J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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マスコミの力16

2016-01-30 00:01:04 | スポーツ文化・その他

 事例紹介コラムです。
 先日、ライブドアニュースに「フジ「すぽると!」打ち切り決定野球人気低迷がトドメに」という、目を引く記事が載りました。サッカーではなくプロ野球の色が濃いニュースですが、「すぽると」の月曜日には欧州サッカーをショーアップして紹介する「マンデー フットボール」があり、楽しみに観ていたコーナーだったので、個人的にはショックですね。以下、抜粋して紹介。
   
 フジテレビ系の看板スポーツニュース番組「すぽると!」が、3月いっぱいで打ち切りになることが判明。「すぽると!」は'01年4月にスタート。平日深夜に放送される地上波唯一のスポーツニュース番組として、視聴者に親しまれてきた。特に野球ファンには、前身の「プロ野球ニュース」から馴染みが深く、野球人気を側面から支えてきた存在。
 「4月の改編後は、スポーツ情報は報道主体のニュース番組の1コーナーに格下げ。当然、すぽると!に与えられていた30分の放送時間は大幅に短縮。土曜と日曜はスポーツ主体のニュース番組になる予定だが、1週間で扱うスポーツ情報はこれまでの1/3以下になる模様。
 プロ野球は民放地上波に見放されており、昨年の巨人戦のナイター中継は、系列局の日本テレビですらたったの5試合。フジテレビでいえば、優勝争いが本格化する昨年8月25日に中継したヤクルト―巨人戦はゴールデン帯では考えられない視聴率3.7%に沈没し、局内ではこれが、「すぽると!」打ち切りの遠因になったという説も。

 「地上波の画面からプロ野球の試合が消えた代わりに、例えば巨人戦はほぼ全試合がBSで放送。CSを含めれば、プロ野球12球団の試合はほとんど漏れなくカバー。巨人戦というコンテンツを持っているBS日テレの業績は好調。BS・CS放送の普及により、野球中継の視聴形態が多様化したといえばそれまでだが、それで良しとしてしまえば、プロ野球も見たい人だけが見るというマニアのスポーツ化。国民的スポーツの座を維持するためには、興味のない人の目にも常に触れているという環境が必要で、民放地上波のスポーツニュース番組はその役割を担っていたが、消滅してしまうというのは、大きな痛手」と関係者のコメント。球春の到来を前にして、寂しいニュースに違いないと締めくくっています。

 「すぽると!」ですが、'01年に当時の「プロ野球ニュース」からチェンジした時の事を覚えています。確か、これからはスポーツは多様化し、プロ野球以外もしっかり伝えたいという事で番組がスタートしたと思います。
 では「プロ野球ニュース」はどうなのか。スタートしたのは何と'61年。そして中断期があり、'76年に日本初の本格的スポーツニュースワイド番組として開始。今回ですが、今年の4月以後は前枠の「あしたのニュース」と統合した新報道番組(1時間程度の予定)にリニューアルし、そこにスポーツニュースコーナーを移設する計画。

 という事ですが、サッカー以外のスポーツ絡みという事ですが、対岸の火事ではありません。それだけスポーツ界全体の低迷を象徴し、プロスポーツ自体の露出が益々減少し、ビギナー層を中心とした国民からスポーツそのものの存在が薄れていくのではないでしょうか。
 Jリーグに目をやると、すでに何年も前からその兆候がありました。'10年のスーパーサッカーの全国放映からの撤退(おっと、例のTBSさんですね)、そして2ステージ制のタイミングに合わせたのか、週刊サカマガの廃刊と週刊サカダイの隔週化。特に雑誌関係はショックが大きかったですね。
 プロ野球に話が戻りますが、ゴールデンタイムでの地上波での巨人戦中継は本当に見かけません。それだけ、プロ野球も魅力が無いという事なのでしょうか。Jリーグでおかしな格好でCSが放送されましたが、何年できるかでしょうか。優勝が決まる試合で3.7%に終わり、プロ野球はもはや優良コンテンツではないと判断されたのだから、JリーグのCSもあの程度の視聴率だったら、契約上の数年間を我慢して放映されるだけなのかと思ってしまいます。Jリーグは、当ブログで言う「レイアウト変更」だけ目を向けるのではなく、商品の魅力づくりに力を入れるべきです。もっともっと国民隅々まで浸透するように。これはもちろんJクラブも同じ事です。
日刊ゲンダイ該当記事:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/174085?pc=true

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