鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

宮本輝

2021年08月29日 | 日記
夏休み課題図書「流転の海」シリーズ第6部を読み終えた。主人公松坂熊吾。

50代で設けた一人息子の成長が軸になっているこの第6部は、比較的穏やかに話は進む。それにしても、時代背景の描写が素晴らしく、長さを全く感じません。

昭和30年代の大阪の下町の光景など、私にはわかる筈がないのだか、がむしゃらに仕事を大きくしていく男たち、それに絡む女たち、人の地図が絡みほどけ、またこんがらがっていく面白さ。

やむにやまれず、底辺で地を這うように生きる人たちが、まるで映画のスクリーンを見るように、迫って来る。大変な時代でした。

大方は、著者の、少年時代に見てきた大阪の風景が描かれているようだ。

さて7部に進む、月末で忙しいのだが・・・、

夏休みの宿題に追われ、あせっている子供の様です。



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