『感性創房』kansei-souboh

《修活》は脱TVによる読書を中心に、音楽・映画・SPEECH等動画、ラジオ、囲碁を少々:花雅美秀理 2020.4.7

・憲法に親しむ/憲法談義:1

2013年05月04日 16時45分14秒 | ●憲法談義

  憲法改正”に大いなる関心を……

  昨日は「憲法記念日」――。NHKテレビの《憲法記念日特集“憲法改正を問う》を視聴しました。「パネルディスカッション」形式の番組は、9時20分から11時35分までの2時間余(途中、10時から5分間のニュースを挟んで)もの長時間でしたが、またたく間に終了した気がします。

   「パネラー」は政党関係者10人、専門家2人という構成でした。本格的な議論が出るほどの時間はなかったのですが、“基本的な問題点や対立点”を一般の方々にも判り易く提起したのではないでしょうか。

   筆者も憲法、法制史及び政治学を学んだ一人として、最初から最後まで真剣に画面を見つめ、また耳を傾けました。宅建関係の講師として、“憲法の理念”や法令の基本である「民法」等を教えているからでしょう。各党及び政治家個々の論点をひととおり整理でき、久しぶりに“真面目”に討論番組を観ることとなりました。

      ☆

   以下は今回の12名の「パネラー」の方々。今後、いろいろな形で登場されると思います。なお名前列記の順序はNHKのサイトに従ったものですが、各位に関する記述は筆者の責任編集です(敬称略)。

   ・中谷元(なかたにげん:自民党・衆院・高知2区) ※小泉内閣時代の防衛庁長官。4年の陸上自衛官経歴(退官時、二等陸尉)。

   ・前川清成(まえかわきよしげ:民主党・参院・奈良県)  ※弁護士。憲法調査会事務局長。昨年末の党の下野後は「ネクスト法務大臣」。

   ・浅田均(あさだひとし:日本維新の会・大阪府議員・大阪市城東区) ※同党の“知恵袋”的存在。橋下代表の信任も厚い。                                                                          

  ・北側一雄(きたがわかずお:公明党・衆院・大阪16区) ※元・国土交通大臣、元・党幹事長、弁護士、税理士。

   ・江口克彦(えぐちかつひこ:みんなの党・参院・全国ブロック) ※元・PHP研究所社長。「地域主権型道州制」論者。

   ・畑浩治(はたこうじ:生活の党・衆院・岩手2区) ※党代表・小沢一郎と同じ岩手出身。「小沢王国」のキーパーソン。

   ・笠井亮(かさいあきら:共産党・東京ブロック) ※「日中国交正常化推進議員連盟」副会長、党代表としてのテレビ出演多数。

   ・照屋寛徳(てるやかんとく:社民党・衆院・沖縄2区) ※弁護士、党国対委員長を「経て、党副党首。

   ・亀井亜紀子(かめいあきこ:みどりの党・参院・島根) ※島根県選出の議員だけあって「竹島問題」の論客。党幹事長。

   ・舛添要一(ますぞえよういち:新党改革・参院・全国ブロック) ※政治学者、自民党結党50周年の「憲法起草委員会」事務局次長。同党時代の元・厚生労働大臣。

   ・北岡伸一(きたおかしんいち:国際大学長・日本外交史/元・東大教授)

   ・伊藤真(いとうまこと:弁護士

   【司会】  神志名泰裕(かしなやすひろ:NHK解説委員)、小林千恵(こばやしちえ:NHKアナウンサー)

      ☆

   ゴチックの「弁護士」4氏は、いずれも「護憲派」あるいは「改憲慎重派」です。国民を代表する議員として「憲法改正」を語る以上、当然、現「憲法」の“成立過程”や“内容”についての基本的な理解が求められます。しかし、どうもそのあたりが、安部総理をはじめとして“あやふや”に思えてなりません。無論、私たち国民にも同じことが言えると思います。

   そのためにも、国(立法・行政・司法、地域行政)を挙げて“憲法に親しむ”環境作りが不可欠であり、誰もが自分の問題として“憲法を考える”必要があると思います。

   国民レベルの論議を尽すことなく、「改憲論議」を“参議院選挙の争点”とするなら、それこそ“憲法理念”の一つである、“基本的人権の尊重”をないがしろにすることになります。「自民党改憲派」には、まさにその“におい”が漂っているようです。筆者が黙って見過ごすことができないと感じた所以です。(続く)

  ★なおこのシリーズは、その都度不定期に綴って行くつもりです。

 

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