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クラブ経営について70

2016-12-13 00:22:29 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 来季からのJ2降格が決まった名古屋さんですが、J2としては清水さんと入れ替わるようにオリ10のチームがまたやって来るのは、ちょっといい話になっています。来季のCスタも満杯になるかもしれません。そんな中、週プレNEWSに名古屋さん絡みのショッキングなコラムが載っていました。厳しい論調ながらも説得力がありました。以下、抜粋して紹介。
  
【名古屋の来季J1復帰は絶望的?『愛されたいクラブ』とは真逆なビジョンなき粛正:週プレNEWS】
 オリ10であるJ1名古屋がJ1で24シーズン目、J2が創設されてから18シーズン目にして初めて味わった降格の屈辱。しかし、グランパスファンを打ちのめしたこの衝撃は、単なる“ジャブ”にすぎず。J2降格直後、クラブはボスコ・ジュロヴスキー監督の退任を決定。闘莉王選手とも来季の契約を結ばず。チームを引っ張ってきた知将と闘将をあっさり切り捨て。
 J1復帰に向け、中心選手となるはずだった小川選手へも戦力外通告され、その後の粛清で、ここまで計10選手を解雇。同じく、フロント陣も一掃。GM時代の'10年の優勝チームを築き上げた久米社長が引責辞任。トヨタ組の豊田会長は代表権を返上、佐々木副会長、中林専務も辞任。
 クラブにメスが入るのは当たり前だが、サッカービジネスに精通した経営者、GM、監督も不在のまま人事が行なわれていることで混乱が発生。選手は不安を口にし、サポーターは「今季のスローガンである『信頼』、クラブのモットー『愛されたいクラブ宣言』と真逆だ」と怒りのコメント。

 「'10年、'11年と優勝争いをして以降、『チームがどうありたいのか』という目標がだんだん薄れていった。『グランパス愛』のある集団にしないといけないのに、そんな選手、スタッフからいなくなり、クラブからのリスペクトが感じられなくなった」と小川選手のコメント。
 世代交代といえば聞こえはいいが、'13年にはレギュラーDFを含む多くの主力選手を放出。Jリーグクラブライセンス制度が'12年に導入され、それまで親会社頼みで溜まっていった赤字の解消を余儀なくされたため。ならば育成クラブを目指すのかと思いきや、勝てない日々が続くと、一転して大金を払い選手を補強するというチグハグさ。世代交代も経営体質改善も進まず、クラブの状況はますます悪化。
 
 そんな中かで昨年4月、久米GMの社長昇格とともに、豊田会長らトヨタ出向役員の就任を発表。今年4月にはトヨタが追加出資を行ない、クラブを子会社化。クラブ設立以来、トヨタは一定の距離を置いてきたが、近年はその影響力を強めている傾向。
 異様だったのは、就任した役員すべてに代表権があったこと。約70名の会社に4名も代表取締役がいれば、指示系統があいまいになるのは明らか。それまで現場で実権を握ってきた久米社長側とトヨタ出向組の間で、程なく派閥争いが発生。しかも単なる対立でなく、トヨタ本社の意向が絡み合った、取り入る者、暗躍する者が出てくるドロドロなもの。
 指導者経験のない小倉隆史氏を監督に据えたのも、トヨタ側の「知名度がある」という理由。監督だけならまだしも、クラブ全体をマネジメントし、現場サイドや監督自身をも評価するGMを兼任させ、クラブの再興を任せた格好。

 退団した闘莉王選手は「金額ではなく、理不尽な起用法や条件などクラブ側の態度にプライドを傷つけられた」とコメント。他の選手も同様に、契約更改の時点で新フロントに不信感を持ってい模様。チームがバラバラのまま始まったシーズンは大不振。程なくして小倉監督解任論が噴出するも、トヨタ側は体面を保つためだけに、しばらく留意するよう圧力をかけられたが、結局は小倉氏は正式に解任。
 クラブはすでに代表取締役を社長一人にする体制に戻しているが、トヨタ本社は再び新社長を送り込む気でいる様子。それを受け、抑止力が完全になくなることに警鐘を鳴らすべく、地元新聞社はトヨタ側の役員や社員を実名入りで批判する記事を連日のように掲載。いずれもトヨタからの出向組についての暴露話で、チームを去った久米社長の支持者たちによるリークという噂がもっぱら。混乱に出口が見えない中で、J1名古屋は復活できるのか。
 そんな選手達の願いもむなしく、喫緊の課題であるGM、監督の決定は遅れ、グランパスの来季のビジョンは見えず。「企業スポーツ」ではなく、「クラブスポーツ」「地域スポーツ」をうたうJリーグの理念からはるかに遠ざかろうとしていると締めくくっています。

 という内容でした。 週刊プレーボーイという媒体ですが、説得力あるコラムです。社長が4人いる会社って、そりゃおかしな事も起こるでしょと思いました。突っ込まれた社長が、「任せてあるから」と部下のせいにして逃げる経営者を1人よく知っていますが、そういう会社も似たようなものか。経営陣の中で派閥争いという事も、千葉さんのJR閥と古河閥の争い、確かセレッソさんにも似たような事を耳にした事がありますが、企業チームはそういう事が起こりがちですね。逃げる経営者というのはそういう感じのところでもないのですが。あと、地元マスコミの暴露話というのも穏やかではありませんね。敵が多い組織はうまく物事が回りません。それにかつての企業スポーツ色が復活しているのかもしれません。
 さあ、名古屋さん、来季はCスタに登場ですね。かつて「憎っくき」(あくまで相手としてやりにくいという意味ですが)と当ブログで呼んでいた寿人選手が来ますね。元岡山の川又選手は他のJ1チームに移籍して、残念ながら来ないのかな。アウェー戦に興味あります。ご当地グルメが多い名古屋、J1の時も行きたい、行きたいと思っていました。
週プレNEWS該当記事:http://wpb.shueisha.co.jp/2016/11/26/75635/
J1名古屋関連④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20161106
  〃      ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160918
  〃      ②:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140727
  〃      ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130213

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