天野貴元 2014年3月 宝島社
最近読んだ本。副題は「実録・奨励会三段リーグ」
著者は、小学校低学年のときからプロ棋士を目指し、16歳で三段に上がって将来を嘱望されてたが、その後年齢制限までに勝ち抜けず退会した。
小学校2、3年くらいで全国でも上位を争う強さだったから、天才だと思うんだけど、本人は、
>特に才能があったわけでもない。この時期に将棋のことだけを考えて過ごせば、おそらく誰でもそうなっただろう。ただ、そういう子どもがあまりいないというだけのことだ。
とツレない。(ちなみに、ここでいう「この時期」とは小学1年から2年までの1年間ほど。)
とは言いつつも、やっぱ当初は本人も、自分はタイトルを獲るトップレベルまでいくから、四段昇段は通過点だと考えていたようだけど。
それが棋士になれずに終わった原因は、本書で自ら明らかにしているように、研鑽を怠ったからということになろう。
なんせ中2で酒・タバコをおぼえて、十代半ばでは麻雀・競馬・パチスロにはまってた、っていうんだから、ダメでしょ、それは。それやってA級までいけるひとは、現代では先ちゃん(先崎学九段)しかいないでしょ。
で、いかに戦いに敗れてしまったかってだけぢゃなく、本書のもうひとつのメインは、奨励会退会後に第二の人生を歩みだした著者を襲った、がんの宣告。
手術ののち、闘病をつづけ、いかに生きていくか考えるんだけど、なんか淡々としてて、私には特に深い感想ってのはもてない、いまのところ。
ちなみに、タイトルの「オールイン」というのは、カジノの用語で、有り金をすべてぶち込んで勝負することだそうだ。
最近読んだ本。副題は「実録・奨励会三段リーグ」
著者は、小学校低学年のときからプロ棋士を目指し、16歳で三段に上がって将来を嘱望されてたが、その後年齢制限までに勝ち抜けず退会した。
小学校2、3年くらいで全国でも上位を争う強さだったから、天才だと思うんだけど、本人は、
>特に才能があったわけでもない。この時期に将棋のことだけを考えて過ごせば、おそらく誰でもそうなっただろう。ただ、そういう子どもがあまりいないというだけのことだ。
とツレない。(ちなみに、ここでいう「この時期」とは小学1年から2年までの1年間ほど。)
とは言いつつも、やっぱ当初は本人も、自分はタイトルを獲るトップレベルまでいくから、四段昇段は通過点だと考えていたようだけど。
それが棋士になれずに終わった原因は、本書で自ら明らかにしているように、研鑽を怠ったからということになろう。
なんせ中2で酒・タバコをおぼえて、十代半ばでは麻雀・競馬・パチスロにはまってた、っていうんだから、ダメでしょ、それは。それやってA級までいけるひとは、現代では先ちゃん(先崎学九段)しかいないでしょ。
で、いかに戦いに敗れてしまったかってだけぢゃなく、本書のもうひとつのメインは、奨励会退会後に第二の人生を歩みだした著者を襲った、がんの宣告。
手術ののち、闘病をつづけ、いかに生きていくか考えるんだけど、なんか淡々としてて、私には特に深い感想ってのはもてない、いまのところ。
ちなみに、タイトルの「オールイン」というのは、カジノの用語で、有り金をすべてぶち込んで勝負することだそうだ。
