ロッド・サーリング/矢野浩三郎・村松潔訳 1986年 文春文庫
前にあげた『ミステリーゾーン』といっしょに去年10月に買い求めた古本、読んだのはごく最近。
おそらくはテレビドラマ(トワイライトゾーン)の脚本が先にあって、そのノベライゼーションなんだが、ドラマは全部みたはずなんだけど、どれもよくおぼえちゃいない。
こんなのどういうふうに映像作品にしてたんだろとしばしば思ってしまうので、このあとヒマなときにダビング保存したはずのDVD探して観てみるしかないかなと。
収録作は以下のとおり。(後ろにつけたカギカッコは参考までにテレビドラマ版タイトル)
真夜中の太陽 The Midnight Sun 「狂った太陽」
地球が説明のつかない原因から軌道をはずれ次第に太陽に接近していく状態、暑さからアメリカの人々もとりあえず北へ逃げ出していき、ノーマの住むアパートにはあとは家主のブロンソン夫人しか残っていなかった。
免除条項 Escape Clause 「良心を売った男」
44歳のウォルター・ビーデカーは病気や死を異常に恐れていて、本人は病気だと言い張るが医者は何の問題もないというノイローゼのような状態。人の寿命が短いなんてけしからんと独りつぶやいていると、悪魔がやってきて魂をくれるなら不死にしてやると言い出す。
魔法の砂 Dust 「縄」
ピーター・サイクスはなんでも扱う行商人、南西部の小さな村にやってきた日は、馬車の酔っ払い運転で女の子を死なせてしまったメキシコ人の若者の死刑執行日だった、サイクスは若者の父親に魔法の砂だといって砂を売りつける。
奇跡の左腕ケイシー The Mighty Casey 「鉄腕ケーシー」
メジャー球団ブルックリン・ドジャースは長年成績不振で、入団テストにもたいしたテスト生は集まらなかった。そこへスティルマン博士という人物が、ケイシーというがっしりしたサウスポーをつれてきたが、ケイシーは博士が組み立てたロボットだという。
核シェルター The Shelter 「生と死の世界」
ある夏の夜にビル・ストクトン医師の家には、町の人が集まりストクトン医師の不意打ち誕生日パーティーを開いていた。ラジオのアナウンサーが、合衆国大統領が遠距離早期警戒網で未確認飛行物体をレーダーにとらえたと声明を発表、シェルターのある家庭はそこに避難しろと言い出した、ストクトン医師は以前から自宅にシェルターを建設していたが、町の他の人々はシェルターなど持っていなかった。
ランス・マグルーとの対決 Showdown with Rance McGrew 「西部劇作法」
ランス・マグルーは西部劇の主役俳優で、撮影には遅刻してくるわ脚本にケチつけて自分のやりたいようにしかやらないわ小道具には文句つけて自分の趣味のものしか使わないわのわがままな男だったが、撮影中にランスがふと気づくと、セットも周りの人物の様子も変わっていてタイムスリップしたようだった。
リップ・ヴァン・ウィンクルの犯罪 The Rip Van Winkle Caper 「砂の上の宝」
四人組の男が砂漠を走る列車の線路を爆破し脱線転覆させて200万ドルの金の延べ棒を強奪した。リーダー格の男ファーウェルは化学と物理学の博士号をもっていて、彼の計画は金を奪ったあと洞窟に隠して自分たちは長期間仮死状態になって事件のことなど誰もが忘れている未来に目覚めるというものだった。
真実のみ The Whole Truth 「因縁も売り物です」
ハーヴィ・ヘニカットは中古車販売業者だったが、色彩豊かで想像力に富む独特な魅力の嘘を吹きまくることで、ろくに動かない車でも相手をだまして売りつけてしまう類まれな手腕をもっていた。ある日、銀髪の老人が古いA型フォードを売りにきたので安値で買い叩いたはいいが、老人は引き渡しが済んだところで「断わっておかなければならないことがひとつある、あの車は呪われているんだ」と言った。
フライト33 時間の旅 The Odyssey of Flight 33 「33号機の漂流」
1961年の六月のある午後にロンドンからニューヨークに向かっていた大西洋横断ジェット定期便は高度3万5千フィートを飛行中に異変に見舞われた、計器は異常な加速を示していたしどこの空港とも無線連絡がとれなくなった、ニューヨーク上空に到着するとマンハッタン島はたしかに見えるがそこにニューヨークの都市の姿はなかった。
孤独な男 The Lonely 「星に流された男」
殺人を犯したジェームズ・コリーは情状酌量の余地が認められて死刑にはならなかったが砂に覆われた小惑星への35年の流刑にされていた。訪れるものは年に四回の補給宇宙船だけでそれも着陸から離陸まで平均12分間の滞在時間だった。
柔和な人のクリスマス Night of the Meek 「弱き者の聖夜」
クリスマスに百貨店のおもちゃ売り場でサンタクロース役の仕事をしていたヘンリー・コーウィンは夕方の休憩時間中に近くの酒場で飲んだくれていたためクビにされてしまった。吹きつける雪のなか自分の住んでいるブロックの路地に踏み込んだとき、ソリの鈴のような奇妙な音を聞いたあと、なんでも取り出せる麻袋を手に入れた。
