碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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年末年始のテレビ

2009年01月05日 | テレビ・ラジオ・メディア
年末年始のテレビは、例によって“長時間バラエティ”がずらっと並んでいた。でも、おかげさまで(ってのもヘンだけど)あまり見ることはなかった。

研究者としては、テレビが専門であり、放送評論の仕事があるので、1年中、日常的に大量の番組を見る。いいものも、ダメなものも見る。

だから、まあ、年末年始くらいは、目を休めるというか、アタマを守る(笑)というか、ちょっと休憩。

一応「紅白歌合戦」はチェックしたし、「箱根駅伝」も楽しんだ。

ただ、正直言って、民放が年末年始に流した<バラエティ特番>の群れの中に、一人の視聴者として「見たいな」と思うものは、ほとんどなかったのだ。

ということで、年末年始に見た番組で、印象に残ったものを挙げてみよう。

12月30日 NHK「多元同時進行ドキュメント 新宿・歌舞伎町24時間」
12月31日 NHK教育「あの人からのメッセージ2008」
1月2日 NHK 正月ドラマ「福家警部補の挨拶・オッカムの剃刀」
1月3日 NHK教育 BS世界のドキュメンタリー「近未来予測 スーパ
     ーボルケーノ」
1月4日 NHK教育 ETV特集「吉本隆明 語る・沈黙から芸術まで」

何だかNHKばかりだ。

国際共同制作のドキュメンタリー・ドラマ「スーパーボルケーノ」の迫力はなかなかだったが、国産ドラマ「福家警部補の挨拶」も頑張っていた。

往年の「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」を思わせるタッチ。永作博美の刑事役も、こういう形なら確かにアリで、十分楽しめた。シリーズ化されそう。

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)
大倉 崇裕
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