かしょうの絵と雑記

ときどき描いている水彩スケッチや素人仲間の「絵の会」で描いている油絵などを中心に雑記を載せます。

生協はどこへ行くー総代会シーズンを迎えて

2008年06月07日 | スケッチ、油絵、写真
 生協の総代会が各地で開かれており、来週は日生協総会も開催される。最近、気になっていること2つについて。
 ひとつは中国餃子事件をどう教訓としていくかということ。一昨日、東都生協の総代会を傍聴したが、冒頭の理事長挨拶でその教訓は食品の安全対策強化といったことで済ませるのではなく、食の海外依存、食糧自給をどうするかということに本格的に取り組むことだと強調された。”産直の東都”を標榜する生協だから当然だーということでなく、全国の生協が餃子事件の教訓とすべきではないか。
 新聞には政府が減反計画の見直しを言い出し、農協中央会が戸惑っていることが報じられている。世界的な食糧危機といった事態を長期的な視点でとらえることと、輸入に関わる石油使用とCO2排出ーー環境とエネルギーの視点から論議し、組合員とともに”食のあり方”を見直すべきではないか。我が家では値上げ続きのなかで安い米に比重を変更した食事にするため奥様は苦心している。
 
 もうひとつは生協間連帯と”広域合併”について。
 餃子事件に関連し、食品テロといった事態への対応も含む食品の安全確保のためには、関連情報の管理をふくめ全国生協の日生協を中心とするその面での運営・機能の統一が検討されることになろう。その場合、単に安全問題ではない総合的な視点からのコープ商品や産直などそのあり方の検討が必要なように、連帯のあり方も総合的な視野で検討してほしい。「食品の安全ーー日生協を司令塔に」が短絡化するのが心配。
 最近「生協は広域合併の時代」という言葉を聞く。このブログでも「生協はどこへ行く」と首都圏での県域を越えての合併問題に慎重論を述べ、急ぐ動きに懸念表明をしてきた。この間、関係生協や連合会のOBなど関係者との会合の場などでも話題にしたが、OBのほとんどが反対・慎重論である。
 しかし、東都生協の総代会の場でも「生協は広域合併の時代」と言われていると聞かされた。もしそうであれば日本の生協運動の歴史を画す「時代」の問題なので、ぜひ日生協総会で議論をしていただきたい。日生協の場では議論にもならず、そんな「時代」が来るのは納得できない。
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