おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』
現代医療の誤りを正す
第1章 漢方薬はなぜ効くか
生命は「土と水と空気」から生まれた
p44同型の病人は同じ薬を飲まされる薬剤レディメード時代!
人間の病気は、その原因から、気・血・水の七つのパターンに分けられると述べましたが、こんどは病人の側、病気そのものの状態からみた場合に、「陰陽虚実」の六つのパターンがあります。原因(気・血・水)と結果(陰陽虚実)の関係と理解してください。
では、いったい「陰陽虚実」とはどういうことか。
漢方の世界ではよく「調整」とか「中和」という言葉を用います。
心臓が高ぶっている人は高ぶりを「調整」する、血液が結滞している人は結滞を「中和」する――というように。
ですが、この人間の体の変調を調整するのは薬なのです。
病人の体は複雑で、いちようではありません。
熱の高い人もいれば、低い人もいます。
血圧の高い人もいれば、低い人もいます。
太っている人、痩せている人と、それぞれに違いがあります。
熱の高い人が体を温める薬を飲んだり、血圧の低い人が血圧を下げる薬を飲んだらたいへんです。
そこで、病人の主体を病状から「陰陽虚実」というパターンに分けるのです。
「陰」は、熱の低い人で、冷たく、血圧が低く、痩せている陰的なタイプをいいます。
「陽」は、熱の高い人で、血圧も高く、太っている人、総じて陽的なタイプの人です。
「虚」は、病気に対して気分が減退して、抵抗力がない状態でオーバーワークになっていることをいいます。
「実」は、まだ気分も抵抗力も旺盛な状態をいいます。
陰陽と虚実では、比較する状態が違ってきます。
陰のタイプの人にも虚と実の両方があるし、陽のタイプの人にも、それぞれ虚と実の状態があります。
たとえば、熱が高いけれど気力がある人、熱がないのにへとへとになっている人――前者を陽実証といい、後者を陰虚証といって分けているのです。
だが、「陰陽虚実」は、大きくいえば陰病か陽病か――という二つに分かれ、熱があるかないか――ということになるのです。
これに、病気が体のどこにあるのか、すなわち病位がわかれば病気の全体像がはっきりわかることになるのです。
その病位を、漢方では「表」と「裏」、そして「中」に分けています。
「中」というのは漢方では半表半裏といいます。
まず「表」とは、体の表面で見えるところを言います。
「裏」というのは、口から肛門までの消化器官をいい、「半表半裏」とは体内にある心臓、肝臓など内臓のことをいいます。
消化器の腸が痛い場合、熱があるかないか、肝臓が悪い場合、炎症を起こし熱があるかないか――は病気を診断するうえで、重要な問題なのです。
病位がわかれば、それが陰病か、陽病か、という二つに分けられます。
病位は、表・裏・半表半裏の三ヵ所ですから、陰陽と病位とで六つの病気のパターンが判明します。
陰病で、風邪をひき、熱はないが寒くてぶるぶるしている表の病気は少陰病。
夏にかかりやすい、冷えて下痢をする裏の場合は太陰病。
半表半裏の、内臓が冷えて機能が減衰し、余命数日という状態は厥陰病といいます。
陽病では表で、風邪をひき、高熱の病を太陽病、裏の腹痛・便秘などは陽明病といい、また、半表半裏(内臓)の肝炎、肺炎、結核などの臓に熱が出ているような病を少陽病といっているのです。
漢方で、陰陽虚実とか、病位で表・裏・半表半裏――などと細分化しているのは、病気の状態に応じてぴったりの投薬効果をあげることにあるのです。
昨今、病院でも町なかの薬局でも、薬はレディメード時代。病名さえ決まれば、どんなタイプの人でも同じ薬を飲まされます。
しかし、漢方では、この三陽三陰のパターンに分類することによって、オーダーメードの仮縫い衣装と同じく、一人一人の患者の病状に応じて投薬するようにしています。
これが漢方薬と化学合成した新薬との考え方の大きな違いなのです。
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