村上春樹 二〇二〇年六月 マガジンハウス
サブタイトルは「僕の愛したTシャツたち」。
最近出た村上春樹さんのエッセイ集、書店でみつけて、なーんだ小説ぢゃないのかとも思ったが、きっとおもしろいだろうと読んでみることにした。
もとは『ポパイ』で2018年から連載していたものらしい。
タイトルのとおり、表紙の写真のとおり、なかみは村上さんの持ってるTシャツについて。
背の低いちょっと変わったサイズの本で、各章とも、だいたい文章が4ページ、1ページにひとつの大きなTシャツの写真が4ページくらいのつくりなんで、サクサクしてる。
毎回、Tシャツの絵柄の似たものを集めて語るという形なので、タイトルをみればだいたいテーマはわかる。
ひとつだけ「意味不明だけど」っていうタイトルが謎のようだけど、これは絵やちゃんとした文ぢゃなくて、意味わからない文字だけが印刷してあるTシャツ集。
「DMND」、「ENCOUNTER」、「ACCELERATE」、「SQUAD」って4枚、アメリカの中古屋で手に入れたものらしい。
たしかにこういうのって、なんのことか知らないで平気な顔で着て人前に出てたとして、もしウラのヤバい意味とかあったら恥ずかしいって危険性もあるので、私なんかは買うのをためらう。
一読したなかで、いいなあと思ったのは、スペインの出版社が販促でつくったという「KEEP CALM AND READ MURAKAMI」って文字と、猫が本みてるシルエットのやつ。
村上主義者としては(実際に着て外にでるかどうかはおいといて)ぜひ一着ほしい。
コンテンツは以下のとおり、最終章はインタビュー。
まえがき つい集まってしまうものたち
夏はサーフィン
ハンバーガーとケチャップ
ウィスキー
気を落ち着けて、ムラカミを読もう
レコード屋は楽しい
動物はかわいいけどむずかしい
意味不明だけど
スプリングスティーンとブライアン
フォルクスワーゲンは偉いかも
冷えたビールのことをつい考えてしまう
本はいかが?
街のサンドイッチマン
トカゲと亀
大学のTシャツ
空を飛ぶこと
スーパー・ヒーロー
熊関係
ビール関係
つい集まってしまったTシャツの話と、まだまだ掲載しきれなかったTシャツたち。
どうでもいいけど、そういやあ私の持ってるTシャツについては前に書いた。→「Tシャツ」(2010年5月)
その記事に載せ忘れたもので、もったいなくて着れないのが、このセット。
2003年阪神タイガースリーグ優勝のときのもの。
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