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めまい、ふらつき-④・・・方剤解説・・・

2015-07-27 10:31:42 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

クラシエ薬品推進会資料より

めまい、ふらつき-④

・・・方剤解説・・・

苓桂朮甘湯は古典である<傷寒論・しょうかんろん>(金匱要略・きんきようりゃく)という書物に記載されています。

【組成】

茯 苓(甘・平):水剤

白 朮(苦・温):水剤

甘 草(甘・平):脾胃剤

桂 枝(辛・温):気剤

【効能】

体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏

【解説】

 苓桂朮甘湯は、療方調流の原方とも考えられる処方で、飲んだ水分が胃部に停滞していることを目標としますが、療方調流程の水滞が激しくないので、口渇、尿量の著しい減少、嘔吐、下痢などの症状はみられません。

 茯苓と朮が胃部の停水を尿として出さしめ、桂枝は胃部の停水が原因で生じてくる気の上衝すなわちめまいや、動悸、息切れ、頭重、頭痛等を取り去り、甘草は桂枝、茯苓、朮の役割を助けます。

 苓桂朮甘湯は胃内停水(水分の代謝障害により胃内に停留すること)の為、胃の元気の衰えを目標とするためいわゆる虚証に用い、神経性疾患、神経衰弱、ヒステリー、心悸亢進、めまい、眼疾患(涙目が多い)、腎疾患などに応用されます。

 

【このような人に】

・回転性のめまいに。

・神経症、神経過敏を伴うめまいに。

・たちくらみとめまいに。

 

日中医薬研究会苓桂朮甘湯のレーダーグラフ

 

 

   気剤

 血剤 

   水剤

 脾胃剤

  温剤

寒剤

   証の数

     1

    0

      2

      1

     2

    0

   百分率

 25.0%

 

 0.0%

   50.0%

  25.0%

  40.0%

 0.0%

気剤といって気に働く生薬が25%

水剤が50%

脾胃剤が25%

薬性は温剤が40%と少し温めて水を取り除く処方です。

 

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240包10,000円

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