メディカルツーリズムに向け、好立地の日本

2010-07-23 09:17:21 | Weblog
メディカルツーリズム発展のために、地理的にも好条件を備える日本

皆様のご清栄をお慶び致します。
さて、メディカルツーリズム誕生と発展のためには、医療費が安いこと、医療サービスの質が高いことが最重要条件とされています。
日本の医療費が、欧米に比べて1割程度と際立って安いことや医療サービスの質が高いことなどは、多くの書物やインターネット記事などで指摘されています。
例:「医療立国論」(大村昭人著・日刊工業新聞社)56頁、112頁以下
しかし、我が国とは裏腹に、欧米の多くの国々(とりわけ、米国・イギリス・カナダ)で医療改革が真剣に議論され取り組まれているにもかかわらず、いずれの試みも失敗ないしは未だ目立った効果をあげていない状況が伝えられています。例:同上・26頁次以下
そこで、韓国での最近のメディカルツーリズムにおいて、国別顧客数が、圧倒的に米国が第一位で、ついで中国・日本・カナダ・ロシア・モンゴル・・・中東地域・・・と続いていると言う統計数値も、我が国の今後のメディカルツーリズム開始に向けて極めて有力な参考指標になります。
我が国のロケーションを考えた場合、東隣にカナダや人口数の多い米国,西となりに人口世界一の中国やロシア・モンゴルを抱えているため、周囲をメディカルツーリズム推進の際の市場として大きな可能性をはらんだ国々に取り囲まれていると考えて良いでしょう。
そこで、医療通訳における言語も、欧米言語と中国語とが主要なものとなるでしょう。
ロシア語は、それに通じた人材が極めて少ないため、有力なマーケットとして伸ばしていくには、時間がかかるでしょう。
ちなみに、我が国では英語・通訳案内士に於いて、数が多すぎて仕事機会が少ないことが度々話題になっていますが、今後のメディカルツーリズムの大きな発展の可能性を考えれば、今のうちに「医療通訳士」資格を取得しておく必要性が高いでしょう。
皆様のご健闘をお祈りします。

平成22年7月23日 金曜日
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎
Eメール:okamura3@oksemi.co.jp