かしょうの絵と雑記

ときどき描いている水彩スケッチや素人仲間の「絵の会」で描いている油絵などを中心に雑記を載せます。

「友愛協同論」の紹介

2020年07月31日 | スケッチ、油絵、写真

「友愛協同論-くらしの地平から」について

7月はじめにコープあいちの関わる「くらしと平和・憲法を守る実行委員会」の「生協と平和」の学習会に参加した。その企画の中心になった「地域と協同の研究センター」から表記の冊子を贈っていただいた。全体を読んだわけではないが、私なりに「いいな」と思ったので紹介します。この本は「友愛・協同研究会」の編集発刊となっているが、同研究会は前記研究センターの中心メンバーの野原敏雄先生(中京大名誉教授)の問題提起を受けて「『友愛協同』を近未来社会の基底におくべきものとして多角的に考え、それを協同・協同組合のあり方にどういかすかについて」15人のメンバーが8年間、40回を超える研究会で報告論議を重ねたものを10人のメンバーが分担執筆したものです。メンバーには田辺準也さん(めいきん生協)や八木憲一郎さん(みかわ市民生協)など生協のOBリーダーが多いが、地域の福祉・医療や文化に関わっている人、税理士や設計士と多彩であり、そのような研究会の成果がまとめられたということが第一の「いいな」です。研究者として参加している橋本吉広さんや向井忍さんなど研究センター関係者も生協経験者であり、それぞれの実践を踏まえながら「友愛協同」という理念問題から協同組合のあり方、課題を論じています。

第2に「友愛・協同」という理念が社会の在り方、協同組合の理念・在り方との関係で論じられていることが新鮮に感じられました(序章と第1部の1~3章)。友愛はフランス革命の時から自由・平等とセットで理解されており、研究会でも友愛は自由・平等との関係で論じられています。友愛を協同組合の基底的原理とする考えはいいなと思いましたが、「民主・参加」や「自主・自治」などの協同組合や地域社会で大切な理念との関係はどうか?まだ全部を読んでないので勉強しようと思っています。第3に本の副題が「くらしの地平から」とあるように、くらしの現実である地域社会・コミュニティの在り方と協同組合のかかわりが多面的に取り上げられていることです(第3部の7~10章)。八木さんが生協の「仕事」を終えてから「一人の市民として街づくりの活動に参加した」奥三河での実践につて報告しています。そして改めて生協に「もっと地域に根を下ろした事業と活動を」と訴えているのが印象的でした。年金生活に入ってからも地域の活動にほとんど参加していない自分にとっては個人的にも考えさせられました。田辺さんは第2部「超高齢化社会と友愛協同」で「老いの生きがいと生活協同組合運動の思い出」を書いています。「老いだからこそ役立つ何かがある、と自信を持てるようになることである」として所感を述べています。田辺さんより少し老いが進んでいる私には考えさせられるものでした。野原先生は高齢者福祉についてと終章を書かれています。80歳代に入ってからこの研究会で中心的な役割を果たし、それをまとめたこの本の出版まで大変だったと思います。先生は終章で「みんな違ってみんないい」という金子みすずの誌を引用していますが、この本は先生の「友愛・協同」への強い思いが貫かれていると感じました。

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スケッチ・サイクリングロード(小平)

2020年07月20日 | スケッチ、油絵、写真

梅雨の晴れ間に久しぶりの野外スケッチ。狭山湖からのサイクリングロードの途中、小平の竹の子公園の近くで一枚。

蚊が出たので雑な線が出てしまったが、自転車の人も散策の人も楽しそうだったので皆な描いた。

 

サイクリングロードには小平市ゆかりの彫刻家・斎藤素巖の彫刻が多数展示されており、竹の子公園にも老人の像と笛吹の像がある。

帰路、小平駅近くのあじさい公園では池のハスの花を楽しみ、私の好きな素巖の2つの女性像にも会った。

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建物のある風景ー北フランス

2020年07月16日 | スケッチ、油絵、写真

久しぶりに「風景スケッチ会」の室内講座に参加して「建物スケッチ」に挑戦した。

画材は先生が北フランスの旅で撮った写真の一枚、ダ―マートと水彩で。

コロナ騒ぎに入ってから野外スケッチに出ていないので、水彩画を描くこと自体が久しぶりだった。

梅雨があけて、人混みでなければ外出ができるようになることを祈る毎日。

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