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わかりやすい漢方薬東洋の霊薬〝静神丸=養養〟ゴマ油というと食用油として売られているゴマ油を思いうかべますサラダ油調合だの純正だのとレッテルに書いてありますがその中味は大変インチキなものが多いのです

2021-04-05 09:35:23 | 日記

昌栄薬品

渡辺武著 わかりやすい漢方薬

第三章 漢方薬は何に効くか

3 コレステロールがたまらぬ法

p183東洋の霊薬〝静神丸=現代の養養〟

 ゴマ油というと、食用油として売られているゴマ油を思いうかべます。

サラダ油調合だの純正だのと、レッテルに書いてありますが、その中味は大変インチキなものが多いのです。

他の植物油にゴマ油を少し混入して、ゴマ油の香りをつけて、堂々と「ゴマ油」と銘うっているのもあるのですから、「ゴマカス」という言葉がゴマから生まれるのは当然です。

なにしろ、市販のゴマ油は香りの高いゴマ油ほどニセ物であったというから、ニセゴマ油づくりも手が込んでいます。

 いや、ゴマ油だけではありません。

ゴマには黒ゴマと白ゴマがあります。自然な黒ゴマは真黒にはそろわないものだし、白ゴマはいくぶん茶色がかっているものです。

世間では黒ゴマは真黒がいいとか、白ゴマは真白が上等などと、見ばえばかりで判断していますが、真黒なゴマは染料で染めたものであり、真白なゴマは苛性ソーダで漂白したものなのです。

化学染料は皮膚ガンのもとになりますし、苛性ソーダは胃壁まで溶かしてしまいます。

せっかくの自然食品も、ゴマカシがここまでくると、公害食品という情けない日本の失われた時代の話と化してしまいます。

 漢方では、自然にとれるゴマやゴマ油は、コレステロールや高血圧を防ぐ薬剤として、食用として利用されてきました。

中国では昔から、ゴマ油は食用油として欠かせないものであり、中華料理にはどの料理にも使われています。

それは、ゴマ油には紅花に含まれているリノール酸が五〇%以上含まれていて、その上、レシチンといわれる脂肪を溶かすアミノ酸も多くあるので、食べた肉の脂肪を肝臓で完全に分解吸収できるようになっているからです。

 すでに唐時代に『静神丸』という、ゴマと蜂ミツを混ぜて、水分をとって団子に丸めた薬用食物がありました。

この団子はヘドロが出ないばかりか、完全に吸収されて飢餓感を救う薬。

団子一個で一週間ぐらい籠城できるといわれます。

静神丸だけで、植物性脂肪を食べて、脂肪に溶ける栄養と蛋白質と、水に溶ける栄養を全部とっていることになるのです。

面壁九年をじっと坐っているダルマさんは、この静神丸をかじって生きていたといわれています。

日本の戦国時代、忍者たちはもっぱらこの静神丸を携行食として常用していたのです。

 静神丸の蜂ミツとゴマの栄養成分には、水に溶ける栄養と脂肪に溶ける栄養、つまり、肝臓に必要な成分が全部入っています。

わかっているだけでも、ビタミンからアミノ酸まで六十七、八種類の成分からできていて、これが人間の皮膚をつくり、肝臓の栄養になっているわけです。

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知られざる「養養」の意外な歴史

ゴマ・ハチミツ・ハトムギから作られた養養のルーツは「静神丸」です。

栄養価と保存性にすぐれた静神丸は、古代中国ではダルマ禅師や弘法大師が修行時の常食として、また日本では忍者が携帯食糧として用いたので、別名「忍者ダンゴ」とも呼ばれています。

ダルマさんは静神丸だけで9年間

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