東直子 2017年1月 ちくま文庫版
これは「るきさん」の文庫版買ったときに、近くに積んであったの見かけて買った、文庫の新刊。
もう、著者名とタイトルで(表紙画もか、この本の場合は)おもしろそうにみえたので、つい手にとった。
駅のキオスクで働いてるおっちゃんの名がキリオ。
どこの線のどの駅か知らないけど、ことばは全編関西弁。
だけど、これがあかんなー、私には。関西弁のやりとりで進んでく話って、妙に読みにくい。
で、キリオさんはまじめに働いてんだけど、いろんなひとがやってきては、へんに関わっちゃって、あれこれ相談にのってしまうはめになる。
べつにとびきり面倒見がいいとか親切とか他人から慕われそうとかってのでもなさそうなのに。
女子中学生には「キリオって、ずうっとずっと、生まれたときからそこにいるみたい。」なんて言われちゃう、キオスクの店のなかが似合う男ではあるが。
三十年以上ぶりに会った高校の同窓生には「普通のようでぜんぜん普通やないのに結果的に普通に生きてる。」なんて、その普通ぶりに憧れさせてしまうけど。
急に部屋に乗り込んでくる女の子に対しても、居たいんだったら居ればいいし、出てっちゃうならしかたないか、みたいな態度しかとれないようなとこあって。
「いっつもおるのが当たり前のようになってても、どんな人もいつかはおらんようになるんやしな、どっか行くにしても、死ぬにしても。」
だなんて、単純そうに聞こえて、実はすっげえ深いこと言ってねえか、みたいな人生哲学をもってたりする。
あと、どうでもいいけど、登場人物のひとりが、
>ひょうたんひょうたんひょうたん、って、息が続くかぎりとなえるとね、しゃっくりが止まるのよ。(略)わが家の秘伝よう。覚えておくといいわよ。
って言うとこがあるんだけど、それ妙におもしろいしと思った。
これは「るきさん」の文庫版買ったときに、近くに積んであったの見かけて買った、文庫の新刊。
もう、著者名とタイトルで(表紙画もか、この本の場合は)おもしろそうにみえたので、つい手にとった。
駅のキオスクで働いてるおっちゃんの名がキリオ。
どこの線のどの駅か知らないけど、ことばは全編関西弁。
だけど、これがあかんなー、私には。関西弁のやりとりで進んでく話って、妙に読みにくい。
で、キリオさんはまじめに働いてんだけど、いろんなひとがやってきては、へんに関わっちゃって、あれこれ相談にのってしまうはめになる。
べつにとびきり面倒見がいいとか親切とか他人から慕われそうとかってのでもなさそうなのに。
女子中学生には「キリオって、ずうっとずっと、生まれたときからそこにいるみたい。」なんて言われちゃう、キオスクの店のなかが似合う男ではあるが。
三十年以上ぶりに会った高校の同窓生には「普通のようでぜんぜん普通やないのに結果的に普通に生きてる。」なんて、その普通ぶりに憧れさせてしまうけど。
急に部屋に乗り込んでくる女の子に対しても、居たいんだったら居ればいいし、出てっちゃうならしかたないか、みたいな態度しかとれないようなとこあって。
「いっつもおるのが当たり前のようになってても、どんな人もいつかはおらんようになるんやしな、どっか行くにしても、死ぬにしても。」
だなんて、単純そうに聞こえて、実はすっげえ深いこと言ってねえか、みたいな人生哲学をもってたりする。
あと、どうでもいいけど、登場人物のひとりが、
>ひょうたんひょうたんひょうたん、って、息が続くかぎりとなえるとね、しゃっくりが止まるのよ。(略)わが家の秘伝よう。覚えておくといいわよ。
って言うとこがあるんだけど、それ妙におもしろいしと思った。
