J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

カリスマの存在157

2014-03-26 00:03:23 | カリスマの存在

 生観戦レポです。
 先の週末、ファジのアウェーのPVもなく、何か観ようかとTSUTAYAでDVDを選んでいたら、一本のメールが来ました。「さあ、徳島行くよ」と(笑)。借りようかと手にしていた「半沢直樹」のDVDを棚に戻し、TSUTAYAの駐車場から乗合の車に便乗し、一気に瀬戸中央道を走っていました。
 今回は松ちゃん君号です。ジュニア兄弟、みろっこさん、シマカズ氏と一緒です。うろたん氏は仕事で欠席。結構徳島までは早かったですね。到着前にどこか徳島らーめんのお店でも寄ろうかと思いましたが、駐車場が不安なので、一気にポカスタへ行きました。車の中ではジュニア君達2人ともお利口さんでした。普通は退屈になって、いろいろと動くのに。ジュニア兄君はとにかくサッカーに詳しい。クドーやニーヤンも知っていました。何とヤマトチャントも。
     
 スタジアムに到着し、まずは席取りです。アウェー入口から入場。中に入ると、やや狭いアウェーエリアで、黄色い人がいっぱいいました。時節柄なのか、お巡りさんが何人か警備をされていました。お疲れ様でございます。今回は、広く観たいという松ちゃん君親子に合わせて、中央やや後ろに鎮座です。腹が減ったという事で、みんなでヴォルティス広場に直行です。
 まずはヴォルティス屋台村です。青と黄色の人達が溢れて、どの店にも長い行列ができていました。お店スタッフを観ると、黒色で「ヴォルティス屋台村」とロゴが大きく入ったカッコいい統一Tシャツをみんな着ています。やはり、ここもご当地グルメののれん街状態になっていて、食欲をそそられました。やっぱ、スタグルはご当地グルメであるべきですね。何と徳島らーめんが4店、他に「徳島発の名物丼   日出蔵丼」、とくしまバーガー、同じ四国という事で讃岐うどんがありました。腹が減っていたので、徳島らーめんを2軒ハシゴしてしまいました(笑)。誠に美味しかったです。
     
 ヴォルティス広場もにぎやかです。事前にクラブ公式HPの当日イベントページをチェックしていましたが、今は更新されていますが、「これはイベント力№1の川崎さんか?」と思うほど、イベントが満載でした。何となく、川崎さんを意識しているのかなと思わせるほど。
 主なものとしては、「『アニマル、アツマル、スタジアム』ヴォルティスふれあい動物園開園!」「アニマルチアリーディング!」「無料!チアダンス教室」「ハーフタイムイベント~鳴門高校書道部による書道パフォーマンス~」「ハーフタイム抽選会」「選手サイン入りオリジナルボール投げ入れ」「おどる宝島!とくしま観光案内・物産販売ブース」「ヴォルティスプレイパーク」「ミニサッカーコート」「ふわふわヴォルタくん」というボリューム満点です。最近って、スタジアムイベントは縮小するのが流行りかと思っていたところで、この物量。さすが、J1チームです。
 動物系イベントはちょっとわからなかったですが、賑やかなトラックステージがあり、大勢のMCのもと、ご当地ゆるキャラ集合だったり、あのボール君もお元気そうでした。鳴門高校書道部による書道パフォーマンスにも目が引かれました。どうしてあのタレントがここに出ているの?というものとは違って、地元色満点の素晴らしいスタジアムイベントでした。ちなみにハーフタイムでもピッチにブルーシートをでっかく広げてパフォーマンスやっていました。いいイベントでしたね。
   
 他にも、キックターゲットが何と3か所もあったし、ミニサッカーコートも設けられていて、子供達がボールを蹴っていて、サッカー好きの子ども達が本当に楽しんで帰れる空間だという印象も持ちました。広場には大きな「選手一覧ボード」がありました。実にわかりやすいファンサービスです。愛媛さんでも見かけましたが、「選手が主役」「主力商品はあくまで選手」という事を確認できるいい事例です。選手を積極的に街に出す徳島さんならではの姿勢を感じました。いいクラブですね。
 あと、県民クラブとしての徳島県のサポートの強さも思いました。各市町村の出展ブースこそ、今回はなかったですが、観光案内の他に地元物産品の販売コーナーは、アウェーサポーターには好評でした。そして、出口で配布されていたチラシを見ると、徳島市旅館組合主催で、ホームゲーム観戦者で加盟店に止まる宿泊客に「2千円金券」と記念品がもらえるサービスがあるようです。まさに地域に根が張られているいいクラブですね。
   
