碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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週刊新潮の「冬ドラマ女優陣」総括の記事でコメント

2016年03月28日 | メディアでのコメント・論評



発売中の「週刊新潮」最新号に、冬ドラマに関する特集記事が掲載されました。

タイトルは「トップ女優 敗北のドラマ」。

軒並み視聴率1ケタということで、女優に焦点が当たっていますが、実際には、制作側の責任が大きいと思います。

記事では、ドラマが一本ずつ俎上にあがっていますので、詳しくは本誌をご覧ください。


その中の、フジテレビ月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』について、私を含む3人がコメントしています。

コラムニストの林操さんは・・・

「田舎から出てきて厳しい仕事をする。それを娯楽劇として成立させるのはなかなか難しいし、あまり皆が進んで観たい類のものではない。さらに、恋愛の楽しさが強調されているわけではなく、どこまでも中途半端だったのです」

次に、私のコメント・・・

「制作陣は社会派を描こうと思っているわけでは決してない。恋愛ドラマのいわば背景として、ブラック企業や地方出身者の悩みを扱っているだけ。本気で社会的な問題と向き合おうとしておらず、その薄っぺらさが視聴者に見透かされているんです」

そして、ライターの吉田潮さんは・・・

「(有村架純は)『月9史上最低レベルの視聴率』という十字架を背負うことになったわけで、テレビ局員ならずとも、“あれ、有村って数字持ってないんだ”と思うでしょう。早くも徳俵に足がかかってしまった印象です」

(週刊新潮 2016.03.31号)

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