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川崎市市民ミュージアムで開催中の『実相寺昭雄展 ウルトラマンからオペラ「魔笛」まで』を見てきた。
私の”お師匠さん”の一人である実相寺監督が亡くなったのは2006年11月29日。
早いもので、もう5年近くが過ぎたことになる。
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今回の企画展を見て、懐かしさと同時に、監督の“凄さ”をあらためて実感した。
まさに、ウルトラマンからオペラまでの広がりと奥行き。
テレビディレクター、映画監督、オペラ演出家としてはもちろん、趣味といわれる絵や書、そして監督が大好きだった鉄道に関しても、すべて一流の仕事を残している。
会場にあった寺田農さんの文章の通り、やはり実相寺昭雄は“天才”だったのだ。
私にとって、監督との出会いであり、初めての仕事だったドラマ「波の盆」。
「遠くへ行きたい」で監督が担当する際は、プロデューサーとしての自分の番組をそっちのけにして、ADを務めた。
監督と一緒に、神田、鎌倉、気仙沼、そして長崎などへ出かけたロケは、ひたすら楽しかった。
また、私がプロデュースした番組では、監督に何度もタイトル文字を書いていただいた。
ひと目で監督の作とわかる、あの独特の字体が好きだった。
それから、映画「帝都物語」も、私が仲人をさせていただいた荒俣宏さんの原作だったこともあり、企画段階から公開まで、さまざまな思い出がある。
第一に、荒俣さんと実相寺監督、それぞれ自分にとって大切な知り合いが、一つの作品で出会ったことが嬉しかったのだ。
展示会場を見て回りながら、そうしたあれこれを思い浮かべていると、時間を忘れてしまう。
9月4日まで開催されているので、また足を運ぼうと思っています。
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(監督の画文がマグネットに)
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(実相寺家の「長男・ちな坊」が文明堂のカステラに)
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(ミュージアムの中庭)
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(怪獣やロボットを思わせる旧・溶鉱炉)