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選手・現場の声35

2015-01-15 00:07:16 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 去年の話になりますが、経済メディア「NewsPicks」というサイトに、昨日アジアカップで活躍した本田選手のサイドビジネスの事が載っていました。さすが本田選手、サッカーを極めるだけでなく、ちゃんと人生設計をしているんだなと感心して読んでいました。主に本田選手のインタビュー記事でしたが、「経営×人生×サッカー 俺にとってサッカーは人生のウォーミングアップだ」というタイトルの注目すべき記事でした。以下、抜粋して紹介。
   
 本田圭佑はサッカー選手としてACミランと日本代表でプレーする傍ら、サッカースクールを経営する「経営者」としての顔がある。'12年にスタートした本田選手主催のサッカースクール「ソルティーロ」はわずか2年半で30校を超え、驚くべきスピードで拡大成長。

Q:「今回は本田圭佑の経営論を聞かせてほしい。
本:「経営論をここで話したら切りがない。しかも経営は全然まだ語れるほどのレベルではないが、勉強している最中ではある」
Q:「サッカースクールをものすごい勢いで増やしている。なんでそんなに数やスピードにこだわるのか」
本:「スピード感にこだわる理由は、時間は有限だからと言う事。『じゃあ、どこまでやれるかやってみよう』というスピード感でサッカースクールを今やっている」
Q:「当然、その先のビジョンがあるのか?」
本:「もちろん、ゴールを定めずに全力疾走するようなことしない」
Q:'18年ロシアW杯までに300校という目標があり、さらにその先には世界的なビッグクラブの創設を考えていると聞いている。そういうゴールから逆算すると、このスピードじゃないと間に合わないのではないか」
本:「むしろ常に理想には追いついてない、という感覚はある。それは経営面でも。サッカースクールについて1度言っておきたかったことがあって。自分がやっているのは、普通のサッカー選手がやっているサッカースクールの関わり合いと、多分、違うと思う」
Q:「それはどういう事か」
本:「おそらく『名前を貸しているだけ』とか、『フランチャイズでやっている』と思っている人が多いと思うだろうが、そうではない」
Q:「確かに練習メニューまで、本田君本人が考えているそうだが」
本:「いろんなことにこだわってやっているし、真剣なプロジェクトとしてやっていて、ビジョンにこだわってやっている。お金のためにやっているのはビジネスだが、そういう目的ではない。自分にとってサッカー選手はウォーミングアップで、人生のごく一部
Q:「どういう事か」
本「自分が会社作ったのは、星稜高校を卒業してJ1名古屋にいた時」
Q:「選手としてだけでなく、人間・本田として国境を越えるというイメージがあるのか」
本:「スクールも近い将来、海外に作ろうと考えている。日本人も現地の子供たちも、自分には、たくさんの人に影響を与えたいという思いがある。今、日本のCMで自分の卒業文集が使われて、本田圭佑のバックグラウンドが日本では知られるようになった。世界でもそれが知られれば、もっと自分のゴールを実現しやすくなる。今シーズンが始まる前にアメリカに行った時にいろいろな人に会った。それも将来のビジネスに向けた布石の一つ」

【雑談の中で】
本:「自分は凡人だから、メッシやロッベンみたいに特別な能力はなくて、人間力だけでここまできた。だから自分が行動することで、多くのサッカー選手に希望を与えられると思う。こんな凡人でも、そこまで行けるんだって。ただし、自分の強みというのはわかっていて、それを最大化してきたというのはある。スティーブ・ジョブズや孫正義さんといった人たちも、それぞれ自分のスペシャルなところを生かして、その地位まで行ったと思う。ジョブスや孫さんのようになりたいわけではないけれど、自分も20年後に若い選手たちからそうやって見てもらえるような存在になっていたら嬉しい。何かやろうぜと言ったときに、周りがついてくるのがリーダーシップ。それも才能の一つ。
 これまでははっきり言って、オランダでも、ロシアでも、選手に声をかけたり、檄を飛ばしたりと監督の領域の仕事までやっていたが、今はそれをやっていない。なぜなら自分の成長に集中したいから。今は自分を伸ばすことに挑戦している。この4年に集中するためのプロジェクト」

Q:「どんな選手を目指しているのか」
本:「疲れた時でもシュートを打つフィジカルを身につけたい。そうすれば大事なところでチームを助けられる選手になれるから。チームが苦しいときに助けられる選手になりたい。この4年間でその力を身につけたい」
NewsPicks該当記事:https://newspicks.com/news/699083/body/

             
【ソルティーロサッカースクールについて】
「本田圭佑」監修のもと2012年5月に発足。
カテゴリ: KIDS、U-8、U-10、U-12の4つ。
スクール(計35校): 大阪府11校、兵庫県5校、和歌山県2校、東京都5校、千葉県4校、神奈川県6校、埼玉県2校
SOLTILOの掲げる指導理念: 「自分で判断(決断)できる選手へ」「決まった役割(ポジション)はない」
                    「子供と会話する」「子供達と共に成長する」
ソルティーロサッカースクール公式HP:http://soltilo.com/

 スポーツビジネスに選手としての伸びしろと、本田選手の成長はまだまだ続くようです。確かにW杯後にミランで得点を重ねて、成長の片鱗を見せつけたと思います。ただ、サッカーは集団スポーツなので、いくら本田選手だけが成長してもチームは勝てない。今後いかにチームと一緒に前に向けて歩んでいけるかですか。
 あと、「ソルティーロ」のその後の発展ぶりにも注目していきたいですね。Jリーグ選手出身で経営者として大成した人は今まで無いので、ぜひ本田選手にはそういう未知の領域を突破して欲しいですね。日本代表は選手の力量だけでは強くはなれず、日本協会のバックアップがどこまでできるかです。Jリーグが今シーズンから「商業主義」という名の低迷期に入るので、正直今後の成長は期待しにくいです。さあ、次は16日のイラク戦ですね。

コメント
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