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黄帝内経素問 宣明五氣篇 第二十三 第四節 語句の意味2-2

2013-03-18 09:32:57 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 宣明五氣篇 第二十三

第四節

 五邪所亂、邪入於陽則狂。邪入於陰則痹。搏陽則爲巓疾。搏陰則爲瘖。陽入之陰則靜。陰出之陽則怒。是謂五亂。

 五邪所見、春得秋脈、夏得冬脈、長夏得春脈、秋得夏脈、冬得長夏脈。病善怒不治。是謂五邪。皆同命死不治。

 五藏所藏、心藏、肺藏魄、肝藏魂、脾藏意、腎藏志、是謂五藏所藏。

 

語句の意味2-2

陽入之陰則靜。陰出之陽則怒=鍼灸医学大系より

そこで考えて見なければならぬことは、本項は、その初めにある如く凡て「五邪の乱れる所」を述べているということである。従ってどの句にも邪が関連しているもので、邪を離れては意味がないことを思わなければならない。従ってこの句は、訓読の所で示した如く、「陽入して陰に之くときは則ち静、陰出して陽に之くときは則ち怒」と訓じなければならない。「陽入して陰に之く」とは、邪が陽脈に入ってそれから陰脈に之く、つまり浅部から深部に行くことで、これは当然の順序であろう。従ってその場合に於ける症状は静である。静とはおだやかという意である。又「陰出して陽に之く」とは、陰つまり深部にあった邪が出て来て、陽即ち浅部の方に之くことを意味するもので、その場合には、怒即ち重苦しいような強靭な症状が起るという意である。以上の如く訓じ且つ解釈すれば、つじつまが合うのではあるまいか。とあります。

是謂五亂=①邪入於陽則狂②邪入於陰則痹③搏陽則爲巓疾④搏陰則爲瘖⑤陽入之陰則靜⑥陰出之陽則怒となれば六亂であるが、⑤の陽入之陰則靜は亂でないので省き六乱ではなく五乱となります。参考鍼灸医学大系。

五乱=臓腑・経脈の気の逆乱による病証、五邪に生気が乱されて発する病証。

五乱=五臓の正気が邪の為に乱れること。

<霊枢五乱篇>「故に気心に乱るるときは煩心密嘿し、首を俛(ふ・す、た・れる)て静かに伏す。気肺に乱るるときは俛仰喘唱し手を按じて叫ぶ。気陽胃に乱るるときは霍乱をなす。臂脛に乱るるときは四厥を為す。気頭に乱るるときは厥逆頭重く眩仆を為す。」<素問宣明五気篇>

 

五行の配当

春は木・肝・脈は弦

夏は火・心・脈は洪

長夏は土・脾・脈は緩

秋は金・肺・脈は毛

冬は水・腎・脈は石

春に秋の脈=肺金が肝木を剋する。金剋木

夏に冬の脈=腎水が心火を剋する。水剋火

長夏に春の脈=肝木が脾土を剋する。木剋土

秋に夏の脈=心火が肺金を剋する。心剋金

冬に長夏の脈=脾土が腎水を剋する。土剋水

 

鍼灸医学大系

名曰陰出之陽 この六字は錯簡と思われるので読まない。

とあるが、次の病善怒不治。も(通解)で訳していない。

東洋学術出版社素問も同様にこの12文字を省いている。

 

皆同命死不治

鍼灸医学大系の読みどおり、「皆命を同じくして死して治せず」

五邪が現れた場合、皆命は同じで治療のしようがないので死ぬ。

 

五藏所藏=ごぞうのぞうするところ・主にこれは精神、思惟などの活動と五臓が関連していることをさす。心は神を蔵す、肺は魄を蔵す、肝は魂を蔵す、脾は意と智を蔵す、腎は精と志を蔵す。<素問宣明五気篇><難経三十四難>参照

 

神=

①広義では、人体の生命活動の総称であり、生理性あるいは病理性が外にあらわれた徴候を含む。狭義では、思維(思惟?)・意識活動をさす。

<霊枢本神篇>「両精相搏つ、これを神という。」

<霊枢平人絶穀篇>「ゆえに神は、水穀の精気なり。」先天的、後天的の精気は、神の物質的基礎である。およそ神気が充旺していることは、一般に臓精が充足して、機能の協調がなされていることをあらわしている。もし神気が渙散(かんさん・渙=あきらか)すれば、蔵精が竭して、気機が衰敗していることをあらわしている。

<素問移精変気論>「神を得る者は昌え、神を失う者は亡ぶ。」

②医工で上のもの。

<霊枢邪気蔵府病形篇>「其の脈を按じて其の病を知るは、命じて神という。」

<霊枢邪気蔵府病形篇>「二を知るは則ち神と為す。」

③→胃・神・根(い・しん・こん)。
神=は旧字。シン。ジン。天の神。宗教的信仰の対象物の総称。人知以上のものの称。仙人。霊妙なこと。変かがきわまりないこと。精神。心。明解漢和辞典

魄=精神意識活動の一部分をいう。魄は本能的感覚と動作に属す。たとえば聴覚・視覚・冷熱痛痒感覚と体幹肢体の動作、また新生児の吸乳と啼哭などをさす。この種の働きは、人体の物質基礎を構成する「精」と密接な関係がある。精が足りれば身体は健全となり魄も宜しくなる、魄が十分であれば感覚は敏感となり、動作も正確となる。<素問六節蔵象論>「肺は気のもと魄の処なり。」

六節藏象論篇 第九 第八節 語句の意味 1-3

 

六節藏象論篇 第九 第八節 語句の意味 2-3

魄が人間の死とともに消えてなくなるに対し、魂は人の死後に於ても空中に浮游(浮遊?)して存在するものと考えられている。鍼灸医学大系

 

意=<霊枢本神篇>「心に憶する所あるを意という」

<霊枢本神篇>「脾憂愁して解せざれば意を傷つく。意傷つけば悗乱し、四肢挙らず、毛悴して色夭し春に死す。」

意=イ。心。志。思い。ハカる。意味。オモう→思。オモう。考えてみると。

憶=オク。オモう→思。憶念。オボえる→覚。記憶する。忘れない。オモい。

 

志=<霊枢本神篇>「意の存するところを志という。」<霊枢本神篇>「おおいに怒りて止まざれば志を傷る。志傷らるれば則ちよくその前言を忘る。腰脊は俯仰できず、毛は悴し色夭す、死季夏にあり。」

志=シ。ココロザシ。心の向かうところ。考え。目的。親切。ものを贈る気持。望み。感情。ココロザす。めざす。志望する。シルす=記。心に覚えている。書きしるす。記録。イギリスの貨幣シリングのあて字。

 

漢方用語大辞典、明解漢和辞典

 

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