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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

声に出して笑える日本語

2011-04-17 22:20:31 | 読んだ本
立川談四楼 2009年 光文社知恵の森文庫
きのうの穂村弘からつながりで、っていうにはちょっと遠いけど、『絶叫委員会』で「偶然性による結果的ポエム」を日々蒐集してたのと、似たような感じなんで。
立川流の落語家が、主に日常のなかで耳にした、笑えるフレーズを集めたもの。
テレビに出演してるひとの、言い間違いとかがあると、耳聡く食いついてしまう性分らしい。
「御遺族は今、悲しみのズンドコに沈んでいます」とか「海のモズクと消えました」とか、そういうの。
私なんかが、そういうのをノートして集めたら、アゲ足とりのヤな奴と思われちゃうだろうけど、なんせ噺家さんだから、ツッコミが軽妙なんで、救いがある。
あと、やっぱ落語の世界なんで、落語家たちの「ヨイショ」に関する逸話なんかもいっぱいあって、なんつーか勉強になる。
志ん生や文楽といった名人たちの話もあるけど、やっぱ私の好きな、著者の師匠・談志の名言がたまらない。
談志の付き人をしてたとき、食事を出されて、見馴れないものだったので「これ何ですか?」と訊ねたとき、途端に談志のカミナリが落ちた。「食ってから訊け。食いもンに決まってるじゃねえか」
カッコイイっす、家元!
コメント
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