おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 五蔵生成篇 第十 第五節
夫脈之小大滑濇浮沈可以指別。五藏之象可以類推。五藏相音可以意識。五色微診可以目察。能合脈色可以萬全。赤脈之至也、喘而堅。診曰。有積氣在中。時害於食。名曰心痹。得之外疾。思慮而心虚。故邪從之。白脈之至也、喘而浮。上虚下實。驚有積氣在胸中。喘而虚。名曰肺痹。寒熱。得之醉而使内也。青脈之至也、長而左右彈。有積氣在心下支胠。名曰肝痹。得之寒濕。與疝同法。腰痛足清頭痛。黄脈之至也、大而虚。有積氣在腹中。有厥氣。名曰厥疝。女子同法。得之疾使四支汗出當風。脈之至也、上堅而大。有積氣在小腹與陰。名曰腎痹。得之沐浴清水而臥。凡相五色之奇脈、面黄目青、面黄目赤、面黄目白、面黄目者、皆不死也。面青目赤、面赤目白、面青目、面目白、面赤目青、皆死也。
語句の意味 1-6
滑=脈象の一つ。脈の往来がなめらかで、指には円滑に応じ、円珠が盆の中でころがり回るような状態である。
痰飲・食滞・実熱など、また妊娠しているときにもあらわれる。
=滑脈は脈の去来がとても滑らかに連続して拍動しているものをいう。
一粒の丸い玉が指の下で転がっているように感じられることから、「珠が盆を走るが如し」といわれている。
滑脈は邪気内盛により生じるものが多い。
例えば痰飲停留・食傷気滞・瘀血蓄積・嘔吐気滞などの証には、すべて滑らかな脈象がみられる。
また妊娠期にも滑脈がよくみられるが、これは気血が充実し調和している正常な脈象であり、病脈ではない。
このほかに、滑にして穏やかで有力な脈も、正常な脈象である。
濇=渋に同じ。濇脈・脈象の一つ。脈が難渋であるもの。血虚や精が損傷されているもの、また気滞、寒湿の証にあらわれる。
渋脈=濇脈ともいう。脈象の一つ。
脈の去来がなめらかでなく、ちょうど小刀で竹をけずるようなぎこちなさがあるもの。
この脈は、血が少なくて精を傷り、津液が虧損されたことを、あるいは気滞血瘀の病証をあらわす。
貧血・心機能不全などの病証にみられる。≪経脈≫「渋脈は細にして遅、往来し難く、且つ散じ、或は一止してまた来たる。」
渋脈=脈象の一つ。渋脈と滑脈とは相対する脈である。
渋脈の去来は滑らかでなく、しかも脈来は細小で短であり、指下にはナイフで竹を削るような感覚を触れるものをいう。
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