『感性創房』kansei-souboh

《修活》は脱TVによる読書を中心に、音楽・映画・SPEECH等動画、ラジオ、囲碁を少々:花雅美秀理 2020.4.7

囲碁のこだわり―前編/年頭の辞

2019年01月03日 19時42分15秒 | ■囲碁・将棋

 この20年近く、歯医者に5、6回通っただけで《医者いらず、薬いらず》の身を密かに誇っている。一昨年「古稀」となった際の健康診断においても、〝何ら問題なし〟との結果を受けたため、本人はもちろん、周りの人々の不安を一掃したようだ。

 だが不覚にも、歳晩の《寒気》に遭ったため、久方ぶりの《風邪》に見舞われてしまった。……というのは、正確な〝状況描写〟ではない。《寒気》というより、《寒水》というのが正しい。

 少し《話》は長くなるものの、三が日に免じて、しばしお付き合いをお願いできれば……。

 実は、年も押し詰まった師走28日、「碁盤」と「碁石」が欲しくなり、ネット検索を開始した。しかし、「新品」については「折り畳み式」の碁盤に「プラスティック」の「碁石・碁笥もどき」のセットが、軽く5,000円前後となっている。

 写真でみても何とも〝ちゃち〟であり、深遠なる思索の世界など望むべくもない。それなりの盤上にそれなりの石音が響き、それが打ち手として幽玄寂々たる思考に没我我入せん……てなことをチラリとimageしながら……。

 ところが、これらの「碁盤」や「碁笥・碁石」にかけた筆者の〝思い〟すなわち〝〟なるものは〝超ビッグ〟であり、「最低条件」は次の3点だった。

 その:「碁盤」は、「脚付き榧の一枚板」……最低、厚さは4寸5分※注①:14㎝弱)。無論、「柾目」等とは言わない。だがそれを言い出せば、中古でも最低、100,000円はするだろう。

 その:「碁笥」は、「栗の木」を刳(く)り貫いたもの。

 その:「碁石」は、「ガラス」質のものでOK。

 ということに。

 ……と言えば、囲碁好きの諸兄は訝るかもしれない。『脚付き4寸5分の榧盤に栗の碁笥ときたら、「碁石」は厚さ10㎜クラスの「那智の黒石」(※注②)に「日向本蛤の白石」(※注③)が、バランスというものでは……?』 

 確かに、仰せの通りである。but! そうなれば「予算」もさることながら、何よりもそれに“相応しい棋力”が伴わなければならない。万々が一、筆者に何億円もの宝クジが当たったとしても(※とはいえ、今のところまったく買う意志もないが)、無論、現下の〝貧しき棋力では到底、買うべき資格などあるはずもない。このたび、筆者が一人心の中で自らに厳しく言い聞かせたことは、『ガラスの《石》が分相応』というものだ。 

 ――そうなのである。〝密かに心に抱いたこと〟は那智の黒石に日向の本蛤(白石)を持っても恥じないだけの棋力を養う〟ということだった。

 それに〝相応しい棋力〟に達したと自他ともに認めるそのときが到来したら、筆者はおそらく、碁会所あたりでさりげなく、しかし、ほんのちょっと誇らしげに、普段よりもやや低い声で、一語一語を静かなゆったりとした間合いで、次のように言うだろう。すでに「鬼籍の身にあるY氏」の口ぶりを懸命に想い出しながら……、

 『一応、田舎五段です

以下、「中編」及び「後編」へ続く。

      ★   ★   ★

 ※注①1寸は約3.03㎝。つまり、《一寸法師》の身長である。

 ※注②:「那智黒石(なちぐろいし)」は、三重県熊野市神川町で産出される粘板岩の一種。

 ※注③:「日向産本蛤石(ひゅうがさんほんはまぐりいし)」は、宮崎県日向市小倉ケ浜のみで産する日本産の本蛤を刳り貫いて「白石」にみたてたもの。厚みが10㎜程度の高級品は、新品の「白石」一式(180個)で何と1,000,000円ほど。十万円ではなく百万円であることに留意されたし。つまりは、わずか「1個の白石」が5,000円以上というしろもの。嗚呼!


 新 嬉 恭 春

 新しき年の始まりにあたって、ひとことご挨拶申しあげます。

 今このくだりを書こうとしたところ(18時20分頃)、ここ福岡において地震がありました。そのため、私は思わず手を止めて事の成り行きをしばし思い計ったところです。

 この10分ほど前の18時10分頃、熊本県で震度6弱を観測する地震があったとのこと。それと関係があるのは否定できないでしょう。

 いつ何が起こり、それが私たちの日常生活や仕事、そして人間関係や心のありようにどのように関わって来るのか……まさに予断を許さない時代……あえて私流の感じ方として申し上げるならば、様々な意味における〝時空の軋み〟というものかもしれません。

 昨日、あるサイトを見ていた時、次のような言葉に出会いました。


 If you can dream it, you can do it.

  夢見ることができれば、それは実現できる。

 ウォルト・ディズニーの言葉です。どんな状況にあっても、〝人それぞれの夢は尽きない〟のかもしれません。また、決して〝尽きさせてはいけない〟のではないでしょうか。私もこれまでにない《自分なりの夢の実現へ向けて》精進していきたいと思います。

 読者各位も、それぞれの《夢を見据えて》邁進くださいますよう、ささやかな祈りを込めて、年頭の辞とさせていただきます。

 平成31年1月3日 18:50 夜のひとときを愉しみとして

 花雅美 秀理 拝

 メール・アドレス sunlight_moonriver@yahoo.co.jp

 

 


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