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『感性創房』kansei-souboh

《修活》は脱TVによる読書を中心に、音楽・映画・SPEECH等動画、ラジオ、囲碁を少々:花雅美秀理 2020.4.7

『桜は来年も帰ってきます。人の命は帰ってきません』(山中伸弥)

2020年03月30日 18時43分03秒 | ◆新型コロナウイルス

 今回の表題(タイトル)は、京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授が、「所長便り(2020年3月26日)」 として同研究所員へ送った所長メッセージ(一部抜粋)の冒頭の一節です。 

 「桜は来年も帰ってきます。人の命は帰ってきません」
 例年より早く桜の開花が進んでいます。いよいよ春ですね。
 皆さんにお願いがあります。今年のお花見は、人混みは避け、近くで咲いている桜の周りを散歩するだけにしてください。 ※以下略。HPでご覧ください

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 山中教授開設のHPを知ったのは、3月27日に「朝日新聞デジタル」(3月20日)をちょっと見たときでした。その記事を一部再掲します。なおこのときの「見出し」は、

 山中教授、コロナのHP開設 闘いは「長いマラソン」

 《2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した京都大の山中伸弥教授が、新型コロナウイルスの情報を個人で発信するホームページを開設した。山中さんは19日、朝日新聞の取材に「iPS細胞も大切だが、目の前にある大きな脅威に、医学研究者として貢献したい。iPS細胞の活用には時間がかかるので、今すぐできる正しい情報発信をしたい」などと語った。》

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 専門用語をまったく使わない分かりやすい解説

  ――ご家族でどうぞ!――

 ご紹介する同教授のHPの「カテゴリー」は次のようになっています。

・HOME ・新型コロナウイルスとは ・証拠(エビデンス)の強さによる情報分類 

・インフルエンザとは違う危険性 ・専門家、書籍から学ぶ ・科学論文で学ぶ 

・データから学ぶ ・報道から学ぶ ・動画で学ぶ ・他国の対策

 今回、筆者がまずお勧めするのが「動画で学ぶ」です。なかでも、すぐにでも目を通していただきたいのが、新妻耕太先生という免疫学研究者による

《新妻免疫塾:やさしいコロナウイルス解説―専門用語全然使わないチャレンジ―》👈クリック

 という動画のシリーズです。イラスト、説明、画面編集がとてもよくできており、かなりの手間暇をかけて作成されたのではないでしょうか。

 何と言っても全体を「8話」に分け、しかも「1話」がいずれも4分以内と言うコンパクトなものです(※第4話のみ3分以内)。それに「第9話」として「質問対応コーナー」(9:38)もあります。

 1.ウイルスとは?(3:18)

 2.ウイルスはどうやって細胞に潜入するの?(3:58)

 3.ウイルスは細胞内でどう増えるの?(3:26)

 4.ウイルスの体内増殖と体外への旅立ち?(2:38)

 5.ヒトーヒト感染の成立(3:32)

 6.ウイルスは体の外でどのくらい丈夫なの?(1)(3:03)

 7.ウイルスは体の外でどのくらい丈夫なの?(2)(3:20)

 8.ヒトーヒト感染の拡大(3:23)

 9.質問対応コーナー(9:38) 

 以上を全部視聴しても36分少々。小学低学年のお子さんでも理解できると思います。何と言っても面白く分かりやすい動画です。新妻先生ご自身のお人柄が感じられるような気がいたします。  

 ◆新妻耕太先生のプロフィール◆
筑波大学にて人間生物学博士取得。免疫受容体に関する研究を行う。
現スタンフォード大学博士研究員。免疫学、幹細胞学を研究。
以前は高校の理科教員を目指しており、教育実習と学習塾でのアルバイト講師経験があります。
塾では主に小・中学生を指導していました。

 

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◆山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信(ホームページ:HP) 👈クリック!

山中 伸弥(やまなか しんや、1962年(昭和37年)9月4日 - ):日本の医学者。京都大学iPS細胞研究所所長、教授、カリフォルニア大学サンフランシスコ校グラッドストーン研究所上席研究員、日本学士院会員。学位は大阪市立大学博士(医学)。その他称号としては京都市名誉市民、東大阪市名誉市民、奈良先端科学技術大学院大学栄誉教授、広島大学特別栄誉教授、ロックフェラー大学名誉博士、香港大学名誉博士、香港中文大学名誉博士など。文化勲章受章者。「成熟細胞が初期化され多能性をもつことの発見」により2012年のノーベル生理学・医学賞をジョン・ガードンと共同受賞した。[Wikipedia]より。 


ご安心ください――お奨めの一冊

2020年03月27日 05時10分26秒 | ■つれづれに(日記)

冠略 少々体調を崩しておりましたが、暖かくなり始めた現在、なんとか平常時の体に戻りつつあるようです。

 それにしても「コロナウイルス禍」の流れは、とどまるところを知らないと言った様相を呈してまいりました。これからが「本禍」という気持で、気を引き締めなければと思っております。

 年頭より体調が芳しくなかったせいか、ひたすら籠って読書三昧でした。まさに「防衛本能による直感」とでも言うのでしょうか。年頭より、買物は1週間おきから10日おき、そして今は2週間おきと間隔をあけ、しかもすべて24時間オープンのスーパーに、午前零時になって出かけることにしています。

 といって、日中まったく外出しないわけでもありません。今日は久しぶりにお昼から出かけ、少々本を仕入れてまいりました。

*  *  *

 最後に、ちょっと本格的に「ブンガクしたいとお考えの方」に、お奨めしたい一つの作品があります。私は昨年2月、30年ぶりに3回目として読みました。それは――、

 アルベール・カミユ:「ペスト」

 今回は、何も申し上げないまま失礼いたします。怱々不一