『感性創房』kansei-souboh

《修活》は脱TVによる読書を中心に、音楽・映画・SPEECH等動画、ラジオ、囲碁を少々:花雅美秀理 2020.4.7

・福岡女学院大学『Tricolore(虜回転)・タイムカプセル』のご案内

2014年06月14日 00時00分58秒 | ○福岡の演劇案内

 

  始まった『ワールド・サッカー』

   ついに始まった「ワール・サッカー」――。筆者も昨早朝の「ブラジル vs クロアチア」の開幕試合を観ました。思いもよらない「オウン・ゴール」で始まったゲームですが、ネイマールがきっちりケリをつけるところが凄いですね

   やはり、「優勝」候補と言われるチームは “何か” を持っていると言うことでしょうか。“格” の違いを見せつけられた思いです。果たして、我が「サムライ・ジャパン」に、そのような “何か” はあるのか……あるいは、ないのか……。

            ☆

   さて、福岡女学院大学演劇部は「女子」部員だけです。「男子」なしの「脚本」は数多くあり、「女性キャスト」だけの演技や「女性スタッフ」だけの舞台運営も充分可能でしょう。

   しかし、実際の舞台において “男という存在” なしに “人間” すなわち “男女間の意識や行動” を描くことは至難の業といえるでしょう。やはり、「女性だけ」というのは大きな「ハンディキャップ」といわざるをえません。それを承知のうえで演出・演技に挑む彼女たちの覚悟と努力に、あらためて敬意を表します。

   今年3月の卒業公演『フローズン・ビーチ』の劇評において、少々厳しいコメントをしたかもしれません。しかし、それは期待に応え得る能力を見込んでのものです。これを逆手にとって “あっ!” と言わせて欲しいと思います。

        ★   ★   ★

 

 福岡女学院大学演劇部第26回公演  

  『Tricolore(虜回転)・タイムカプセル』

 

・脚本:楽静  ・演出:浅原遥

・日時:2014年

 627日(金) 19:00         

 628日(土) 14:00  18:00  ※開場は開演の30分前

・場所:福岡女学院大学ハウイ館2階学生ホール (予約不要)

  ◆福岡女学院大学演劇部公式Twitter

  ◆福岡女学院大学「アクセス」

 

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・ “サムライ・ジャパン” の “危うさ” ―[上]

2014年06月09日 01時21分21秒 | スポーツ

 

  熟女二人の “サムライ・ジャパン観”

   6月2日の「コスタリカ」と6日の「ザンビア」との「強化試合」――。ともに早い段階で「先制点」を許すという弱点を露呈した。ことに後者の相手国「ザンビア」は、前者「コスタリカ戦」での “サムライ・ジャパンの立ち上がりの遅さ” を巧みに突いた、スピーディで大胆なパス回しだった。

   それだけに、普段はサッカーなどあまり観ることも気にすることもない筆者も、少なからぬ不安と懸念を抱いた。とりわけ、「3-2」と本田のゴールでリードした後のザンビアの「同点ゴール」は、『サムライ・ジャパン』の “ひ弱さ” を象徴するようなものだ。この “ひ弱さ” が抜けない限り、『サムライ・ジャパン』が真に “世界のサムライ” となることなど “夢のまた夢” という気がする。

       ☆

   今思えば、この “ひ弱さ” を “実感” せざるをえない “出来事” が、ついひと月ほど前に起きていた。正確に言えば、大久保嘉人の “サプライズ選出” があった日の翌日だった。“出来事” というより、二人の女性の “言葉” なのだが、彼女たちはいずれも特に “サッカー好き” でもなければ、“サッカーの知識” に明るいということもない。ともに、「オフサイド」も「ボランチ」も「裏スペース」のことなど、ほとんど理解できないご仁だ。

   まず友人の奥さんである「A夫人」は語る――。

    『サムライ・ジャパン、サムライ・ジャパンと言って、「男子サッカー」は事あるごとにテレビで持て囃されますね。……ヘアスタイルにファッション、所属クラブでの活躍や海外での生活の様子、それに少年時代のエピソードなど……。それに比べて、「女子サッカー」は話題にもならず……と言うより無視されています。「ニュース」になっても、ほんとに申し訳程度。でもその「ニュースは、いつも刺激的な内容であり、偉いの一語に尽きるでしょう。この間も「アジアカップ」で「優勝」しましたね。これって、とても価値ある大きな「ニュース」でしょ?』

   そう言いながら筆者とA氏を見つめる夫人の視線に、筆者はたじたじとなった。『何か言いたいことがあるなら、どうぞおっしゃって……』との表情に見えたからだ。間違っても、『男子は、そのアジアカップに4回優勝しています』など死んでも口にすることはできなかった。A氏は、まるで母親に説教された子供のように黙って頷いている。やむなく、筆者は次のように話をまとめた。

       ☆

   『おっしゃる通りです。男子はJリーグも20年以上の歴史があり、海外のクラブに所属する選手も多いことから、向こうのクラブやスポンサー企業に対する配慮として、どうしてもマスコミの露出も多くなると思います。サッカーといっても、「ビジネス」ですからね……。』

