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黄帝内経素問 腹中論篇 第四十 第二節 語句の意味

2014-07-11 07:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 腹中論篇 第四十

第二節

 帝曰。有病。胸脅支滿者、妨於食、病至則先聞醒臊臭、出清液。先唾血、四支清、目眩、時時前後血、病名爲何。何以得之。

 岐伯曰。病名血枯。此得之年少時、有所大脱血、若醉入房中、氣竭肝傷。故月事衰少不來也。

 帝曰。治之柰何。復以何術。

 岐伯曰。以四烏鰂骨、一藘茹、二物并合之、丸以雀卵、大如小豆。以五丸爲後飯。飲以鮑魚汁、利腸中及傷肝也。

 

語句の意味

 

胸脅支滿=胸脇支満・きょうきょうしまん。胆火が胸膈部に鬱結して起こる腹壁筋の緊張亢進の病証で、胸脇苦満、胸脇満ともいう。新・東洋医学辞書13

胸脇支満=きょうきょうしまん。①肋骨弓下部が膨満することで、心下逆満と同じく、下方より上方に向って衝きあげ満するもの。②胸脇苦満(きょうきょうくまん)に同じ。

 

胸脇苦満=きょうきょうくまん。証名。

胸脇部が悶満してすっきりしない状態をさす。

胸脇支満(<霊枢経脈>)、胸脇満(<素問刺熱論>)は胸脇苦満と同義。

胸から悸肋下にかけて充満した状態があって、この部を按圧すると、抵抗と圧痛を訴える状態をいい、柴胡剤を用いる大切な目標である。

これは肝胆経の気が失調し、胆火が胸膈に鬱結しておこる。

<傷寒論太陽病>「傷寒五六日、中風、往来寒熱、胸脇苦満、黙黙として飲食を欲せず・・・小柴胡湯之を主る。」

 

妨=ボウ。サマタげる。じゃまをする。サマタげ。じゃま。

鍼灸医学体系(語句の解)

・・・。 そこで本文の「食するを妨げ」とは、食べることをじゃますることである。従って食欲不振とか食欲がないというのではなくて、食べようと思うても俗にいう「のどを通らぬこと」である。

 

至=シ。イタる。とどく。及ぶ。行きつく。到着。ゆきわたる。・・・するようになる。くる。こちらにくる。集まる。うる。イタり。結果。きわみ。極点。イタって。きわめて。非常に。この上なく。→夏至または→冬至。至日。大きい。善い。あたる。

 

病至 鍼灸医学体系(語句の解)

*病至る 「発作が起る」というのとはちょっと異る。胸脇支満は痛みのように発作的に来る病気ではない。「そういう状態になる」ということ。

 

聞=ブン。モン。キく。音を耳に感じる。きいて知る。聞知。教えを受ける。たずねる。問う。においをかぐ。聞香。キこえる。耳にはいる。広く伝わる。わけがわかる。キこえ。聞こえること。評判。うわさ。風聞。キかせる。申し上げる。上聞。

 

醒=セイ。ナマグサい。アブラ。生肉。魚の臭気。けがれ。きたないもの。

醒臊=セイソウ。なまぐさい。けがらわしい。

 

鍼灸医学体系(語句の解)

*清液を出す 所謂「ミズバナ」を出すこと。

東洋学術出版社素問【注釈】

清液を出だす―口に清水がたまることをいう。

 漢方用語大辞典ではミズバナ

目眩

目眩=目がかすんで頭がくらくらすること、眩暈(げんうん)・頭眩に同じ。

目眩=もくげん。眩暈、めまいのこと。

<金匱痰飲欬嗽病>「心下に痰あり、胸脇支満し目眩するは、苓桂朮甘湯之を主る。」心下有痰飮、胸脇支満、目眩、苓桂朮甘湯主之。

心下に痰飲有り、胸脅支満し、目眩するは苓桂朮甘湯之れを主どる。

<傷寒論少陽病>「少陽の病たる口苦咽乾目弦する也。」

 

前後=ぜんご。大小便のこと。<霊枢邪気蔵府病形篇>「前後を得ず。」

前後血=ぜんごけつ。大小便ともに出血すること。<素問腹中論>「時時前後血す。」

 

血枯=血液の枯渇。新・東洋医学辞書13

血枯=病名。主な症状は、胸脇が膨満し、甚だしいものは飲食できず、発病時に生ぐさい臭気を感じ、うすい鼻水を流す、唾血、四肢の冷え、目眩、しばしば大小便に出血する。

病因は主に二つあり、一つは少年時の大出血症、二つは酒色の過度で、肝腎の精血を傷ったもの、婦人においては月経量の減少あるいは閉経が見られる。

<素問腹中論>「病あり、胸脇支満する者にして食するを妨げ、病至るときは則ち先ず醒臊の臭を聞き清液を出し、(カッコ内抜け落ち。先づ血を唾し、四支清え、目眩み、)時に前後血す。」「(病は)血枯と名づく。此れ年少時に大いに脱血する所あり、若しくは酔って房中に入り、気竭し肝を傷りて之を得る。故に月事衰少して来たらず。」

②大出血後の血液不足によっておこる疾患をさす。

 

房事=ぼうじ。男女の交接をいう。<素問上古天真論>第四節 養生2-3 参照。

『房事』って何

黄帝内経素問 上古天真論篇 第一 第四節 養生2-3

 

月事=げつじ。月経(げっけい)に同じ。<素問上古天真論>「月事時をもって下り、婦人天癸匝月に至るをいうなり。」上古天真論篇 第一 第六節-女 十四歳

 

烏鰂骨=うそくこつ。生薬、コウイカ科のコウイカなどの貝殻(甲骨)を乾燥させたもの。海螵蛸(かいひょうしょう)ともいう。新・東洋医学辞書13

 

藘茹=りょじょ。

鍼灸医学体系(語句の解)

藘茹 藘茹とはつまり「あかね」草(茜草)のことである。・・・・・アザミ・・・

東洋学術出版社素問【注釈】

③藘茹―茜草のこと。『本草綱目』に「経脈を通じ、血をいきいきさせ、血を行(めぐ)らす」とある。

 

後飯=こうはん。服薬方法。先に薬を服用して、後に飯を食べること。一説には飯の後に薬を服用することをいう。<素問腹中論>「五丸を以て後飯と為す。」

 

鮑魚=ほうぎょ。塩づけの魚やひもの。あわび。

 

利=り。①下痢、泄瀉のこと。②帯下のこと。③とおす。④調和する。⑤よい。よくする。⑥なめらか。⑦益する。

 

漢方用語大辞典、明解漢和辞典、鍼灸医学体系、東洋学術出版社素問、新・東洋医学辞書13

 

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