 黄色いゴル裏では、選手コールが始まる。なぜかハクション大魔王を知っているジュニア兄君が楽しみしていたのですがいない・・・ RYKNさんの何人かいるリーダーさんが左側と右側で立って、来場サポーターを説明して鼓舞し、テンションを上げられます。長くも短くもなく丁寧な説明で、なおかつ熱い説明でした。徳島サポは「第九」を歌っています。なぜ第九? こっちでは「あっちは・・・、こっちは熱く行こうぜ!」というコルリーダーのアナウンス。
 かくして試合が始まっていきました。この日は、ニーヤンとモンちゃん先発。相手の10番はニーヤン実弟のクレイトン・ドミンゲス選手。3兄弟?対決となりました。クレイトン選手はボールを持つと、あっという間に黄色いゴールに向けてダッシュしています。まさに兄貴ばりのプレーです。
 ニーヤンはいつもミドルを打つのですが、この日は横パスばかりでしたね。モンちゃんもなかなか目立たない。0-0で前半を終えましたが、嫌な予感の漂う何とも重苦しいムードです。ナビスコ浦和戦で見せた、素晴らしいプレースタイルとは全然違っていました。2回ほど、失点っぽいシーンがありましたが、スゲのファインセーブに救われました。シマカズ君と「あれが浦和さんだったら、入っていたかも」と言い合う様。詳しい試合内容は他の方のブログ等をご覧下さい。簡単に言うと、2-0の勝ち試合でしたが、内容は負け試合に近い内容でした。
   
 勝ち試合では、ゴル裏に選手達が来て、勝利のダンスをやるのが慣例で、ジュニア兄君に「ヤマトコールが出るよ」と言っていましたが出ない・・・ 選手達も一礼して、すぐに撤収しました。普通はこの日活躍した選手がトラメガを持って、何かしゃべるのですが本当に何もなかったです。長く観ていますが、勝ち試合で何もなかったのも初めてかも。
 帰り道で、徳島ステージでは、ゆずドリンク配布があり、みんなでステージに取りに上がりました。徳島さんの最後までのきめ細やかなファンサービスに感動です。ゆずドリンク美味しかったです。帰りの高速で、豊浜SAに塩大福を買って帰ろうよという話になるが残念、道がちょっと合いませんでした。結果は結果。勝ち点3を積み上げて黄色いチームは10位まで順位が浮上。ちなみに松ちゃん君親子は、来週にはフォルランに会いに、ヤンマースタジアムに行くそうです。その日はホーム大分戦もあり、忙しい週末になりそうですね。お疲れ様でした。
   
 話はちょっと変わり、1ケ月前くらいの日経新聞「フットボールの熱源」に「支えることの楽しみ」と言うタイトルで、J1徳島の記事がありました。同じ徳島さんの話題という事で紹介させていただきます。(合わせ技でごめんなさい)

 創設50年のブンデスリーガでは51クラブが1部リーグを経験。Jリーグが'12年にJ1昇格プレーオフを導入したのは、門戸を広げてJ1経験クラブを増やす目的。昨シーズンに昇格したJ1徳島(昨季J2で4位)が、四国初のJ1チームとして戦っている。発足22年目にしてJ1経験クラブはこれで29に。
 今まで身近にJ1がなかったせいか、市民に「Jクラブは地域が支えるもの」という認識が希薄。プロチームといえば野球のイメージが一般的で、親企業の強力な支援で運営されるものという認識が強かった。
 「昇格のインパクトはやはり大きい」という新田社長のコメントどおり、昨年4,600人だったファンクラブ会員は、すでに7,600人まで増加。徳島県の人口が約78万人なので、約100人に1人が会員という計算。クラブは目標を8,000人として1万人も視野に。昨年末には県知事を先頭に「徳島ヴォルティスJ1昇格おもてなし協議会」を発足。75団体が所属し、試合開催日の渋滞対策、バスや列車の運行、駐車場の確保等の環境整備とともに、徳島の魅力の発信を図るとか。
 今回のJ1昇格がきっかけとなって地域の人々が支える事を楽しみ始めたのだとしたら、それは「支えるスポーツ」というスポーツ文化が新たに醸成されつつある事になると締めくくっています。

 徳島県民は2週間に1回、ポカスタにJ1チームがやってくるという事で、幸せな1年を満喫されているのではないでしょうか。今回の試合も8千人以上の来場者があったそうで、J2時代に2回来ましたが、その時の数字とは全然違いますね。今後、浦和や横浜など人気チームが来たら、ホーム開幕のC大阪戦に負けないくらいの動員数が出るのではないでしょうか。J1昇格プレーオフは「J1を経験してもらう」という面では確かに効果があるのかもしれませんが、これで4戦連続ゼロ封負けになっています。前年の4位でJ1昇格して良かったのかの感想は、読者の皆さんにお任せします。

コメント
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