   この言葉にA夫人の友人・B夫人が、筆者とA夫人を交互に見やりながら口を開いた。とても穏やかで、にこやかな表情の言葉だった。

    『女子が前回の「ワールド・カップで優勝したことは、かろうじて知っています。「優勝」したからいいようなものの、もし「準優勝」止まりだったらどうでしょうか? まともな「ニュース」とはならなかったでしょう。男子に比べてスター的な選手もいないし、何よりも「採りあげられること」もなかったようですから。それでも “あれだけの成績を出したのです……』

    確かに、鋭い指摘だ。“あれだけ” という言葉に力がこもっている。B夫人の言葉のあとには、『それに比べて……』という言葉が続くような気がした。

 

    《………過去4回出場した男子つまり『サムライ・ジャパン』――。やっと2回、何とか「ベスト16」になったというのに……。『なでしこ・ジャパン』は、すでに「たった4か国」しか存在しない「ワールドカップ優勝国」に名を連ねている。それに加え、「女子FIFAランキング」は堂々の世界「第3位」。男子の「46」とは雲泥の差だ。

   ほとんど「無名に近いメンバー」によって、すでに「FIFA・ワールドカップ」で優勝を果たした『なでしこ・ジャパン』――。一方、「海外クラブ」の「所属選手」が、23人中12人と言う『サムライ・ジャパン』。それでも今回は “予選通過も厳しい” とも……。》

   以上のことが、瞬時に筆者の脳裏を駆け巡った。筆者はA・B両夫人の顔をさりげなく見やった。二人のその表情に、予測もつかない今後の展開をふと想った。全身にどっと疲れが出てきた。と同時に “重い” と思っていた “気持ち” が、いっそう重くなり始めたように感じられた。

   危うし! サムライ・ジャパン! いやその前に……危うし! 花雅美 秀理! (続く)

 

  ◆6月6日「ザンビア」戦での「ゴール・シーン」の数々

 

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・六月の憂愁と季感/九州大学演劇案内『六月の綻び』

2014年06月04日 00時03分05秒 | ○福岡の演劇案内

 

   “六月”が醸し出す“季感”

  福岡をはじめとする北部九州は、一昨日2日に「梅雨入り」をしました。昨年よりも6日遅れのようですが、平年との比較では3日早いとのこと。いずれにしても、本格的な “多湿” とそれに続く “高温” の時節到来となります。

        ☆、

  さて、今回ご案内する「九州大学演劇部」公演舞台の『六月の綻び』――。

   『六月』という言葉について、筆者はなぜか条件反射的に次の俳句を思い浮かべます。

 

  六月の女すわれる荒莚    石田波郷

   作者「いしだはきょう」は戦後を代表する俳人であり、「荒莚」は「あらむしろ」と読みます。実はこの句は、終戦直後の昭和二十一年に詠まれました。そう考えるとき、この句には「家屋」も「家族」も、そして「財産」の総てを喪った一人の女の必死に生きる様……というイメージが付き纏(まと)っているようです。

   かといって、救い難いほどの暗さは感じられません。不思議な生命力が漂っているのは、『女すわれる荒莚』のもつ “生々しい生活感” と、“仄かなエロチシズム” でしょうか。 それに加えて、やはり “六月” の持つ独特の “季感” というものかもしれません。 風薫る「五月」や渇いた暑さの「七月」では、こうはいかなかったでしょう。

   梅雨期の象徴である『六月』というところがミソです。じっくり比較してみてください。『六月』なればこその「女」であり「荒莚」であり、“少し噎せ返るような生身のをんなの芳香” と “湿った感じの、粗目の硬い莚” ということでしょう。「莚の目の粗さやその硬さ」が、「女」の “逞しさ” を表現していることは言うまでもありません。

        ☆

   次に『綻び』という言葉――。何やら意味ありげな言葉のようです。一般的に「ほころび」と言えば、第1に「花のほころび」つまりは「花の蕾」などの開く様を想い浮かべます。

   第2の「ほころび」は、「不具合」や「失敗」を意味する言葉ですね。計画が「破綻した」と言う場合の「綻び」であり、「衣服」などの「ほころび」も、ここから来たものでしょう。

   さて、今回の舞台における “綻び” とは? さまざまな “含み” があるのかもしれませんね。いったい、どのような “綻び” なのでしょうか? しかもそれが “六月” というのですから……。 

       ★   ★   ★



  2014年九州大学夏期番外公演

  【六月の綻び】

 

・作・演出/森聡太郎


  【あらすじ】

 「僕と本当の家族をつくりませんか?」 僕達は多分、そんな感じで家族になったんだ。

そもそもの始まりは覚えていないけど、多分街中とかで偶然会っただけだと思う。でも、難しい。

 本当の家族じゃないのに、本当の家族みたいに神経をすり減らして、僕達は互いの心をバリバリムシャムシャ



  [会場1] 

  箱崎水族館
  (〒812-0053 福岡県福岡市東区箱崎1丁目37-21)
  地下鉄箱崎線 箱崎宮前駅から徒歩7分

  ◆箱崎水族館喫茶室

 ・日時  6/22(日)  ・14:00~  ・17:00~

 ・料金  ・当日1000円 ・予約 500円 (ドリンク代含む)



 [会場2]

   九大箱崎キャンパス倉庫
    (〒812-8581 福岡県福岡市東区箱崎6-10-1)
    箱崎九大前駅から徒歩10分

  ◆九州大学箱崎キャンパス

 ・日時   6/29(日)  ・14:00~  ・17:00~
  
 ・料金  ・当日500円 ・予約 300円

  ★「会場」の「開場」はいずれも30分前

 

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