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八味地黄丸とは 粉末にして蜂蜜で丸薬にします 別名は崔氏腎気丸・八味丸・附子八味丸・八味腎気丸・八味地黄丸・金匱腎気丸・桂附八味丸・桂附地黄丸。

2021-10-20 12:32:34 | 日記

昌栄薬品

八味地黄丸とは

金匱要略・婦人雑病脈證并治より

 崔氏八味丸方 乾地黄八兩 山茱萸 薯蕷各四兩 澤瀉 茯苓 牡丹皮各三兩 桂枝 附子炮各一兩

 右八味、末之、煉蜜和丸梧子大、酒下十五丸、日再服。

右の八味之を末となし煉蜜に和して梧子大に丸し酒にて十五丸を下す日に再び服す。

 

八味丸を服用し、胃もたれを起こすのは地黄で胃が冷やされもたれるようになり、防止するために酒にて服用する。

煎じても、抽出出来ない生薬が含まれるため、粉末にして蜂蜜で丸薬にしてあります。

 

腎気丸(じんきがん) 漢方医学大辞典 

㊀別名は崔氏腎気丸・八味丸・附子八味丸・八味腎気丸・八味地黄丸・金匱腎気丸・桂附八味丸・桂附地黄丸。「金匱要略・婦人雑病脈証並治」の方。乾地黄8両、山薬・山茱萸各4両、沢潟・茯苓・牡丹皮各3両、桂枝・炮附子各1両。末とし、煉蜜で梧桐子大の丸にする。毎回15~25丸を、酒で日に2回服用する。温補腎陽の効能を有する。腎陽不足による腰酸脚軟、下半身に冷感があり、少腹拘急、小便不利、或いは逆に小便多く、脈虚弱、及び脚気、痰飲、消渇、転胞等の症を治す。近代では、慢性腎炎、糖尿病、及び性機能衰弱等の腎陽不足に属する者の治療にも用いる。方剤中の地黄・山茱萸は補益腎陰をして精気を摂取し、山薬・茯苓は健脾滲湿をし、沢潟は腎中の水邪を泄し、牡丹皮は肝胆の相火を清め、桂・附は命門の真火を温補し、火を導いて源に帰す。「太平恵民和剤局方」にも本方剤が記載されているが、桂枝の代わりに肉桂を用いる。

㊁「備急千金要方」巻十九の方。

①略。

②桂心4両、乾地黄1斤、沢潟・山薬・茯苓各8両、牡丹皮6両、半夏2両。末とし、煉蜜で梧桐子大の丸剤とする。毎回10丸を酒で日に3回服用する。腎気不足、形体が日増しに羸痩し、少気、耳聾眼闇(じろうがんあん)の者を治す。

㊂「脈因症治」上巻の方。略。

 

腰酸(ようさん)=腰痠(ようさん)と同じ?

腰痠=腰部にけだるいような痛いような不快な感じがある症状

脚軟=痿厥の別名。

痿厥=手足が萎え力が入らず冷える病状。

少腹拘急=腹直筋が臍より下から恥骨にかけて拘攣・緊張しているもの

脚気=脚部の病気で浮腫を伴う湿脚気と伴わない乾脚気があり、緩風、脚弱ともいう

痰飲=四飲(痰飲・懸飲・支飲・溢飲)の一つで、胃内に体液が溜まって(胃内停水)圧したりすると音が出る(振水音)ような状態

消渇(しょうかち)=多飲多食するが痩せて尿が多く糖が出るなどの症状を特徴とする病証、または多飲多尿を主症とする疾病

転胞=臍下の急痛を伴って小便不通となる病証、転脬(てんふ)、胞転ともいう。新東洋医学辞書 妊娠中にも用いる。

相火=君火と共に生命活動を推動する源

命門=腎の右をさす

真火=腎陽の別称

腎陽=腎の陽気(陽気=生体が持つ生命力)、元陽・真陽・真火・命門の火・先天の火ともいう

温補=感冒の回復期などに体を温め附子剤などを用いる治療法

肉桂=生薬、桂枝、桂心、菌桂、牡桂ともいう。咳止めによい

桂枝=生薬、クスノキ科ケイの樹皮とコルク層を除去した若枝

羸痩=やせ。標準体重から10%以上やせている場合

少気=呼吸が微弱で息切れし、言葉に力がないこと

耳聾=聴力障害がある病証で、耳閉、聾聵(ろうがい)ともいう

闇=アン、やみ、くら・い

 

東洋薬行 八味地黄丸 はちみじおうがん

【効能・効果】

体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、軽い尿漏れ

810丸 5940円