25日に公開されたばかりの映画『TSUNAMI ツナミ』を観た。
予告編の津波がなかなかのもので、韓国映画の最先端映像というのを確かめたかったのだ。
実際、映画の中の津波、いや「メガ津波」という超大型の津波が、実在する韓国釜山の海雲台(ヘウンデ)の街を襲うシーンは見ものだった。
韓国とハリウッドの合同CGチームの仕事だそうだが、これは拍手です。
秋になった今頃ではなく、真夏の猛暑日にでも観たら、もっとよかったかも。
一方、津波パニックに至るまでの、結構長い時間をかけて展開される、登場する人たちの物語部分だが、うーん、こちらはどうなんだろう(笑)。
いわゆる韓国ドラマ、いわゆる韓国恋愛映画みたいな感じで、笑いを織り込みながら、何組かの“恋の行方”なんぞを見せていくのだ。
ただ、メインとなる40歳代子持ち漁師と30歳代屋台経営娘の恋も、漁師の弟君とお金持ち女子大生のカップルも、個人的には、ちょっとお腹いっぱい(笑)であり、何より津波を待ちくたびれもした。
本当は、クライマックスへ向けての、津波に関する“盛り上げ”を、もっとしっかりやって欲しかった。
まあ、そんなこんなも全て飲み込むべく(飲み込まれないものも多過ぎなんだけど)、ようやくラストの巨大津波が迫ってくる。
海岸線目指して時速800キロで進んでくる大波を見て、『ディープ・インパクト』や『デイ・アフター・トゥモロー』の映像など連想しつつも、とにかくメガ津波が来てくれたことに、何だかホッとしていた私です(笑)。