J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

選手・現場の声45

2016-12-10 00:41:18 | ファジアーノ岡山

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 昨日、岩政選手のJ2岡山退団が発表されました。まずはクラブ公式HPの発表及び岩政選手のブログから。以下抜粋して紹介。
    
【岩政大樹選手の契約について】

 J2
岡山では、クラブと選手の双方で両者の将来を熟考し、話し合いを重ねた結果、岩政選手が来季はJ2岡山でプレーをしない事が決定。
〔岩政選手コメント要旨〕
 今季で、J2岡山を退団することになった。「サッカー人生を賭けた挑戦」と心に決めて、何も知らなかった岡山という土地に足を踏み入れた、2年前のあの日のことが随分遠くのことのように感じる。自分が求めた挑戦がここにはあり、多くの方々のサポートのおかげでそれを思う存分に行った。2年間、苦しく楽しい日々であり、苦しくて苦しくて、何度も結果から逃げて行きたくなった。でもそんな時、信じられないくらいの想いを届けてくれたサポーターと、信じられないくらい自分を信じてくれたクラブ、スタッフ、仲間達の気持ちに心が震え、自分を奮い立たせてきた。
 今は、求められた結果をもたらすことができなかった自分に落胆しており、皆さんには本当に申し訳なく思っている。自分は「クラブの次なる目標へのDNAを作ってほしい」と言われて招聘された。それを私は、結果への責任であり、覚悟と解釈。従って、J2岡山で最後にできる自分の仕事は、ここでけじめをつけることであり、この2年間の経験をクラブの歴史に上積みし、新たに変わっていくことがこのクラブの未来なのだと確信。感謝を伝えたくても言葉では伝えきれない。自分の記憶の中で、この2年間は本当に濃い色で彩られる思い出となり、それは皆さんのおかげ。ただ、自分はサヨナラではない気がする。たまに当たる自分の予感。「想いは届く」皆さんに教えられた。本当にありがとうございました。
クラブ公式HP該当ページ:http://www.fagiano-okayama.com/news/p1473052616.html

【ファジアーノ岡山 退団】
 プレーオフ決勝に敗れ、自分のサッカー人生設計は全くの白紙に。2年目の今季に昇格し、J1で1年間戦って引退するのが岡山に来てからの自分の夢。そのためにサッカー人生を賭けてきたが叶わず。その時点で先の事は全く考えていなかった。もう少しゆっくり考えたいというのが本音。
 クラブと話をした結果、来シーズンの足並みが自分とクラブとで少し揃わない感触があったことなどで、早めの決断に至った。本来は時間をもらって引退するかどうかも同時に発表したかったが、そういう事情もあって引退に関しては決断に至らず。少し冷静に、情報を集めながら将来を考えていく方針。現役の道ももう少し模索。選手もしくは他の立場で自分にできる事、求められている事は何か。全てをフラットに同じテーブルに乗せて考えていくつもり(あらゆる話を募集)。時期が来たら報告する予定。
岩政選手ブログ該当記事:http://ameblo.jp/daiki-iwamasa/entry-12226833137.html
   
 本当に岩政選手、岡山がお世話になりました。引退という訳ではないので、今回は詳しい事は書かずに、岩政選手のコラム特集の第3弾をお届けしますが、今回の退団によって、最終回となりました。BEST TIMES(KKベストセラーズオフィシャルウェブマガジン)に「現役目線-サッカーの常識への挑戦-」として連載されているコラムです。5回分ずつまとめて抜粋紹介していっています。今回は第11回から第14回まで。以下、抜粋して紹介。
   
第11回:「『誤審か否か』だけでは見えてこない。選手がピッチで取るべきレフェリーとの距離」http://best-times.jp/articles/-/3294
 自分の中でレフェリーと話す言葉や態度を見直してきた。そして、多くの人がレフェリーの存在を勘違いしている事に気づいた。レフェリングには白黒以外に裁量によって決まるグレーの部分があるので、共に試合を創っていく関係と言える。自分がレフェリーと話す時は尊重する前提で、レフェリーの見解を聞いた後に未来の事を話し、基準をそろえてもらうよう主張している。大切な事はファウルをして止めようとする選手を見逃さないようにしてもらう事。問題が起こる前にできるだけ手を打っておきたい。

第12回
:「『日本代表』が難しい存在である理由 目指すべきか目指さざるべきか」
http://best-times.jp/articles/-/3454
 サッカー日本代表は決して日本で一番サッカーが上手い選手から順番に選ばれるものではない。自分も次第に「日本代表を目指す」という言葉は、誰に向かってサッカーをするのじゃという点で、違和感を覚えるようになった。日本代表のためにサッカーをするのはやめた。その後、岡田ジャパンで選出されたが、出場できず、練習で力不足を痛感し、怪我で離脱し、夢の扉は消えた。その後代表を目指し、2年後に代表デビューを達成。結果から目をそむけない覚悟があるか、矛盾も葛藤も合わせて続けられるのかという事を日本代表への挑戦で学んだ。自分の人生は劣等感との戦い。まだ評価できていない。

第13回「日本人は球際でどう勝負すべきなのか。デュエルの精度を上げるためにもっとも大事なこと」http://best-times.jp/articles/-/3585
 デュエルについては自分もCBとして目を背けられなかった。J1鹿島に入団して、全く相手の動きを読めずに通用しなかった。その後セオリー作りを行い、守備のビジョンを作り、ポジショニングへこだわった。常に自分の守備のビジョンに則り、相手の判断を先回りして守備をした。この作業が結果的にDFのデュエルを身に付けられた。ボールが来る前に適切なポジションを取り、適切な判断をする事がデュエルの精度を上げる最も大事な事。球際の勝負では相手に負けない、絶対に勝つという気持ちが絶対に必要。必要なのは内向きの気持ちの強さ。相撲など実は日本にはデュエルに適したものがあると思う。

第14回:「『ブーイング』に対して選手は何を感じているのか。その是非を問う」http://best-times.jp/articles/-/3759
 J1鹿島とJ2岡山、サポーターのあり方が違う。鹿島はブーイングが飛び、岡山は飛ばない。選手はサポーターと同じ側で戦っているので、ブーイングの是非はどちらも正。選手はサポーターの声を空気から感じているので、サポーターは自分達のスタイルを大事にし、気持ちをたくさん届けて欲しい。気持ちの共有こそサッカーの魅力。気持ちが伝わる空気は期待から責任となって活力につながり、結果で返さなくてはならない。心は無限大であり、気持ちは心から心に繋がるからサッカーは熱くされると思う。

   
 以上、自分なりに抜粋してみました。まとめ方がズレていたらごめんなさい。今回はごく身近な話題でとてもわかりやすかったです。この退団でまた論調も変わってくるでしょう。当ブログで取り上げるのは今回が最後になりますが、これからも個人的には読んでいくと思います。また、岩政選手のこれからのサッカー人生にエールを送りたいと思います。相手選手として相見えるのもいいかも。他の内容は岩政選手の進路が決まってから。まずはお疲れ様でした。  
BEST TIMES:岩政選手コラム「現役目線-サッカーの常識への挑戦-」:アドレス
岩政選手コラム関連第6回~第10回:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20161020
   〃         第1回~第5回:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160914

コメント
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