衛分=えぶん。
温熱病の初期の段階である。
臨床上では発熱・微悪風寒・頭痛肢痠、あるいは身痛・無汗・少汗・口微渇・苔薄白・脈浮数・鼻塞・咳嗽などがあらわれ、発熱・悪風寒をその特徴とする。
衛には外を防衛するの意味があり、体表を衛分といい、内で肺気と合し(肺は皮毛を主る)皮膚を温養し、体調を調節し、外邪を防禦する機能がある。
もし邪気が体表に侵入し、しかも衛気が正常な機能を失っていると衛分証候をあらわす、これを「邪、衛分を犯す」という。漢方用語大辞典
衛分証=えぶんしょう。
温熱の邪が肌表を侵犯し、肺衛の機能が失調して出現する病証を指す。
(『温熱論』)症状としては、発熱・微かな悪風や悪寒・舌辺や舌尖の紅赤・脈浮数有力がみられ、さらに頭痛・口は乾燥し微かに渇く・咳嗽・咽喉腫痛などを伴う。
多くは温熱病の初期にみられ表熱証をなし、軽症に属する。治法は辛涼解表、処方は銀翹散クラシエ薬品 銀翹散 ぎんぎょうさんなどを用いる。中医基本用語辞典
銀翹散
- 「銀翹散[ギンギョウサン]エキス顆粒Aクラシエ」は、漢方の古典といわれる中国の医書『温病条弁[ウンビョウジョウベン]』に収載されている「銀翹散」という薬方を基本に創られた処方です。
- かぜによるのどの痛みや頭痛・せきなどの症状に効果があります。
成分
成人1日の服用量3包(1包2.3g)中
銀翹散エキス粉末・・・5,900mg
〔キンギンカ・レンギョウ各4.26g、ハッカ・キキョウ・カンゾウ各2.556g、タンチクヨウ・ケイガイ各1.704g、タンズシ・ゴボウシ各2.136g、レイヨウカク0.132gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ケイ酸Alを含有する。
効能
かぜによるのどの痛み・口(のど)の渇き・せき・頭痛
用法・用量
1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1包
15才未満7才以上・・・1/2包
7才未満5才以上・・・1/4包
5才未満・・・服用しないこと
価格
30日分 90包 15,660円
15日分 45包 7,830円
14日分 42包 7,310円
10日分 30包 5,220円
7日分 21包 3,915円
3日分 9包 1,800円
1包 200円