と川口選手。
〔自由競争と保護主義”、日本はどっちを選択する?〕
「歴史的にも、素晴らしいGKを擁することなく何かを勝ち取ったチームは存在しない。GKはサッカーで最も過小評価されたポジションでありながら、勝つために最も重要なポジションの1つ」とアーセナルのベンゲル監督。
 チームが勝つために、国籍を問わず優れた外国人GKを補強する事は自然な流れだが、未来の日本代表のゴールマウスのことを考えれば、不安要素。このまま自由競争の下、ギラギラ感とフィジカルを備える日本人GKの出現を待つべきか。Kリーグと同じく外国人GKの獲得を禁じる保護主義への転換によって、日本人GKにプレー機会を与えるべきかを近い将来、日本サッカー界のGK政策をが問われることになると締めくくっています。

 という内容でした。J2岡山の選手名が2人出てきましたね。イ・キョンテ選手と櫛引選手。現在5人のうち、2人が注目されているとは。入団発表後、GKが5人って多いよなぁと思っていましたが、GKというポジションが重要を認識している証拠ですね。コラムでは櫛引選手はロングフィードはいいが、フィジカルや技術、経験が曽ヶ端選手より劣っていたと論じています。リオ五輪の時は、試合勘の欠如が問われて、2試合目から外されました。櫛引選手にはぜひ岡山で覚醒して欲しいですね。イ・キョンテ選手への期待も大きいです。
 このコラムを読んでいて、日本サッカーの一つの強化法が見えてきました。韓国が外国人GKの選手登録を禁止して、GKの育成に成功しています。日本の課題はFW。極論ですが、外国人FWの選手登録を禁止すれば日本人FWはレベルアップする事になります。現実的には興業面(Jリーグ自体が大物選手の獲得を推奨)でも国産FWのみの編成は無理かな。某黄色いチームのようにFW3人ともブラジル人というチームもあるし。完全禁止はできなくても、何人までとか人数制限はできるのでは。当ブログも今後は外国人GKにも注目していきたいと思います。
Number web該当記事:http://number.bunshun.jp/articles/-/827456

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする