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日本代表のこと・・・269

2015-01-25 00:47:45 | サッカー(日本代表、W杯等)

 事例紹介コラムです。
 昨日、アギーレジャパンは負けちゃいましたねぇ。今日、YAHOOニュースのトップに「アジア杯敗退で明らかになった3つの問題点」というタイトルで、森雅史氏の日本代表コラムが載っていました。読みましたが、非常に適確で面白かったです。天下の悪法2ステージ制から始まった日本のサッカーのデフレスパイラルが始まったのではないでしょうか。以下、抜粋して紹介。
    
 UAE戦で明らかになった問題点は3つ。
 1つ目はメンバー固定の弊害。1月最初からアジアカップ本番まで先発はずっと固定されたまま。連係は高まったかもしれないが、一度も使われなかったメンバーは経験値を積んだとは言えず、7人もの選手が貴重な場を喪失。更に中2日という苦しい日程で固定した先発で良かったのか。選手の疲労を考え、先発組を入れ替えるという選択肢もあったはず。今後の采配では、もっと積極的に選手起用を行ってもいいはず。

 2つ目は縦パスが入った後の動き。守備ライン、あるいは中盤から速くて長いパスを通すトレーニングをアギーレ監督は実施。実際に試合でも何本ものパスが味方に通るようになったが、そのボールを受けても一度後ろに戻したり、止めて考えて、それから次のパスが出ているのが現状。せっかくの局面を変えるパスは有効に生かされていない。ただし、これは最初のパスが出るようになったという段階でもある。今後トレーニングを積んでいく中で、監督が整理して選手に伝えていくと予想。

 3つ目はクロス。アギーレ監督になって、得点の形としてクロスからシュートという練習が増加。いかにゴール前で相手に接触しないままクロスをゴールに入れるかというパターン練習で、左右3パターンを繰り返し練習。しかし、試合本番になるとトレーニングしているクロスの場面はほとんど無し。試合後、岡崎が「単純なクロスを上げないというのを大会を通じて貫けたのは良かったのではないか」とコメントしたが、この日途中投入された豊田に監督は「クロスが上がってくるからゴール前で待て」と指示。
 ザックジャパンの時もハーフナーを投入してもクロスが上がってこないというチームであり、その傾向は今も変わらず。監督の意志に反している事であり、選手なりに考えているのかもしれないが、監督との戦術のすり合わせがなければ、監督が手を打っても、投入された選手は何も活躍ができない状態。選手にどう納得させるかがアギーレ監督がすぐにでも取り組まなければならない課題。

 本田も大仁会長も、ザックジャパンからアギーレジャパンでの進歩を口にしているが、なぜUAEに勝てなかったのか。そこをW杯予選前に修正しなければ、今回と同じようにアジアの壁にぶつかってしまうはず。確かにクオリティーは高くなったが、クオリティーで勝とうとするのなら、もっと高くなければ足下をすくわれてしまうということを今回の敗退は物語っていると締めくくっています。
GOAL該当記事:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150124-00000043-goal-socc

 確かに、昨日のUAE戦は明らかに1次リーグの戦い方とは違っていました。解説の松木さんが「誰が誰をマークするかルール確認をしないといけない」というコメントをずっとしていて、このパターンはまずい、過去に何度も観た光景だと思いながら観ていました。思うに、日本選手の中には「前のアジアカップの時と同じく、結果オーライで最後は何とかなるよ」「きっと、追いついて勝てるよ」と、勝手に思い込んでいたのではないでしょうか。これは選手の固定化の弊害だと思います。これが新しい出場選手だったら、まだ危機感を持って戦っていたのでは。
 アギーレさんを悪く言うつもりはありません。それよりも、選手の若返りをしようとしたアギーレ監督に、「連覇」など変なプレッシャーをかけていたマスコミなどが今回の遠因だと思います。同じベスト8敗退でも、W杯そのままの顔ぶれよりも、新顔で敗退の方がまだ未来に向けて希望が持てましたね。

 昨日、大仁会長がUAE戦後にアギーレ監督の続投をコメントしていますが、日本協会は告発受理のスペイン報道を受け、事実かどうかを調査。現地の弁護士らを通して司法当局に確認したところ、まだ受理されていない事が判明。大仁会長は、アギーレ監督の個人弁護士に対しても当局からの連絡はないとしているとか。大仁会長は「受理されないことを願っている。現状ではアギーレ監督がやっていく」と改めて続投の方針を明示。その上で「受理されたらどう考え、どう対応するかはそのときに説明する」と、受理された場合の解任をちらつかせています。
 霜田技術委員長は「ここまでは年齢関係なく質の高い選手でやってきたが、ここからは将来性を見据えての選考が始まる。より先を見据えた編成をしないといけない」とコメントしていますが、まあ、「W杯と同じ顔触れ」という空白期間が半年くらいだったので、そこはいいか。

 つまり、疑惑の判明から告発されたアジアカップ開催前の状態と全く変わっていないのです。昨日、行くも地獄、行かぬも地獄と書きましたが、まさにそんな感じで、日本サッカーに暗雲が立ち込めてきました。以前の記事に、下部の代表チームの強化が進まず、アジアの壁を最近突破できていない。いつかはトップもアジアの壁が突破できない時代が来るかもしれないと書きましたが、一つもう来ちゃいました。W杯予選本番ではないので、まだ救いがありますが、商業主義に舵をきり、過密日程と本当に強いチームを決められなくなった2015明治安田生命Jリーグ、普段の強化ができなくなった国内リーグから選手を供給されても、レベルが下がっているためにアジアで戦えなくなりつつある代表と、日本サッカーはどうなるのでしょうか。

コメント
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