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カリスマの存在197

2016-01-15 00:07:04 | カリスマの存在

 事例紹介コラムです。
 某黄色いチームの新監督がついにベールを脱ぎました。昨日、就任会見を行ったそうですが、1時間超のノンストップの長丁場の会見だったようです。今のところはいい感じで進んでいると思います。日刊スポーツとサッカーダイジェストWEBの記事が一番詳しくわかりやすいです。以下、抜粋して紹介。
   
 J1柏のミルトン・メンデス新監督が昨日、就任会見を実施。これまでのパスサッカーを継続し、より速くボールを前線に運ぶスタイルを強調し、以下5つの項目を「試合を戦う5つの要素」と強調。
①守備の瞬間 (どのようにディフェンスするか。ラインを高くするのか、低くするのか)
②守備から前に出る瞬間 (最終ラインから前線へパスを出すのか、ポゼッションを保ちながら数的優位をつくるのか)
③攻撃の瞬間 (相手のDFラインにかかった時にどのように攻撃をしかけるのか)
④攻撃から守備に流れが変わる瞬間 (相手の陣地でボールを失った時、そこでプレスをかけるのか、いったん引いて守るのか)
⑤セットプレー全般
 これらを大切にしながらチームを構築し、選手にはこの5つの瞬間で「やらなければいけないこと」を落とし込み、それぞれが「やれること」を実践して欲しい。これらの要素の中で、してはいけないプレーや、しても良いプレーの中で、どう創造性を出しながらプレーするのか、選手に求めていきたいと意気込んで説明。

 日本人選手については技術は高いしスピードもあるが、積極性が劣ると分析。選手強化に最新器具も導入するとか。開幕戦は昨季天皇杯準決勝で敗れた浦和と対戦するが、重要なのは戦術で、選手がしっかり理解すればいけると自信。
 欧州指導者ライセンスで最高レベルの「UEFAプロ」を取得している同監督らしく、会見では1時間5分もノンストップで、自身のサッカー論などについて熱弁。
 「選手たちのオヤジ」を自認するメンデス監督だが、サッカーにおいては「戦術マニア」と呼ばれるほどの理論家。会見場に現われた新指揮官は、柔らかな口調で、時に冗談を交えながら、会見を進行。質疑応答では、質問する記者1人1人の名前を丁寧にメモしながら応答。「教師のように理知的なコミュニケーション能力に優れるモチベーター」との前評判どおりで、さらにフランクで紳士的な印象。しかし、戦術について話が及ぶと真剣な顔付きになり、これまでベールに包まれていた自身の思考についてコメント。
 「グラウンドを、ディフェンス、中盤、オフェンスの3つに分けて考え、オフェンスゾーンになるべく早くボールを運ぶ」スタイルを標榜。そして、「年末に試合を観戦した時に、ポゼッション力があり、ボールを上手く回すが、ゴールに向かうアグレッシブさが足りないと感じた」とチームの課題を指摘。「大事なのは、クラブスタイルと自分のスタイルをうまく融合できるか」と、柏が下部組織から一貫しているポゼッションスタイルを活かしつつ、自身のスタイルを融合させ、前へのアグレッシブさをもたらすことを強調。

 その中で、「システムは『4-2-3-1』。これは中盤の配置を変えて『4-1-4-1』に、サイドハーフを前に出すことで『4-3-3』にもなる。ひとつのシステムで戦うつもりはない、様々なシステムを取り入れてやっていく」と、状況に応じて柔軟な戦術変更をしていくことも示唆。
 「哲学は『戦術と実践』。
 既存のチームスタイルと自身のスタイルの融合、柔軟なシステム変更、戦略的な発想。メンデス監督はこの会見で、モチベーターとしてだけではなく、戦術家としての顔も露出。


 また、最新機器の導入を発表。「カタパルト社のGPSトラッキングシステム」と「ファーストビート社の心拍数計測装置」で、前者はレアルマドリード、後者はサンパウロなどが使用。GPSは女性のブラジャーのように上体に装着。試合中の走行距離、加速、減速の回数、体の傾きまで記録。心拍数計測装置からは選手の疲労度、回復具合が判明。科学も味方につけ、メンデス監督は「ACL出場権獲得のために全身全霊を傾けたい」とコメント。 最後は集まった約30人の報道陣1人ひとりと握手をして、会見を終了。
日刊スポーツ該当記事:
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1591700.html
サッカーダイジェストWEB該当記事:http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=13569

 いいですね。サポーターの反応も概ねいいようです。情報を見る限り戦術家ですね。当ブログ好みの監督さんです。UEFAプロの資格の保有はともかく、戦術マニアと呼ばれるほどの理論家というのがいいですね。自分の戦術に自信があるから、ここまで口にできると思います。ネル監督も戦術家でしたが、タイプ的には近いですね。
 ただ、あくまで実績をどう残せるかですから。アメリカの大統領選でもありませんが、今は期待に胸ふくらむ、いわばハネムーン状態。開幕の相手は浦和さん。その戦いっぷりを観ましょう。
 そして、公式HPに、チーム指導日での「写真撮影についてのお知らせ」という記事が載りました。来日前から、「サポーターの皆さんと集合写真を撮りたい」と口にされていましたが、それを実践する内容です。以下、抜粋して紹介。

 1月16日(土)、チームの始動当日の午前のチーム始動、午後のスタートミーティングにて、選手・スタッフらチームとサポーター皆様が一緒になった記念撮影を実施。これは、ミルトン メンデス新監督の発案で、チームとサポーターが一体となって新チームのスタートを切りたいという思いで実施するもの。
 参加できるサポーターは、ユニフォームやタオルマフラーなどレイソルイエローのグッズをご着用の上で集合。
【スタジアムでの写真撮影について】
・時間:9時30分開始予定
・会場:スタジアムメインスタンドSS席
【スタートミーティングでの写真撮影について】
・概要:第2部の新加入選手写真撮影後に、サポーターと撮影。スタートミーティングの当選者のみ参加可能。

 いいですね。監督とファン・サポーターの距離が近い。去年までの吉田前監督とはちょっと違いますね。去年は吉田前監督の指示で、練習見学場所として、ネット越しに見るスタジアムスタンド下に押し込められましたが、今シーズンはぜひ、元の状態に戻して欲しいです。当ブログでも初めて見学した時に、カルチャーショックを受けるくらいに、その近さに驚いたものです。
 この日は、キックオフイベントである「スタートミーティング」も開催されるそうです。こうして、ファン・サポーター向けに好印象の新監督とともにオープンにキックオフイベントを行う、付加価値の高いクラブもあれば、財界限定のみのイベントだけで、クラブ主催でファン・サポーター向けに出陣式をやろうとしないクラブもあるんだなとしみじみ思いました。新監督頑張って欲しいですね。
J1柏公式HP該当ページ:http://blog.reysol.co.jp/news/2016/014238.html

コメント
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