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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

言葉の備忘録34 伊集院 静『お父やんとオジさん』

2010年09月10日 | 言葉の備忘録

伊集院静さんの新作『お父やんとオジさん』(講談社)。

一見、タイトルはほんわかとしているが、中身は違う。

自身の血につながる人々の苛烈な人生を、真っ向勝負の正攻法で描いた力作長編だ。



私は懸命に仕事をして、私たちの家の土台を作ります。いい仕事をしてお金もしっかり残しましょう。その土台の上に、私たちの息子が次の大きな仕事をしてくれるはずです。頑張って生きて行けばきっとそうなると思います。ねえ、そうでしょう。
――伊集院 静『お父やんとオジさん』

今週の「読んで書いた本」 2010.09.10

2010年09月10日 | 書評した本たち

渋谷ブックファーストの書評本コーナーで、「週刊新潮」の棚の本を手にとって、熱心に読んでいるお客さんを見かけました。

その後、購入されたかどうかは分かりませんが(笑)、ちょっと嬉しい光景でした。

さて、今週「読んで、(書評を)書いた」のは以下の本です。


伊集院 静
『お父やんとオジさん』(講談社)

亀山郁夫
『ドストエフスキーとの59の旅』(日本経済新聞出版社)

トウッリオ・ケジチ 押場靖志・訳
『フェリーニ 映画と人生』(白水社)

石光勝・柿尾正之
『通販』(新潮新書)
 
平林雄一 
『芸能人という生き方』(中公新書ラクレ)


書評は、発売中の『週刊新潮』9月16日号に掲載されています。