前にあげた『ミステリーゾーン』といっしょに去年10月に買い求めた古本、読んだのはごく最近。
おそらくはテレビドラマ(トワイライトゾーン)の脚本が先にあって、そのノベライゼーションなんだが、ドラマは全部みたはずなんだけど、どれもよくおぼえちゃいない。
こんなのどういうふうに映像作品にしてたんだろとしばしば思ってしまうので、このあとヒマなときにダビング保存したはずのDVD探して観てみるしかないかなと。
収録作は以下のとおり。(後ろにつけたカギカッコは参考までにテレビドラマ版タイトル)
真夜中の太陽 The Midnight Sun 「狂った太陽」
地球が説明のつかない原因から軌道をはずれ次第に太陽に接近していく状態、暑さからアメリカの人々もとりあえず北へ逃げ出していき、ノーマの住むアパートにはあとは家主のブロンソン夫人しか残っていなかった。
免除条項 Escape Clause 「良心を売った男」
44歳のウォルター・ビーデカーは病気や死を異常に恐れていて、本人は病気だと言い張るが医者は何の問題もないというノイローゼのような状態。人の寿命が短いなんてけしからんと独りつぶやいていると、悪魔がやってきて魂をくれるなら不死にしてやると言い出す。
魔法の砂 Dust 「縄」
ピーター・サイクスはなんでも扱う行商人、南西部の小さな村にやってきた日は、馬車の酔っ払い運転で女の子を死なせてしまったメキシコ人の若者の死刑執行日だった、サイクスは若者の父親に魔法の砂だといって砂を売りつける。
奇跡の左腕ケイシー The Mighty Casey 「鉄腕ケーシー」
メジャー球団ブルックリン・ドジャースは長年成績不振で、入団テストにもたいしたテスト生は集まらなかった。そこへスティルマン博士という人物が、ケイシーというがっしりしたサウスポーをつれてきたが、ケイシーは博士が組み立てたロボットだという。
核シェルター The Shelter 「生と死の世界」
ある夏の夜にビル・ストクトン医師の家には、町の人が集まりストクトン医師の不意打ち誕生日パーティーを開いていた。ラジオのアナウンサーが、合衆国大統領が遠距離早期警戒網で未確認飛行物体をレーダーにとらえたと声明を発表、シェルターのある家庭はそこに避難しろと言い出した、ストクトン医師は以前から自宅にシェルターを建設していたが、町の他の人々はシェルターなど持っていなかった。
ランス・マグルーとの対決 Showdown with Rance McGrew 「西部劇作法」
ランス・マグルーは西部劇の主役俳優で、撮影には遅刻してくるわ脚本にケチつけて自分のやりたいようにしかやらないわ小道具には文句つけて自分の趣味のものしか使わないわのわがままな男だったが、撮影中にランスがふと気づくと、セットも周りの人物の様子も変わっていてタイムスリップしたようだった。
リップ・ヴァン・ウィンクルの犯罪 The Rip Van Winkle Caper 「砂の上の宝」
四人組の男が砂漠を走る列車の線路を爆破し脱線転覆させて200万ドルの金の延べ棒を強奪した。リーダー格の男ファーウェルは化学と物理学の博士号をもっていて、彼の計画は金を奪ったあと洞窟に隠して自分たちは長期間仮死状態になって事件のことなど誰もが忘れている未来に目覚めるというものだった。
真実のみ The Whole Truth 「因縁も売り物です」
ハーヴィ・ヘニカットは中古車販売業者だったが、色彩豊かで想像力に富む独特な魅力の嘘を吹きまくることで、ろくに動かない車でも相手をだまして売りつけてしまう類まれな手腕をもっていた。ある日、銀髪の老人が古いA型フォードを売りにきたので安値で買い叩いたはいいが、老人は引き渡しが済んだところで「断わっておかなければならないことがひとつある、あの車は呪われているんだ」と言った。
フライト33 時間の旅 The Odyssey of Flight 33 「33号機の漂流」
1961年の六月のある午後にロンドンからニューヨークに向かっていた大西洋横断ジェット定期便は高度3万5千フィートを飛行中に異変に見舞われた、計器は異常な加速を示していたしどこの空港とも無線連絡がとれなくなった、ニューヨーク上空に到着するとマンハッタン島はたしかに見えるがそこにニューヨークの都市の姿はなかった。
孤独な男 The Lonely 「星に流された男」
殺人を犯したジェームズ・コリーは情状酌量の余地が認められて死刑にはならなかったが砂に覆われた小惑星への35年の流刑にされていた。訪れるものは年に四回の補給宇宙船だけでそれも着陸から離陸まで平均12分間の滞在時間だった。
柔和な人のクリスマス Night of the Meek 「弱き者の聖夜」
クリスマスに百貨店のおもちゃ売り場でサンタクロース役の仕事をしていたヘンリー・コーウィンは夕方の休憩時間中に近くの酒場で飲んだくれていたためクビにされてしまった。吹きつける雪のなか自分の住んでいるブロックの路地に踏み込んだとき、ソリの鈴のような奇妙な音を聞いたあと、なんでも取り出せる麻袋を手に入れた。