碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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糸井重里さんから聞いた禁煙法

2010年09月29日 | 日々雑感

先日、番組でご一緒した糸井重里さん。

以前の糸井さんは1日4箱吸う、ヘビースモーカーだったそうだ。

確かに、ずっと昔、私の担当する番組に出ていただいた時も、特別にスタジオのセットの裏に、灰皿を用意しておいたっけ。

その煙草を7年前に止めたという。

「どうやって止めたんですか?」と本番中に聞いてみた。

糸井さん、「簡単です。やっちゃいけないことの中に入れるんです」。

「たとえば、道を歩いていて、向こうから来た知らない女の人に、オッパイ吸わせてください!って言わないでしょ。それと同じです」と、ニコニコしながら仰る。

そうか、糸井さんは、喫煙を、余りに非常識な振る舞いであり、超迷惑行為であり、まんま犯罪だってことに決めたんだ、と分かった。

これはこれで潔いというか、アッパレな思想だ。

私の場合は、「もう十分吸ったなあ」というのと、「もう面倒くさいや」というのがある。

煙草が常にカバンの中にないと不安になる。

もちろん、買い置きは書斎と研究室に常備だ。これも常に補充していないと怖い。

自分がいる場所、それが移動先であっても、いつも「喫煙場所」を探している。いや、吸うかどうかはともかく、その場所があることが安心材料なのだ。

煙草を持っていること、吸える場所が確保されていること。これを24時間意識していることになる。

これが、もう面倒くさい(笑)。

それから、これも大事なことだが、誰かから言われて、強制されて煙草を止めるのは絶対すまい、したくない、と思ってきた。

特に「禁煙ファシズム」の風潮に押されて、というのは断固として嫌だった。

この「禁煙ファシズム」に関しても、言いたいことは山ほどあるが、面倒だ(笑)。

ましてや、煙草の値上がりに備えて、何カートン買いだめするなんてのも面倒じゃないですか(笑)。

吸いたきゃ、1箱、いや1本1000円でも、私は吸います。

お酒を飲みたい人にとっては、店で飲む一杯1000円のカクテルなら安いもんだったりするんだから。

とにかく、煙草を止めるなら、誰かに言われた(強制された)のではなく、自分の意志で止める。ずっと前からそう決めていた。

今回は、札幌の藤島保志ディレクターという“相棒”との、アウンの呼吸で決まったわけで、まあ、自然の流れみたいなものだ。無理な流れじゃない。

今日を入れて、あと2日。藤島さんとの約束通り、30日いっぱいまで、好きなだけ吸って、オシマイにします。

あさってになれば、もう吸わなくていいわけで(笑)、何だか楽になれそうで、ちょっと自由になれそうで、意外やわくわくしています。

(「止煙」まで、あと2日)

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