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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

RUDE BOY

2012-08-22 18:06:47 | 岡崎京子
岡崎京子 2012年7月 宝島社
副題は「岡崎京子未収録長編」って、そのまんま。
「ヘルタースケルター」の映画化によって、書店で岡崎京子コーナーみたいな並べ方を作ってくれてるとこもあって、なんでも便乗ってのは品がないなあとは思うものの、ファンとしてはまずまず喜ばしい。
私はコレクターではないので、版を変えただけのものを改めて買ったりはしないけど。
で、これ、帯にいわく「今世紀最大の発掘作品集」だって。
うーん、出してくるのはいいけれど、いままで単行本にしてないってことは、ヲカザキさん満足してないものだろうから、どうなのかなあと思うんだが、未読のもの(私は雑誌はほとんど読まないから単行本化してないと未読が基本)という誘惑には勝てず、やっぱ買っちゃった。
「RUDE BOY」1~4話は1989年から90年にかけて連載されてた未完の長編。
私はこのころ(「pink」に近い)のヲカザキさんの画が好きだ。
(ちなみに、帯に「ヘルタースケルターにつながる~」とかって文句あるけど、それは強引過ぎ、全然ちがう。もしpinkが映画化されてたら「そのアナザーストーリー」とか書いてんだろうな、きっと。)
「爆裂女学校」(バーストガールズスクール)は1984年なので、もっと古いですね、当然、第一短編集「バージン」のころの画に近い。このころの画は私の趣味からは、ちょっとど真ん中ではない。
あとは「カフェ DE 鬼でラヴラヴ」という5ページのマンガと、「女のまんが道」というインタビュー記事と1ページのマンガ。
「RUDE BOY」以外は、原画がないんで、プリンテッドマターのコピーという、どひー、そうまでしますか、という感じ。
(なら、いっそ、紙質も雑誌のものにしたりしたほーが面白いんぢゃね?なんて私は思ってしまう。)
最後に、イラストがいくつか。
うーん、私はコレクターぢゃないと書いたけど、こういう発掘のしかたを見てると、これからも「未収録多数・ヲカザキ初期女のコHカット集」(例えば)とか、マニアなことが始まっちゃわないか、心配。
ほら、あったでしょ、「うたかたの日々」で、パルトル関係のものだったら、何でも手に入れようとする人々。私らファンは、あれに近いと思われてないかい?


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